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雷刀の導き

作者:田原俊彦
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11章

闇桐「杏子。起きろ」

杏子「んがっ」

強制的に起こされる

闇桐「そろそろ起きないと…体に悪い」

杏子「あれ…あたしいつのまに寝てたんだ?」

闇桐「飯食ったら寝たからな」

杏子「そ、そうなのか…」

闇桐「俺はそろそろ学校行くから、お前はどうする?」

杏子「その辺ブラブラしてくるさ」

闇桐「分かったが、まず風呂に入って来い」

杏子「……覗くなよ?」

闇桐「直ぐに家を出るから覗けないさ」

杏子「てかアンタ、見ず知らずのあたしを家に一人置いてていいのか?」

闇桐は心底不思議そうな顔をする

闇桐「俺はお前を仲間だと思ってる、見ず知らずじゃねぇよ」

闇桐「もし、裏切られたら、それは俺の眼がくるってたって事だけ」

闇桐「俺はお前を信頼しているからな」ニコッ

杏子「……ありがとよ〃」

闇桐「んじゃ行ってくる。家に有るものなら適当に使ってていいぞ」

そう言って闇桐は家を出て行った

杏子「あいつ……優しいんだな」


━━━学校

闇桐「(さやか達は……いるか?)」

教室に入るとさやか達を探す、

闇桐「(普通に談笑していたか)」

闇桐「(ほむらは相変わらずか)」

闇桐は席に座り、HRまで時間をつぶした


―――昼休み 屋上

闇桐「…………」

昼休みになると同時に屋上で黄昏れていた

闇桐「(俺は……)」

闇桐「(まだ道化を続けなければならないのか?)」

闇桐「と、言っても最近はほとんど素で話せているがな」

何年前だろうか?俺が道化として生きていこうと考えたのは

あの裏切られた日だったかな。でもそれも最近は崩されている

闇桐「あいつらにな」

ふと、あの五人を思い出す

闇桐「あいつらは―――守ってやりたいな」

今度こそ……そんな決意を建てる

闇桐「―――――さて」

立ち上がる

闇桐「いるのは分かってるんだ。かかってこい」

その瞬間。銃弾や色々な飛び道具が闇桐を襲うが、それを全て双剣でたたっきる

殺し屋A「死ねや」

五人程に囲まれていた

闇桐「誰の指示だ?」

殺し屋B「あ?そんなこと聞ける立場だと思ってんのか?」

殺し屋C「ふん。冥土の土産に教えてやろう」

殺し屋C「我らのリーダ。あのお方様からの命令だ」

言葉を言い終えると全員が闇桐にマシンガンをぶっ放す

闇桐「この程度で俺を殺すだと?嘗められたものだな」

天空から雷を落とし、全員を肉片にへと変える

闇桐「他愛も無いな」

闇桐「あのお方………我らのリーダー………まさかあいつか?」

心の中から憎悪が生まれる

闇桐「あいつが………か」

そういって屋上を去っていった


――――放課後

闇桐「さて……帰るか」

帰ろうとすると

さやか「キシヤ~~~放課後暇?」

話しかけられる

闇桐「暇だが、お前。上条からの返事はどうした?」

さやかは笑いながら

さやか「へ?ああ、振られたよ」

闇桐「なんか他人事っぽくなってないか?」

さやか「いやーあたし今違う人好きになっちゃったんだよねー」ポッ

顔を赤らめる

闇桐「振られると分かると、もう違う人に乗り換えるとは……」

少し引いてしまう

さやか「てか、あたし多分恭介のこと好きって言うよりは憧れの方が大きかったんだと思う」

さやか「だから憧れの人と付き合えなくてもいいんだ」

妙にスッキリとした表情だ

闇桐「そうか」

闇桐「まぁお前が良いんなら俺からは何も言うことは無いさ」

闇桐「新しい恋。頑張れよ」ポフポフ

頭を軽く撫でる

さやか「う、うん//」

杏子「おーいキシヤ~~~」

学校に侵入してきた杏子に話しかけられる

闇桐「ん?なんでお前がここにいるんだ?」

杏子「いやー今日のお礼にさ。迎えに来てやったんだよ」テレテレ

さやか「帰れ」

杏子「あんたには喋りかけてないんだけど?」

さやか「せんせーここに不法侵入者がいまーす」

叫ぶ

杏子「おい!!何言ってんだ馬鹿」

さやか「だってぇ事実だし?」

なんか火花が散ってる

闇桐「(よく分からんが……喧嘩か?)」

さやか「大体アンタは~~~」

杏子「んだとゴラ」

なんか喧嘩し始めている

闇桐「……………」

状況が掴めずただ見ていた

ほむら「何をしているの?」

闇桐「俺にもよく分からん」

そんな時ほむらが助け舟を出してくれる

ほむら「…………とりあえず帰らない?」

闇桐「だな」

ほむらはコソコソとしながらそれでいて急いで出るように

さやか「ちょっ何してんのよ転校生!」

杏子「横取りか!?」

しようとしたが、見つかってしまう

ほむら「あなたたちには関係ないでしょう?」

その時先生がこっちに向かってくる

先生「あなたたちなにをしているの?」

さやか「帰ろうとしてるだけです」

杏子「………」

先生「あら……その子」

先生が何かを言う前に杏子が走り出す

杏子「逃げろおおおおおおおおおおお」タッタッタッタ

鬼獅夜の手をつかみその場から去っていった


杏子「はあはあ……ここまでくりゃ大丈夫だろ」

さやか「ちょっとあんた!なにしてんのよ」

鬼獅夜とさやかの手を間違えてしまったよーだ

杏子「やべっミスったな」

さやか「………あんたねぇ!」

一発即発の雰囲気になる

ほむら「………美樹さやか」

さやが「?なんであんたがここにいんのよ」

ほむら「貴方が私の腕をつかんだせいよ」

なんかいつもと違う怖いオーラがほむらから出ている

杏子「って事はまだアイツは学校にいるんだよな」

さやか「はぁ……あんたのせいでね!」

杏子「あんたがとっとと去ってりゃ良かったんだよ!」

さやか「はぁ?意味不明なんですけど」

ほむらは喧嘩に巻き込まれる前にその場から離れた


闇桐「………なんだったんだ」

先生はもう去っていき、一人佇んでいた

まどか「あれ?鬼獅夜君?」

闇桐「ん?まどかか」

闇桐は何となく、思った。この子は大丈夫なのかと

一人で世界を変えれるほどの力を持っているのだ

闇桐「まどか」

まどか「は、はい!」

急に名前を呼ばれ。慌てる

闇桐「放課後、今から暇か?」

まどか「え?は、はい」

闇桐「なら、今から俺に付き合ってくれ」

まどか「ふぇ!?///」

闇桐「駄目か?」

こんな頼みをまどかが断れるけもなく」

まどか「わ、私でよろしければ……喜んで」

闇桐「おう。なら行こうか」

二人は学校を後にした 
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