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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第92話 氷上の舞姫VS戦場の天使

 
前書き
こんばんは~!!07で~す!!
今回はグレイ&ユモの対決!!相手はファイター。ビームの企みを唯一知ってる人物らしいが果たしていったいどうなる!?
ユモ目線で書いていきます。
それでは、第92話・・・スタート!! 

 
ビー『俺は、マヤ・ララルドの実の父親なのだから。』

嘘だ・・・!あんなの、嘘に決まってるっ!!絶対何か企んでいるんだ。マヤは、私たちが絶対に助けるっ!!

グ「おいユモ、大丈夫か?」

ユ「へっ?あ、う、うん。大丈夫。」

グレイはどう思っているんだろう?本気であいつがマヤのお父さんだって思ってるのかな?そう思った時、まるでグレイが私の思っている事を見通したように、

グ「あいつはマヤの父さんじゃないってのは俺も勘付いている。でも、今はソードたちを助けねぇと。」

やっぱり、グレイも感じてたんだ。じゃあ、あいつはマヤを何のために・・・?やっぱり世界征服とかかな?そんな事を考えていると、

ファ「お待ちしてました。」

1人の女が私たちの事を待ち構えていた。確か、ファイターだったかな?

ファ「いきなりですが、訂正します。私が待っていたのはユモス・クオリナ、あなただけです。」

ファイターが私を指差す。

ユ「へっ?」

グ「はぁっ!?」

いきなりの事に何がなんだかさっぱり。

ファ「だから、グレイ・フルバスターには何も用は無いの。ゴメンナサイね。」

そう言うと、胸の前で手を十字にすると、

ファ「クロスナックルッ!!」

グ「ぐわっ!!」

一瞬の出来事だったから、最初はうまく状況をつかめなかった。ようやく状況をつかめた時は、

ユ「グレイ!!」

グレイは部屋の反対の壁まで飛ばされ、頭を強く打ったのか、気を失っていた。

ファ「大丈夫。気絶させただけだから。勝負の邪魔されたくなかったから。」

ユ「勝手な事して・・・!」

とゆうか、私と勝負したいわけ?

ファ「そっ。私、あなたと1対1で格闘技で勝負してみたかったのよね。」

ユ「私に格闘技で勝負を挑みにくるなんて、てっきりマヤだけかと思ってたよ。」

いつの間にか、格闘技の名手って呼ばれていたくらいだからね。

ファ「あら。あなた知らないの?自分に異名がある事を。」

ユ「えっ?」

初耳なんだけど。てゆうか、てっきり格闘技の名手が私の異名だと思ってたんだけど。

ファ「氷の上での華麗な動き。そこから誕生したあなたの異名、氷上の舞姫。」

氷上の舞姫?どこの誰か知らないけど、随分とド派手な異名を考えてくれたもんね。

ファ「さぁ、始めよう。氷上の舞姫と、戦場の天使のどっちが強いか、今明らかになるわ。」

ふ~ん。あなたは戦場の天使ってゆう異名なんだね。

ユ「面白そう。この勝負、受けて立つよっ!!」

マヤやみんなのためにも、この勝負絶対に勝たないとっ!!うまくビームの企みの事を聞き出せればいいんだけど。

ファ「全自必拳ッ!!」

激しく燃える炎のような赤い光を纏ったファイターの拳が私の顔面目掛けて殴りかかってくる。私は首を右に少し傾けてファイターの攻撃をかわす。それと同時にファイターの両手首を摑む。

ユ「てぇぇぇぇぇい!!」

ファイターを背負い投げする。吹っ飛ばされながらも、ファイターは空中で体勢を直し、見事に着地する。

ファ「さすがは氷上の舞姫ね。でも、まだ本気じゃないでしょ?」

ユ「あれ?分かっちゃった?私が本気出したら、あなたを殺しちゃうかもしれないから。」

ファ「私を侮っていると、あなたが死んじゃうかもよ。」

ファイターの目が赤く光る。そう思った時、私の腹部に強烈な一撃が直撃した。

ユ「ぐっ!!」

何とか持ち応えたけど、ものすごい速くて、こんな強烈なパンチ、初めてかも・・・少しは楽しませてくれるみたいだね。

ファ「さぁ、あなたの本気を見せてよ。戦場の天使が納得する戦いを見せてちょうだいっ!!」

ユ「じゃあ、少し本気出すね。」

指をポキポキと鳴らす。私は拳に冷気をためると、

ユ「氷弾刃ッ!!」

冷たい拳でファイターに殴りかかる。最後に技を使って格闘したのはいつだったかな?

