学園黙示録 終末と武器商人
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ゾンビ急襲
叫び声のする方を見ると荘一郎の組員の一人が丁度餌食になってしまった。それをみて大混乱になる避難民たち
「門を閉めよ!!屍人を中に入れるな!!」
荘一郎が指示を出す
「し、しかし、それでは外に居るものたちが!」
組員が言う
「いま閉めなければ、我々が全滅する!やれ!」
組員は頷いて、閉めさせる。閉めた弾みで一人の死体が中へとはいる
「一人入ったぞーーー!!!」
すると、平野が銃を構え。
「・・・・・・・が、ひとつ」
そう言って狙撃した。額に命中し、奴らは絶命する
「さすが。孝」
高茂が言う
「な、なんだ?」
「ここは、時間の問題かもしれん。しっかりと皆に指示。出せよ」
「ああ。分かってる」
その間に荘一郎と百合子の二人は武装をして、避難民の指示に当たる。
「会長。隣家は大丈夫です。門も補強すれば持ちこたえられると思います」
組員が言う
「うむ。聞けぃ!我らはこれから隣家に向かう!生き残りたいものは武器を持て!女子供は我々の後に続け!」
避難民に指示を出す。小室たちも一緒にいたが、荘一郎が別行動しろと促す。さすがに娘の沙耶が感付いたのか何か言おうとしたが、百合子のビンタをくらって正気に戻る
そんなときだった・・・・・
[がしゃーーーーん!!!!!!!!!]
門が倒れ。中に奴らが侵入してくる
「行くぞ!皆!」
荘一郎とは別に孝たちは車庫に移動した
~車庫~
「よし、ここで待機だ。先生!車お願いします!」
「分かったわ!!」
そう言って静香は車に近寄る
「マッドさん!」
沙耶が声を掛ける
「いない?」
「お嬢様」
マッドはハンヴィーの下から出てくる
「ひゃあ!?どっから出てくるのよ!?」
「ハンヴィーは大丈夫ですよ!対EMPが施されてます。余裕で動けますよ!」
「そう。良かった。孝、こっちは大丈夫よ!」
前線で戦っていたのは孝、麗、冴子、高茂の四人。孝はショットガンで、冴子は村田刀で、麗はM1の銃剣で、高茂はP90の二丁で、戦っている。
「よし、車に乗りこもう!高茂、装甲車を頼む!」
「おう!」
そう言って、乗り込もうとするが
「武蔵、残念な情報だ。ストライカーは動かせねぇ」
マッドが残念そうな顔で言う
「おう、マジかよ・・・・・・そういやぁ施してなかった気がするな」
高茂はさも当たり前のような顔で言う
「え?どういうことよ!?」
沙耶が言う
「聞いたとおりだ。ストライカーは動かせん。だが、ここで止まってるわけにもいかん。孝」
「な、なんだ」
「お前らは先にいけ。」
突然の提案に孝が反発する
「な、なにいってんだよ!?ここまで来ておいて、置いてきぼりはさせないぞ!」
「だぁーほ、一個人の命よりお前らの両親のほうが大事だろうが。こんなところでお前らは止まってるわけには行かねぇんだよ。」
「だ、だけど・・・・・・」
「孝、いつでも全員がいるってわけじゃない。戦争ってのはこういうことも起きるんだ。お前がしっかりしなくてどうする。リーダーであるお前が。ましてや今の状況じゃあ全員が危うくなる。なぁーに俺は早々に死なんよ。さっさと行け。もし、反発するようなら俺が撃ち殺すぞ」
「!・・・・・・・分かった。乗れるだけ乗れ!先生。お願いします!」
孝が言う。沙耶、麗、平野、ありす、ジーク、静香はハンヴィーに乗り込む。
「私も残らせてもらうよ。好きな男の子を残しては行けない」
冴子はそう言う
「私もここに残ります。だから、皆さん、頑張ってください!」
琴魅が言う
「・・・・・・・分かった。そっちも頑張って!」
孝が乗り込むとハンヴィーはそのまま正門に向かって走っていく
「行ったか・・・・・・」
冴子が言う
高茂はタバコを取り出し一本吸う。
「ふぅ~さぁ、俺らも仕事するか。マッドさん、ストライカーは?」
さも当たり前のようにストライカーのことを言う
「え?装甲車はダメになったって松戸さんがさっき・・・・・・」
琴魅が言う
「ブラフだよ・・・・・・・・まぁ、目的あっての行動だけどさ」
高茂が言う
「そうさ。お嬢ちゃん。たまには偽の情報だって必要ってこった。ストライカーは整備完了だ。言われた通り、上部にはミニガンを取っ付けたぞ」
松戸が言う
「OKOK。それじゃあ、行くとしますか。先輩、琴魅ちゃん、松戸さん、乗り込んでくれ」
「うむ。承知した」
「分かりました!」
「おうよ!」
そう言って三人は乗り込む。そして、エンジンをかけ。正面の広場に向かう
~正面~
正面ではたくさんの奴らがいた。もちろん、隣家に向かうはずだった。高城夫妻の姿もある。未だに戦っているようだ。が、ほかの組員や避難民は全滅したようだ。夫妻はハンヴィーが脱出するところを見ていた
「無事に、逃げ出せたようですね。荘一郎さん」
百合子が言う
「うむ。未来はあの者たちに託そう。後顧の憂い無し!」
荘一郎が言う
そして、奴らが夫妻を食おうとしたとき、その奴らが瞬く間に倒されていった
「む!?」
「え!?」
夫妻がその方向を見ると、一台の装甲車があった。そう。高茂の装甲車である。高茂の目的は夫妻の救出だった
「いやぁ、間に合った!おじさん!おばさん!大丈夫ですか?」
中から高茂が出る
「武蔵!」
「武蔵ちゃん!どうしてここに!?」
二人は驚く
「お二人の救出が目的だからですよ。世話になった人は助けるのが当たり前ですからね。俺にとっちゃあふたりは両親も同じってことですよ。さっこっちに来てください。相手はまってくれないみたいですから!」
二人がそのことに気づく。奴らは未だに近づいてきていた
「行くぞ。百合子」
「はい、荘一郎さん」
二人はストライカー二向け走り出す
高茂は車体を横に向け二人の後ろから付いてくる奴らに向け機銃掃射を開始する
「二人には手を出すんじゃねぇ!!!撃てーーーーーー!!!!!」
ミニガンとM2キャリバーが奴らに向け掃射を開始する。奴らに当たると粉々になったり、足や頭、手などがもげていく。ストライカーの後部ハッチでは冴子が近場の奴を殺し、後方援護として、松戸さんがM4で撃ち殺していく。
そして、無事に夫妻がストライカーに乗り込み、冴子も乗り込む
「高茂さん!全員乗り込みました!」
琴魅が言う
「OK!!んじゃあ、揺れるぜーーー!!!」
そう言ってストライカーを急発進させる。近寄ってくる奴らがいたが、ひき殺されたり、吹っ飛ばされたりしていた。
そして、高城邸を背後に無事に脱出する高茂たちだった。
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