FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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番外編1 トーヤ編 半幽人
前書き
テストが終わってHAPPYな07です♪予定より早くテストが終わったので、今日からまた更新を続行させます!!
今回は100話記念で、番外編第1弾です!!トーヤ目線で書いていきます。
それでは、番外編第1弾・・・スタート♪
ト「はぁぁぁ・・・」
午後11時46分08秒。眠いです・・・僕、幽霊なのですが、なぜか夜が苦手で・・・ですが、太陽の光が苦手で・・・どうせなら、妖霊界のように、朝に月や星が見えていて、夜に太陽が出てればいいんですけど。
て「トーヤ、人間界は妖霊界とは真逆の世界だ。今更そんな事を言うな。」
ト「分かってるよ。」
てんぐは相変わらず正論を言うなぁ~。
て「ところで、そろそろ話したらどうだ?お前の本当の姿の事を。」
てんぐの言うとおり。読者のみなさんは、僕が幽霊だとゆう事をご存知ですよね。この事はウェンディさんとシャルルさんとマカロフさんとビックスローさんもご存知です。でも、そろそろギルドのみなさん、最低でも最強チームのみなさんには話そうと思っているんですけど・・・なかなか言い出せなくて・・・もし、僕の正体を知ったら、いつか裏切られるんじゃないかと思うと怖くて・・・
て「お前とは長い付き合いだが、心配性のところは全然変わっていないな。」
ト「それはてんぐも同じだよ。」
僕が一番最初に契約したのがてんぐなんです。とても頼れる存在で、ずっと僕の事を心の底からサポートしてくれたんです。
て「そんなに焦らなくても大丈夫だ。決心がついたら話せばいいんだ。」
ト「うん。」
て「ところで、そろそろ寝た方が良いんじゃないのか?明日はチームのみんなとクエストに行く予定なんだろ?」
あっ!そうでした!!またナツさんの突然の思いつきで、【闇ギルド 悪の花(イーヴルフラワー)討伐 200万J】とゆうクエストに行く事になっていたんです。
ト「それじゃてんぐ、お休み~。」
て「おう!」
僕は眠たかったせいか、布団に入るとすぐに眠りにつく事が出来ました。
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次の日、午前10時41分58秒。僕たち最強チームは10時30分にマグノリア駅で待ち合わせをしているんですが、10分以上経ってもナツさんとマヤさんとハッピーさんが来ないのです。
リョ「おいおいおい、あいつ等いくら何でも遅すぎねぇか?」
ウェ「何かあったんでしょうか?」
シャ「どうせ、ナツが寝坊でもしたんでしょ。」
ユ「あ、あの~、エルザが爆発寸前なんだけど・・・」
ル「寸前じゃなくて、爆発してるわね・・・」
僕たちの隣でエルザさんが真っ黒な怒りのオーラを放出していました。周りの人たちは僕たちの事を避けて、足早に通り過ぎていきます。
エ「あいつ等、いつのなったら来るんだ・・・!」
ショ「エルザ、落ち着いて!」
エルザさんが怒りのオーラを駅中に放出しているせいか、気づいたら僕たちの周りには誰もいません。ちょっと悲しいです・・・
ナ&マ&ハ「おーーーーーーーーーーい!!!」
遠くからナツさんとマヤさんとハッピーさんが走って来るのが見えました。3人が駅に着いてすぐに、
エ「お前たち!!いったい何時間待たせたとゆうのだ!!!」
エルザさん、まだ1時間も経っていませんよ・・・
マ「ゴメンゴメン。今度から気をつけるよ。それより、早く列車に乗ろうよ。」
青い顔をして震えているナツさんとハッピーさんとは裏腹に、マヤさんはいつもの態度でエルザさんに接します。
グ「何であいつ、怒っているエルザに馴れ馴れしいんだよ・・・?」
さすがマヤさんですね。でも、マヤさんもだいぶ元気になってきたみたいです。フレイさんが死んでしまった時からずっと暗かったですからね。そんなこんなで、僕たちは列車に乗って、目的地のギルドがある、マニランの街へ向かいました。
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ナ「おぷ・・・ま、まだ、着かねぇのか・・・?」
マ「もう着いてるよ。」
ハ「あい。しかも闇ギルドの入り口前だよ。」
悪の花のギルドは、リョウさんやエルザさん、ショールさんの情報によると、暗殺系の依頼ばかりを遂行し続けたギルドです。結果、4年前に魔道士ギルド連盟から追放されたようです。
リョ「それと、ギルドの掟を破った者は、『死』が待ち受けてるってゆうラハールさん情報だ。」
ル「死・・・!!」
ハ「ルーシィ、汁すごいよ。」
ハッピーさん、汗ですよ。
ショ「同じギルドの仲間を容赦なく排除するってゆう事か。」
ユ「まさしく『悪』だね。」
シャ「評議委員の言うとおりにすればいいのにね。」
シャルルさんの言うとおりですね。
エ「とにかく、悪の花に乗り込むぞっ!」
それを待っていたかのように、
ナ&マ&ハ「おおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ナツさんとマヤさんとハッピーさんがドアを蹴り破りました。って、あれ?ナツさん、いつの間に復活したんですか?