ファ「獣竜拳ッ!!」

それに答えるかのように、ファイターも私に殴りかかってくる。なんと互角だった。私は自分の手を見ると驚いた。血が少し出ている。ファイターの手は凍っていた。

ファ「あなた、まだ本気じゃないでしょ。どれだけ私を舐めてるわけ?あなたが本気で来ないのなら、私が本気になって、あなたを殺す。」

次の瞬間、ファイターの体が赤い光に包まれた。服装も赤色になっている。次の瞬間、私の目の前からファイターが姿を消した。いや・・・

ユ「あうっ!!!」

ものすごい速さでファイターは私の背後に周り、背中に蹴りをお見舞いする。さっきよりも威力が上がっている。これが第2号の実力・・・

ファ「はぁぁぁぁぁ!!!」

ユ「うあっ!!!」

今度は顎に拳が直撃する。

ファ「でぇぇぇぇぇい!!!」

ユ「おふっ!!!」

そして顔面に強烈な一撃を食らった。あまりの痛さに額に手を当てる。手を見ると、血がついていた。

ファ「後悔したかしら?私を侮ったのが悪かったわね。さぁ、これで本気を出す気になった?」

私はまだ痛む額を手で押さえながらゆっくり立ち上がる。

ユ「・・・確かにあなたの力には驚いたよ。でも、まだまだね。」

ファ「はぁ?」

ユ「スピードも威力もある。でも、判断力が無さ過ぎる。あなたが私の顎に攻撃した後、次に攻撃するのは後頭部。人間は後頭部に強い衝撃を与えるとほとんどが1発でノックアウト。でもあなたはそれをしなかった。なぜならあなたは格闘技はまだ初心者だから。」

ファ「私を挑発したわねっ!!今度は後頭部に最強の一撃を食らわしてあげるっ!!」

別に挑発をしたつもりはなかったんだけど。本当の事を言っただけなのに。私がそんなことを思っている間にファイターは私の背後に周り込み、

ファ「格闘奥義・・・グロスティカルブレイク!!!」

金色の光を纏った拳が私に殴りかかってくる。初心者でもう格闘奥義を使えるとは。覚えが早いんだね。でも、まだまだだね。ドドドドドガガガガガァァァァァァァァァァン!!!と凄まじい爆発音が響き渡る。砂煙が晴れると、

ファ「え・・・そ、そんな・・・私の、格闘奥義が、素手で・・・止められた・・・」

ファイターの拳は、冷気を大量にためた私の拳の中で止められていた。

ユ「手ごたえはなかなかだけど、まだまだだね。」

私は再び冷気を手にためると、ファイターの手、体、足を順番に凍らせていった。これで身動きは出来ない状態。私はファイターから2~3歩離れると、体全身から冷気を放出した。

ユ「私はまだ、どんな敵にも、一度も本気を出した事はないけど、私の格闘奥義を、あなただけに特別に見せてあげる・・・いや、食らわしてあげるの方が正しいかな?」

今の私の顔はたぶん笑っていると思う。でも、冷気と一緒に黒いオーラも放出していると思う。えっ?何でそう思ったかって?だって、ファイターの顔が真っ青だから。そんなのはお構いなしに、私は冷気を両手にため、両手を右横腹の辺りにもってきて、目を閉じる。

