転生者が歩む新たな人生
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第29話 魔法少女リリカルなのは?
前書き
少し考えたのですが、感想返しで返した設定を大幅に変えました。
詳しくは後書きで。
さて、何故か新学期前の春休みに出現したロストロギア「ジュエルシード」。
幸い、最も近くに出現した物はすぐに感知し、封印することができた。ナンバー自体は覚えてないが、これがきっと月村家の猫を巨大化させたジュエルシードなんだろう。
そして、それが正しければ、今更言っても遅いが、原作通りの展開は崩壊したと言うことである。
とりあえず、暴走前に封印できたのは僥倖であると言えよう。原作通りにジュエルシードが暴走すれば、海鳴市内に甚大な被害を及ぼし、ぶっちゃけ、セカンドオーナーたる月村の家は面目丸つぶれである。
もっとも、現時点で月村邸の対魔結界や海鳴の地脈には被害が出ており、表だって一般社会に被害が出ていないだけで、月村としては既に結構涙目であるが。
ちなみにジュエルシード自体、リニスが知っていたというお約束な展開は残念ながら無かったが、ブツを鑑定調査した時点で「強大な魔力の結晶体」「封印状態ならともかく未封状態だと魔力が暴走する」「地脈や魔力にさらされることによって徐々に封印が解ける」「複数個が連動して暴走すると次元震も起こし得る推定ロストロギア」などが判明し、翌朝から海鳴市内の反応地点を手分けして探すことになった。
すずかやリニスと駆けずり回ったことによって、なんとかその日の内に15個のジュエルシードを市内で見つけることができた。
さて、どうやって海の中にある残り6個のジュエルシードのことを切り出そうかと考えていたら、忍義姉さんが目聡くシリアルナンバーを見つけ、運良くその中にナンバー21があったので、「最低、後6個はありそうだ」と結論が出た。
そこからはとんとん拍子で話は進み、残りは海底にあるんじゃないかということになった。
ちなみにその時オレの方はと言うと師匠を通して中部魔術協会に連絡し、おかしくなった地脈の流れを正常に戻す、いわゆる風水師を手配していた。
あらかじめ言っておくと地脈の流れを治すなんていうのは結構大事であり、それなり以上にお金がかかった。
このお金はユーノなり、時空管理局なりにジュエルシードと引き替えに補填してもらえるんだろうか?
何故こんなに早くジュエルシード出現したのかは一応こう推論づけた。
バタフライ効果云々を抜いて考えると原作時でも今の時期にジュエルシードは地球に出現しており、元から地球にジュエルシードが出現した時期とユーノが地球に来た時期は「ずれ」があったのではないか? ということだ。
多分ジュエルシードが消え転移した後、ユーノがその行方を調査したり、それこそ時空管理局に連絡したりの時間がこの「ずれ」にあたるんだろう。つまり原作無印はジュエルシードが地球に転移した時から始まるのではなく、ユーノが地球に転移した時から始まったと言うことなんだろう。
実際、15個のジュエルシードは封印が幾分弱まっていたが暴走状態になっていた物は1つもなかった。これがもう1週間なり2週間なり過ぎていれば、幾つかは確実に封印が解け、魔力が暴走状態になってもおかしくはない。
つまりこの世界では、ユーノが地球に転移して来た時には、既に21個のジュエルシードは月村の手の中にあり、ユーノが体を張ってジュエルシードを探索する必要はないのである。
ただし、月村からジュエルシードをすんなり譲られるかは別問題であるが。
その時の交渉は忍義姉さんがユーノとやるだろう。
なお、残り6個のジュエルシードの探索だが海の中を探すと言うことで、「魔力を海に流す」なんていう力技はもちろんしなかった。
すずかとリニスが封時結界を張り、その中でオレが海を探索できる魚型の式神を出して探索した。
丸2日程かかり、3人とも魔力がスッカラカンになるんじゃないかというぐらい魔力を使い、ようやく6個見つけ出し、ジュエルシードを21個確保できた。
なお、このジュエルシードは封印用の簡易なストレージデバイスを作って収納し、中部魔術協会の本部にある宝物庫にデバイスごと収めた。
この宝物庫は昨年冬の「闇の書」事件後、強化に強化を重ね、ミッド式魔法にも対応している宝物庫である。
つまり、海鳴市をどんなに探してもジュエルシードの「ジ」の字も出て来なかったりする。
そして、捜索範囲を広げても、宝物庫内にあるせいで、恐らく探知魔法にも引っかからないはずだ。時空管理局の探知魔法によるレーダーにも見つけれないであろうというのはリニスのお墨付きだ。
この辺は、中部魔術協会が代々集めてきた宝物呪物をロストロギア認定されて、時空管理局に強奪されるのを恐れて宝物庫を強化してきた恩恵でもある。
☆ ★ ☆
結局、ジュエルシードのせいもあり、春休みなのに休んだ感じもなく、新学期の準備のため、麻帆良へ向かう。
話した感じ、忍義姉さんもすずかもジュエルシードには余り興味を感じてないようだ。
今は「インフィニット・ストラトス」という宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツの欠陥(女性にしか扱えない)をどうにかするのに大忙しらしい。
………。
……。
…。
ISが開発されていたらしい。
つまり、「天災」篠ノ之束に資金援助していたのが、月村家とかバニングス家だったのだ。
ナンダッテー!