魔1「誰だてめぇらぁっ!!」
魔2「ここが闇ギルド、悪の花だってゆう事を分かってて来たんだよなぁ?」
ギルドの中はまるでオープンカフェのように、丸いテーブルにパラソルが刺してあって、そのテーブルで5~6人ほどでお酒の入ったコップを持ちながら騒いでる途中だったようです。ていうか、闇ギルドだって分からなくて、こんな所にわざわざ来る人はいないと思いますよ。
グ「安心しろ。俺たちは妖精の尻尾の魔道士だ。」
魔3「正規ギルドだっ!!」
はい、正規ギルドですが、何か問題でもありますか?
魔4「ここに何の用だっ!!」
魔5「まさか、俺たちを討伐しに来たって言うつもりか?」
エ「そのまさかだ。」
エルザさんの言葉に悪の花の魔道士さんたちは笑い転げました。
魔6「俺たちを潰しに来ただって?笑わせるなっ!!」
魔7「こっちは50人以上いるってゆうのに、そっちはたったの12人じゃねぇかっ!!」
魔8「しかも、その内の2人は子供で、2人は羽の生えた猫じゃねぇか!!あ、猫は1匹って数えるのか。」
悪の花の魔道士さんたちはまた笑い転げました。僕は構いませんが、ウェンディさんとシャルルさんとハッピーさんをバカにする人たちは、絶対に許す事が出来ませんっ!!
魔9「ここに来たのが運が悪かったな。お前たちには『死』あるのみだ。者共、かかれぇぇぇっ!!!」
悪の花の魔道士さんたちが、魔法剣などを持って僕たちに押し掛けて来ました。ですが、
ナ「ハッピーをバカにするんじゃねぇっ!!」
ナツさんの一撃でほとんどの人が吹っ飛んじゃいました。
魔3「この野郎!!」
魔道士さんの1人がルーシィさんに雷を纏った槍を持って立ち向かいます。が、
ル「開け!巨蟹宮の扉、キャンサー!!」
キャ「お客様・・・こんな感じでいかがでしょう?エビ。」
魔3「ぬぉぉぉぉぉ!!俺様のリーゼントが!!」
ル「イエイッ!!」
さすがルーシィさんです!!向こうでは、
リョ「一心切ッ!!」
魔4「ぐほぉ!!」
魔5「こ、こいつ、聖十のリョウだ!!」
さっすがリョウさん!!剣が1本でも強いですね!!と、僕が感激してると、
魔6「おらおらおらおらぁぁぁぁぁ!!魔道散弾銃でも食らえぇぇぇ!!」
ダダダダダダダダダダッ!!と凄まじい音を立てて弾丸が僕を狙って次々に乱射されます。僕は1歩も動かずに、冷静に、
ト「我と、心を通わせ、ここに姿を現せ!出て来い!雪女!」
紫色の魔法陣から、真っ白な肌に着物を着て、見ただけで凍ってしまいそうな真っ黒な瞳、唇だけがピンク色の雪女が現れ、魔道散弾銃の弾丸を全て凍らせてしまいました。
魔6「こいつ、怪物(モンスター)のトーヤ・ファインか!?ぐへっ!!」
後ろからショールさんが殴って気絶させてしまいました。
ショ「ギアチェンジ!モード風!!はぁぁぁぁぁ!!」
魔7「ぐべっ!!」
あっちではエルザさんが黒羽の鎧で、マヤさんがライオンのキングさんで、
エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
マ「いっけぇーーー!キング!!」
キ「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
見てるだけで凄まじいです!!こっちではグレイさんとウェンディさんとシャルルさんが、
グ「アイスメイク、円盤ッ!!(ソーサー)」
ウェ「天竜の・・・咆哮ッ!!」
こっちも凄まじいです!奥では、ユモさんが20人ほどの人に囲まれていました。でも、ユモさんなら・・・
ユ「てぇぇぇぇぇい!!」
魔8「どほっ!!」
ユ「えぇりゃぁぁぁぁぁ!!」
魔9「おふっ!!」
回し蹴り、背負い投げ、跳び膝蹴り・・・次々に技が決まります。ですが、グレイさんによると、ユモさんはまだ100分の1も力を出していないそうです。そして、最後の1人をユモさんが回し蹴りでノックアウトにしました。悪の花の魔道士さんは全員が気絶しています。
マ「もう終わり?つまんないの。」
ル「あんた十分暴れたでしょ・・・」
ト「そういえば、ここのマスターさんはどこにいるんでしょうか?」
さっきからそれらしき人が見当たらないのですが・・・その時、
?「ここまであっさりやられるとはな・・・」
ナ「誰だっ!!」
振り向くと、全身黒い服に身を包んだ男の人が歩み寄ってきました。
ダ「俺の名前はダイ・ベルン。悪の花のギルドマスターだ。」
リョ「こいつか・・・殺人鬼!!」
ダ「誰が殺人鬼だ。」
ショ「自分の仲間を容赦なく殺して・・・それでもギルドマスターか!!」
