魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜
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第44話『ツバサと守護騎士』
~ツバサ~
AM6:00
今日はいつもよりも早く目覚めた為
ボクは朝ご飯の前に軽く市内をランニングする事にした
基本ボクは地下の訓練室か無人世界へと転移し
そこで既存魔法や新魔法の試し打ちなどをしているので
市内で運動するのは久しぶりだったりする
そしてボクは動きやすい服に着替えて
重力魔法にて自身にかかる重力を変更し
そのままだと歩く度に地面が陥没してしまうので
『自身に負荷はかかるが接地面にかかる負荷は通常通り』
っと言うような感じで魔法をかけた
今の状態でボクが体重計に乗れば
大体20kg弱ぐらいが表示されるだろうけど
実際の今のボクの体重は魔法の影響で100tを超えていたりする
これぐらいしないと
どれだけ走ろうとも特に意味がないのだ
そしてボクは大きく息を吸い
呼吸を止めて家を出た
家を出て少し走ると
向かい側からなのはの兄と姉である恭也さんと美由紀さんが
ジャージ姿でボクと同じようにランニングをしていた
ボクに気づいた美由紀さんは『おはよう』っと挨拶をしてきて
恭也さんは月村家の別荘に行った時の事があるからか
少し警戒しているような雰囲気だった
まぁ特に用事もないので
ボクはすれ違う時に軽く会釈してそのまま通り過ぎた
そのまま少し進むと
士郎さんが桃子さんとは違う女の人と楽しそうに喋っていた
その女性はピンクのポニーテールで紫っぽい色のジャージを着ていた
そしてボクと士郎さん達の距離が近づくと
士郎さんもボクに気づいて
「やぁ、おはようツバサちゃん」
挨拶をしてきたのでボクは足を止めて士郎さんに一礼した
そしてボクの視線が隣の女性に向いている事を察した士郎さんが
「ツバサちゃんにも紹介しよう
この方は八神シグナムさんと言って最近この町にやってきたそうなんだ」
士郎さんがそう言うと隣にいた女性……シグナムが
「シグナムだ」
ボクを軽く警戒するような感じで自己紹介してきた
多分警戒している理由はボクがリミッターで抑えているとはいえ
リンカーコアを持ち、Dランク程度の魔力があるからだろう
そして向こうが名前を言ったのなら此方も言わないと失礼だろうと
呼吸を止めているので出来るだけ酸素を無駄に使わないように
「不知火ツバサ……」
簡潔に自分の名前を伝えた
「八神さんとはついさっき出会ってね
動きを見る限りかなりの実力者だとわかったから後で試合をしないか?って話してたんだ」
士郎さんはシグナムとの出会いを教えてくれて
シグナムも『そうだ』と頷いていた
「それで今日の午後から家の道場で一戦するんだけど
ツバサちゃんも参加しないかい?」
士郎さんはそう言い隣にいるシグナムも同様に期待の眼差しを向けているが
「今日は……用事ある……」
残念ながら今日はネオと買い物に行く予定なので
ボクは首を左右に振り丁重にお断りした
「そうなのかい? それじゃまた今度お願いするよ」
士郎さんの言葉にボクは無言で頷いて
士郎さんとシグナムに軽く手を振りその場をあとにした
そしてまたボクはランニングを再開して10分ほど走った辺りで
公園の横を通過する時があったんだけど
公園の真ん中で白髪で青のタンクトップを着た筋肉ムキムキの男性が
片手で腕立て伏せをしていた
よく見ると頭に犬耳のような物が見えたので『隠せよ』っと思ったボクは悪くないだろう
そして特にその人とは絡むこともボクは公園の脇を通り過ぎた
その後、30分ほど走って『そろそろ帰ろうかな?』っと思った時に
「おぉ…ツバサちゃんじゃないか」
名前を呼ばれたので振り返って見ると
近所に住んでいるお爺ちゃんやおばあちゃんが集まっていた
皆が手に持っている物から察するにゲートボール仲間って所だろう
ボクはお爺ちゃん達の近くにより
ペコリとお辞儀をした
「そうじゃツバサちゃん、明日の朝予定空いてるかな?」
すると1人のお爺ちゃんがそんな事を言ってきた
ボクは何だろう?と思いながらも頷くと
「明日、他の地区のチームとゲートボールで勝負するんだけどのぅ……
向こうのチームに小学生ぐらいの女の子が加入したらしくて
此方もと思ったけどワシらの孫にゲートボール出来る子が居なくてなぁ……
今回だけでも参加してくれると嬉しいんじゃが……」
お爺ちゃんはそう言ってきた
って言うか別に出来るから問題ないけど……
何故にボクがゲートボール出来ること前提なのだろうか?