ちょっと調べたら、オレが小学1年生の時、つまり魔法球内で分身符を使って修行し始めた頃なんだが、日本へ2341発以上のミサイルが発射され、それを正体不明のISが防ぐという「白騎士事件」が起きていたらしい。ちなみにオレが知らなかったのは、この世界では裏世界の組織が一般社会に対して情報隠蔽にほぼ成功したからだ。なので、当時小学1年生のオレが知らなくてもしょうがない。誰も教えてくれなかったし。と自己弁護。
もっとも各国の軍事組織を始めとする国の各上層部には公然の秘密らしいが。
「白騎士事件」から約3年。事件以後、篠ノ之博士によって無作為? にISコアは配られ、各所で研究されているが遅々として欠陥の修正は進まず、ISコアの研究はそろそろあきらめムードが漂っているらしい。まぁ、ISコアがブラックボックスでもIS自体は作れるので、今は第一世代のISの完成ラッシュの時期のようだ。その内ISコアの所持規制が入るとか噂も出ているようだ。
ちなみにこの事件のちょっと前までは篠ノ之博士に資金援助していたが、事件以降月村家バニングス家は、博士とは縁が切れている。
結局残ったのは幾つかのISコアとIS独自技術に関する論文やレポートらしい。これらだけでも一応充分なリターンだと認識しているみたいだ。
で、これ以降もISの研究に踏み込むかどうか悩んでいるときにオレから宇宙開発に対しての投資云々の話しがあり、ISの研究に引き続き踏み込んだらしい。………、まったく記憶にないんだが。
実のところ、魔法とのハイブリットで研究している忍義姉さん達が一番ISコアやISの独自技術の研究については進んでいるらしいが、その研究も芳しくない。
このまま進むと原作のように女性優遇政策を政府が打ち出し「女尊男卑」の世界になってしまうのか?
でもよく考えると鶴子さまとかなら接近戦で普通にISに完勝しそうだし、裏世界の猛者達ならISに勝てそうなんだけど、その辺でどうなるかだなぁ。
原作で覚えている限り、宝物庫の一級品の武器と防具を借り、魔力とオーラと能力を全開で使えば代表候補生レベルならオレでも勝てる気がするし。
笑えることに篠ノ之博士の妹さんとオレは同じ歳らしい。資金協力をしている関係でその辺りの個人情報は手に入ってしまう。確か主人公が同じ歳の男のはずなので、つまり、その主人公とも同じ歳だと言うことだ。
ただ、既に転生して10年も過ぎようとしている今、ほとんど原作知識はない。すぐに思い浮かぶのは「主人公が男性で唯一ISを動かせる朴念仁の学園ハーレムラブコメ」「幼なじみ2人、お嬢様、ボクっ娘、デレ軍人、オタク娘らが代表候補生でハーレムヒロイン」「生徒会長が日本人なのにロシアの国家代表で学園最強?」「白騎士事件は篠ノ之博士の自作自演」ぐらいか。細かいイベントとかは遭遇すれば「そういや、こんなこともあった」と気付くぐらいだろう。
せめて、3年前に気付いていればもう少しましだったかも知れん。今更の話しだが………。
うん、あれだ。
過ぎ去ったことはあきらめ、これからの麻帆良での生活に専念しよう。死亡フラグが連続で立つのだから。
後書き
3つ目のクロス作品である「インフィニット・ストラトス」の設定を本編で加えたのですが、恥ずかしながら作品内の年数的に、以前感想返しで返した設定だと無理だと判明しました。主に第1回モンド・グロッソ(小学5年生時)が。なので感想返しで返した設定は変更し、束に資金援助したが、コントロールなどできず、白騎士事件は起きた。ただ、裏世界の尽力により一般的には今のところ伏せられ、暁が幼かった&修行で忙しかったので、今まで気付いてなかったということに変更しました。なお、これによりおかしくなったところがあればご指摘お願いします。修正しますので。時系列的にはそろそろ第一世代のISが各国で完成し、軍に採用され始め、徐々に一般社会に認知され、アラスカ条約が結ばれるという流れだと考えています。
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