俺はどうやら死んだようだ
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取りあえず
異世界に来ちゃったよ…
ギルマスも転生者!?
前書き
神から全属性を能力として与えられたはずの神崎だが、計測結果は扱える属性は9個。
神崎は気づいていないようだが…
「慶ちゃーん新しくギルドに入る子連れてきたよ~ってまた仕事サボってるな!!」
「あのな…その慶ちゃんって呼び方やめてくれないか?変な噂が流れたらどうすんだよ」
慶ちゃ…ゴホン。ギルマスはめんどくさそうに雑誌から視線を佳奈に移す。それにしてもこれでギルドのトップに君臨してるのかよ…。俺の視線に気づいたのかギルマスはこちらに視線を向ける。
「ほぉーお前が新入りか。愛咲、悪いんだけど少し席外してくれないか?ちょっとこいつとサシで話したい」
「む、しょうがないな~。じゃあ部屋の外にいるから話が終わったら呼んでね」
意義を唱えようとした佳奈だが、ギルマスの表情が真剣なのに何かを察したようで部屋を後にする。
「単刀直入に聞くぞ。お前、地球からの転生者だろ?」
!?なんでそのことをギルマスが知ってるんだ?俺はこの世界では一度も転生者だと言う事を話していないのに。
自然とギルマスに対する警戒心が募っていく。
「そんなに警戒すんなって。そうだお互いを知るために自己紹介といこうぜ。俺の名前は鬼咲慶次(おにざきけいじ)一応このラジェルマのギルマスだ。慶次って呼んでくれ。そしてこれが一番重要。俺もお前と同じ、地球からの転生者なんだわ。」
まさか俺以外にも転生者がいるとは思わなかったな。どんだけあの神人殺してんだよ…。考え事をしていると慶次がせかすような表情で俺を見ていた。
「神崎流弥17歳。慶次もあの怠慢神のせいで死んじまったのか?」
「もってことはお前もか…。あのオッサン何も変わってないんだな」
やっぱりオッサンと認識されてるんだね。
「神崎、お前魔力量と属性どうだった?俺の予想だと水晶の色が目まぐるしく変わった後に水晶ドロドロになっただろ」
さすが経験者寸分の狂いもなくあたってます。確かに水晶は給食に変化して…あれ?確か神は俺が全属性使えるって言ったよな?この世界には13の属性があったはずだから…あれ、足りなくね?
「そのことで聞きたいことがあるんだけどさ。俺神から全属性使えるって言われたんだけど、水晶9色にしか変化しなかったんだけど何で?」
俺の発言の後、目を丸くしていた慶次が口を開いた。
「ああそれな。人には得意属性と不得意属性の2つがあるんだわ。根本的な話、普通なら不得意属性は人間の身体には宿らねえんだわ。神は一応お前に13個の属性を与えたんだが、この世界の理がお前の苦手属性をお前の身体から排除したってことだ」
なるほどそう言うことか。それなら全属性使えないことにも納得がいくな。ついでにもう一つの疑問を解消しておこう。
「佳奈にも言われたんだけど俺の魔力量って計測不能なの?」
水晶溶けたってことは、俺の魔力量って半端ないのか?
「そうだったそうだった。お前魔力量測れなかったんだっけな。ちょっと待ってな。」
ごそごそと机の中を探す慶次。引き出しの中からは何やらいかがわしい雑誌や、確実に賞味期限切れてるだろ!ってツッコみたくなるような位、どす黒いバナナが出てきた。
「あったあった。ほれこの水晶に手かざせよ」
さっき溶かした水晶とほぼ同じ水晶が付けから出てきた。前の水晶との違いと言えば水晶の透明度だな。どれくらい透明かというと、水晶越しでも慶次の顔がはっきり見えるほどだ。
「溶けても知らねえからな。ハッ!」
バヂッ!バヂヂヂヂヂヂヂ
おなじみの紫色の雷が俺の身体を中心に発生する。今だに魔法の使い方を知らないので雷を制御することは出来ません。よくあの魔物倒せたな。
そんなことはともかく俺は先ほどと同様に雷を水晶にぶつけた。
ピキッ!
水晶に無数のヒビが入る。しばらくして水晶に入っていたヒビが消えた後水晶の中に数字が浮かび上がってきた。
「こりゃあたまげた。うーん…魔力量7億ってことにしとこう!」
投げやりだなおい!まあ測定不能よりはましか。
「つーことでお前はギルドランクⅩな。ギルドランクの説明は天の声に任せるわ。じゃあ次回!『神崎初任務は突然に』みんな見てくれよな!あと愛咲入ってきていいぞー」
「何を勝手にこの話終わらせてんの!?」
まあいいか。天の声説明よろしく。
あ、佳奈が戻ってきた。
後書き
はいギルドランクについて説明します。
ギルドランクには低いほうから、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、X、Zがある。
ちなみにⅩランクはギルドマスタークラスの実力者が、Zランクは帝クラスの実力者がなる。
鬼咲はめんどくさいからと言ってⅩランクにとどまっているらしい。神崎をXランクにしたのも彼なりのやさしさである。
ちなみにSランク以上は二つ名を持ち、ギルドカードもカモフラージュとして二つ持つらしい。
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