そう疑問に思いながらも
特に明日の朝は起きることさえ出来れば特に用事はないので
「わかった……」
ボクはそう返事を返した
するとおじいさん達は喜んで
明日の集合場所と時間を教えてくれた
その後、おじいさん達と別れて家へと帰宅した
家の中へと入るとボクは大きく深呼吸をして
今まで吸わなかった酸素を体内に取り込み
自身に掛けていた重力魔法を解いた
「ふぅ……何か出会っちゃいけない人に出会っちゃった気がするけど
まぁ概ね問題はないでしょ……ってか明日のゲートボールの相手って間違いなく……」
ボクがそう独り言を言っていると
「おかえりなさいツバサ、朝食の準備が出来ましたよ」
奥からネオが現れてそう言ってきたので
ボクは『まぁどうでもいっか』そう思いながら
朝ごはんを食べに向かった……
そして昼まで地下でデバイス作りに勤しんだあと
ネオが作った昼ごはんを食べて少ししてからネオと共に買い物に出かけた
買い物と言っても今日の晩御飯の食材を買ったり
新商品のお菓子とか何か面白い物がないか?っとかそんな感じだ
食材の買い物はいつもネオに任せているのだけど
今日は晩御飯をボクが作るため一緒に買い物に行くのだ
そして近くのスーパーに到着して最初に目が行ったのは
先着何名様的なお得品を巡っておばちゃん達が1箇所に集まっている所だ
何があるのだろうと近づいて見たけど
ボクの身長じゃあ残念ながらおばちゃん達が邪魔で見ることが出来なかったけど
「どうやら洗剤のようですね」
ネオの身長だと見えたのかそう教えてくれた
まぁ洗剤とかなら特にお得品を狙う必要もないので
ボクはその場をあとにしようとしたら
「はやてちゃんに美味しいカレーを食べさせてあげる為にも
これは絶対にゲットしないとイケないんですー」
そんな声が聞こえてきたので振り返って見ると
金髪のショートボブで薄緑の服を着た女性が
おばちゃん達の壁に立ち向かいながらそんな事を言っていた
って言うかカレーを作るのに洗剤が不可欠っと言うのはどうなんだろうか
まぁカレー食べた後の食器類を洗うのには必要だろうが……
そしてふとその女性の持っている買い物かごに目を向けると
大根・白菜・玉ねぎ・きゅうり・さつまいも
ステーキ用の和牛・手羽先
タバスコ・ハバネロ・一味・七味
そして何故かビーフシチューの固形ルゥ
あの人はさっき『カレーを作る』って言ってなかっただろうか?
多分あの材料だとカレーとは異なる物が出来上がりそうだ
せめてカレーのルゥだったならばまだましだったのだろうが
ボクはそんな事を考えながらその場を去り
晩御飯に必要な食材と何種類かのお菓子を買って帰宅した
帰宅後、まだ晩御飯を作り始めるには早いので
また地下でデバイス作りや試運転などをして時間を潰して
夕方頃に地下から出て晩御飯を作った
それをネオと2人で食べた後、2人でお風呂に入ってから
明日の朝はお爺ちゃん達とゲートボールの約束があったので早めに就寝した
朝、目が覚めて時計を見てみると
時刻はまだ5時だった
昨日はお風呂のあと直ぐに寝たので
大体20時ぐらいには寝ていたはずだから
睡眠時間は大体9時間ほどだ
お爺ちゃん達との待ち合わせは8時半からなので
まだまだ時間に余裕があったけど
2度寝すると多分起きれないだろうから
ボクは服を着て部屋を出た
そして洗面所で顔を洗ってリビングにくると
ネオが朝食を持ってきてくれたのでそれを食べ
少しネオと共に地下で訓練をして時間をつぶし
丁度いいぐらいの時間になったので
ネオと共にシャワーを浴びて汗を流した後
お爺ちゃん達との待ち合わせの場所へと向かった
待ち合わせ場所に着くと
予定の時間の10分前なのに全員揃っていてボクが最後だった
そして少し歩いて今回の試合をする広場に行くと
相手のチームの人達もやる気十分なのか
試合開始予定時刻までまだ時間あるというのに
全員揃っているようだった
その中にボクと同じぐらいの身長で
赤髪おさげの少女が楽しそうに近くのお爺ちゃんと話していた
するとボクの近くにいたお婆ちゃんが
「あの子がお隣の地区のチームに加入したヴィータちゃんだよ」
そう教えてくれた……まぁ知ってたけど……
そして試合が始まり
っと言っても勝ち負けを置いといて皆がこの時間を楽しく過ごしていた
しかし一応勝負なのでどちらかが勝利を得るのだけど
その最後の1打がボクだというのは何か仕組まれた感がある
この一打がゲートを潜ればボクたちのチームの勝ちで
ボクがミスをすれば相手チームの勝ちだ
そして運命の一打をボクは放った
ボクが打った打球はゲートからややズレており
それを見た相手チームの少女は軽くガッツポーズをしていたけど
ゲートから少しズレた軌道をしていた球が
小石に当たって僅かに軌道を変えて
見事にゲートを通過すると
少女は一転して暗い表情になって落ち込んでいた
しかし直ぐに少女は顔を上げて
「次はぜってー負けねーからな!!」
ボクにそう言ってきたので
「うん……」
とりあえず頷いておいた
そして試合も終わって
お爺ちゃん達は敵味方関係なく楽しくお喋りをしており
ボクは先に家へと帰宅した
昨日シグナムを始めとした守護騎士の面々に出会い
今日は昨日出会わなかったヴィータにも出会った
そしてシグナムとヴィータには
多分ボクがリンカーコアを持っていて魔力がある事もバレただろうから
もし闇の書の収集を開始したら
ボク狙われるんじゃないかなぁっと思うけど
昼間に襲ってくる事は無いだろうし
夜は家にいるので
この家の結界の性能を考えると見つかる事も無いだろうから
案外問題ないのかもしれない……
それはさておき
あと数日すれば夏休みも終わり新学期が始まる
楽しい事があればいいなぁっと思いながら時間が過ぎていった……
後書き
話を0から書くの大変だと言うことがわかったw
よくここまで書いたなぁ~と自分でびっくりです。
さぁ次回の話しは夏休みが終わって新学期!!
でも学校行事とかは飛ばし飛ばしで
Asに入って行こうと思います。
さて……どう進めて行くか……
普通にやるとヴォルケンVSなのは達だと
普通になのは達が勝っちゃいそうなのが問題だw
まぁその辺はどうにか適当に頑張りますw
では
次回『新学期開始!!』
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