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シュウマツの残光

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消えた
  そいつの家族

 
前書き
警察が動くのはおそらく来週の始まりからだ。それまでがタイムリミットなんだ。
俺の、やつらの、そしてヒビヤの。 

 
「終末の土曜日」AM3:21
わあい、プールだ。プールなんだ。サタケの掃除をした後にはもってこいだ。
二回も豚小屋に入ると匂いが嫌だね。マリエに嫌われたりしないかな?
赤いね、楽しいね。
少し蒸し暑いかな。いや胸が詰まるような感じがする。
そうか、これは吐き気なのか。
今日は「記念日」なんだ。「君たち」にのためのね。

右手には自宅の農作業用具庫から借用した斧がある。もともと赤い塗装だったが、深みが増して綺麗だ。
ヒビヤの母親って老けてるね。無理もない。
旦那とは離婚したらしいね、女手一つでご苦労さん。君の息子も楽にしてあげるよすぐに。
斧はすごいね。一撃で頭が真っ二つ。
ふとんが真っ赤だー。

「週末の土曜日」AM9:09
「留守番よろしくね。父さんと一週間くらい実家の訪問に行く。キトは塾の模試だから来れないのは残念だけど、お土産は楽しみにねー、母さんの地元のチーズケーキは絶品よ!楽しみに待ってなさいー。」
母さんの声は落ち着く。もう聞くこともないのだろう。
これで俺は自由だ。
自殺までのタイムリミットは二日。
まりえ・・・お前と出会った月曜の昼。そう、一年前のあの日。
交際記念をしないとね、「ビックリ」するような。
僕ももうすぐ行くよ・・・・。 
 

 
後書き
時間がない 
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