ユ「格闘奥義・・・」

あまりにも冷気が冷たすぎるせいか、私の周りの空気が小さな氷の結晶となる。そして、閉じた目をカッ!と見開く。

ユ「フリーズライバンド!!!」

冷気をためた私の両手から、ものすごく冷たく、触れただけで凍ってしまいそうな青白い光線が放たれる。

ファ「キャアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

氷漬けにされていたファイターは凍ったまま反対の壁まで吹っ飛び、氷が粉々に砕け散る。ファイターは地面にドサッ!と倒れる。この勝負、私の勝ちだね。私はその場に膝を着いて座り込む。

ユ「ふぅ。久々に格闘奥義を使うと、いつもの倍の魔力を消費しちゃう。」

あ、そういえばグレイの事すっかり忘れてたっ!!そう思った時、誰かに肩を叩かれた。もしかして・・・ゆっくり後ろを振り返ると、やっぱりグレイだった。

グ「まさか、1人で倒しちまうとはな。まっ、お前の格闘する姿見させてもらったからいいんだけどよ。」

ん?ちょ、ちょっと待ってっ!!まさか、ずっと見てたのっ!?それなら手伝ってくれてもよかったのにっ!!

グ「お前が格闘技で負けるはずねぇだろ。それより、ビームの事聞かなくていいのか?」

いろいろ言ってやりたいけど、グレイの言うとおりビームの事を聞き出すのが優先。私は立ち上がると、操りが解けたファイターに歩み寄る。

ファ「いったぁ~!!あなた、強すぎるでしょ。あなたはまだ本気出してないみたいだけど。」

ユ「まぁね。ところで、ビームは何を企んでいるのか教えてほしいんだけど?」

ファ「敵に教えるわけ無いでしょ。」

どうやら知ってるみたい。

ユ「ビームの企みを教えるか、また格闘奥義を1発、いや、3発くらうのとどっちがいい?」

ファ「うっ・・・」

グ「・・・・・」

さすがにこれなら何も言えなくなるよね。グレイも隣で青くなってるし。

ファ「わ、わかったわよ。話せばいいんでしょっ!!」

うん。素直でよろしい。

ファ「マスターは不死鳥の欲望(フェニックスディザイア)を発動させて、世界を支配しようとしてるのよ。」

やっぱり。そんな下らない事でマヤを利用するなんて・・・最低なやつっ!!これでマヤのお父さんじゃない事が判明した。が、

グ「・・・で、何なんだ?」

ユ「えっ?」

ファ「はぁ?」

グ、グレイ、今の聞いていなかったのっ!?ビームは世界を支配しようとして・・・

グ「本当の事さっさと話したほうが、身の為だぜ。」

ファ「・・・さすがね。まんまと嘘がばれるとは。」

嘘・・・だったの・・・?

ファ「でも、私はこれ以上何も言わ・・・ひぃ!!」

私はファイターの顔スレスレの位置で冷気をためた拳を止める。

ユ「本当の事、言ってくれないかな?」

優しく言ったけど、顔は・・・恐ろしかったと思う。

ファ「わ、わわわわ分かった分かったっ!!ほ、ほほ、本当の事話しますからっ!!」

何で敬語になってるの?後ろでグレイが青ざめていた。

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ファイターは本当の事を私とグレイに話すと気を失っちゃった。

グ「こいつが今言った事が全て本当なら、マヤも気の毒だな。」

ユ「うん。」

その時、

ユ「!!!」

どこからか、とてつもなく大きな魔力と、殺気が私とグレイの体を震わせた。

グ「な・・・何だ、この魔力・・・」

大気が・・・震えている・・・

グ「まさか、不死鳥の欲望かっ!?」

ユ「そ、そんな・・・!!発動しちゃったのっ!?」

お願いマヤ!!もう少し、もう少しだけ我慢してっ!!! 
 

 
後書き
第92話終了です!!
なぜ、ビームの企みの事を書かなかったかとゆうと・・・読者のみなさんにはまだ内緒ですっ!!!でも、必ず書きますのでご安心下さい。かなりすごい事なんですっ!!(←自分で言うな。)
次回はルーシィ&リョウの対決!!
それではまた次回!! 
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