ダ「掟を守らぬ者を排除しただけだ。それの何が悪い。」
マ「命はもっと大切にするものだよっ!!そんな理由でお粗末にするなんて、頭どうかしてるんじゃないの?」
マヤさんの言うとおりです。ダイさんは真っ黒な鍵を取り出すと、
ダ「お前等にはここで消えてもらう。開門!首長の妖怪、デスリス!!」
黒い魔法陣からろくろ首が姿を現しました。
グ「トーヤのろくろ首かっ!?」
ト「いえ、違います。」
僕が契約してるろくろ首ではありません。僕と契約しているろくろ首はもっと優しげな表情をいつも浮かべています。なのに、このろくろ首はとても悲しそうな顔をしています。
ナ「火竜の・・・鉄拳ッ!!」
ナツさんがダイさんを殴ろうとしましたが、ろくろ首さんが盾になりました!!ろくろ首さんは消えてしまいました。
ダ「あれだけの攻撃で消えるのか。使えないやつだ。」
ダ以外「!!!!!」
酷い・・・酷すぎる・・・
ト「あなたはいつもあんなふうにやっているのですか。」
ダ「そうだが、それがどうした?」
ル「星霊や、妖怪にも感情がある!盾なんかじゃない!友達なのよっ!!」
ルーシィさんの言葉に、ダイさんは笑い転げます。
ダ「妖怪はこの世に存在しないんだよ。友達なんかじゃねぇ。俺の『兵器』なんだよ。」
ブチッ!!今、僕の中で何かが切れました。僕はダイさんに歩み寄ると、
ト「あなたは、妖怪の事をどう思っているのですか。」
ダ「ただの魔法だと思って・・・」
ト「違いますっ!!」
地面に紫色の魔法陣がたくさん浮かび上がると、僕が契約してる妖怪やお化けたち、怪物たち全員
が姿を現しました。
エ「一度にこんなにたくさんっ!?」
ウェ「トーヤさん・・・」
僕は真っ直ぐダイさんを見つめると、
ト「妖怪たちは友達ですっ!!兵器でも盾でもないんですっ!!!」
ダ「こいつ等はもうこの世には存在しない奴等なんだよ。妖怪だけじゃねぇ、お化けや怪物、幽霊だってそうだ。」
・・・もう、この人に何を言っても無駄だ。実際に見てもらうしかない。
ト「ダイさん、あなたに見てもらいたいものがあります。」
僕の言葉に、お化けたち全員が目を見開きます。
て「まさかトーヤ、あれを見せるのかっ!?」
ショ「トーヤ、あれって?」
シャ「まさか・・・!!」
僕はウメさんからもらった幽封玉を首から外しました。すると、僕の周りが妖しく紫色に光りだしました。
ル「ちょ、トーヤ・・・?」
ユ「どうなってるの?」
ト「今から見ていただくのは、事実ですので。」
次の瞬間、僕の紫色の瞳は紫から赤色に変わりました。そして・・・
ト以外「!!!!!」
ウェ「トーヤ、さん・・・」
僕は頭から角が生え、目は赤く、足は・・・透けていました・・・みなさんは呆然とその場に立ち尽くしています。
ト「これが・・・僕の本当の姿、半幽人です。」
この姿はまだ誰にも見せた事はありません。ダイさんは腰を抜かしてしまいました。
ト「これで信じていただけたでしょうか?」
僕が問うと、
ダ「信じる!信じるから命だけは助けてくれぇぇぇっ!!」
僕は頷くと、ダイさんは一目散に逃げていきました。僕は幽封玉を首につけると、元の姿に戻りました。僕は後ろを振り返りました。みなさんはまだ驚いてるみたいです。そりゃそうですよね。今までずっと一緒にいた僕の正体が、幽霊だったなんて・・・しかもただの幽霊ではなく、半幽人なんですから・・・一番最初に口を開いたのはナツさんでした。
ナ「さぁて、ギルドに帰るか。」
ハ「あいさー!!」
ト「え?」
思わぬ発言に驚きました。普通はさっきの僕の姿にいろいろ聞くはずだと思いましたが・・・
ナ「おいトーヤ。」
ナツさんに呼び止められました。
ナ「お前が幽霊だとしても、俺等の仲間だとゆうことには変わりねぇからな。」
マ「幽霊の友達なんて最高だもんね☆」
みなさん、僕のこと、何も変に思っていないんですね。よかったぁ~。
エ「さて、ギルドに帰るぞ!!」
エ以外「あいさーーーーーーーーーーー!!!!!」
仲間ってやっぱり・・・すごいです!!
後書き
番外編1終了~♪
ここで少し半幽人の説明をします。妖霊界で産まれ、人間の幽霊から産まれた人のことを半幽人といいます。トーヤや、ウメさんも半幽人です。
今回の番外編はどうだったでしょうか?感想などいただけたらうれしいです。
次回は番外編2です。
お楽しみに~♪
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