FAIRYTAIL ~“神殺し”を喰らう者~
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第四章
前書き
幽鬼の支配者(ファントムロード)編
まだまだ続きます
魔導士ギルド
幽鬼の支配者(ファントムロード) 本部
「ん?え?え!!?
ちょ⋯何これ!!?どこぉ!!?」
目が覚めたルーシィは自分が何処にいるのか
全く分かっていなかった
「お目覚めですかなルーシィ・ハートフィリア様」
「誰!!?」
「幽鬼の支配者のギルドマスター
ジョゼと申します」
ルーシィの前に現れたのは
ファントムのマスターであるジョゼだった
「このような不潔な牢と拘束具⋯
大変失礼だとは思いましたが
今はまだ捕虜の身であられるのでね」
「これ、ほどきなさいよ!!!」
ジョセはルーシィの言葉を無視し、ルーシィに言う
「あなたの態度次第では捕虜ではなく
《最高の客人》としてもてなす用意もできているんですよ」
「何それ⋯」
その時
カサカサカサッ
「ひぁっ!!!」
ルーシィの足に百足の様な虫がくっついていた
「ね?こんな牢はイヤでしょう
おとなしくしていれば
スイートルームに移してあげますからね」
「な⋯何であたしたちを襲うのよ」
ルーシィは当然疑問に思うようなことを聞いた
「あたしたち?
ああ、妖精の尻尾のことですか
ついでですよ ついで」
「!!?」
「私たちの本当の目的は《ある人物》を手に入れる事です
その人物がたまたま妖精の尻尾にいたので
ついでに潰してしまおう⋯⋯とね」
「ある人物?」
「⋯お前の事だよ
ハートフィリア財閥令嬢 ルーシィ様」
「誰だ!!?」
何処からともなく聞こえた声にジョゼは叫ぶ
「⋯初めまして幽鬼の支配者のマスターさん
俺の名はレント、以後よろしく」
「あなた、何処から入ってきたのです?」
「⋯何処って、そこからだけど?」
レントはそう言いながら開いている扉を指差した
「何の用ですか?」
「⋯そりゃあもちろん
うちのお嬢様を返してもらう為に決まってんだろ?」
「ちょっと待って!!!」
ルーシィが話に割り込んできた
「そもそも何であたしが誘拐されなきゃいけないのよ!!!」
「⋯違うぞルーシィ
ファントムに連れてくるよう依頼したのは
お前の父親だ」
「その通りですよ」
「⋯んじゃまぁ、話もまとまったことだし
ルーシィは返してもらうよファントムさん」
レントはそう言うとルーシィを抱き抱えた
「え!!?ちょっ!!?」
「逃がすわけないでしょう?」
「⋯いや、逃げるよ」
レントはそう言い懐から剣を出した
「そんな剣で私をどけることができると思っているんですか?」
「⋯出来るに決まってんだろ」
レントは剣を構え、ジョゼに突っ込んでいった
「⋯んじゃ、通してもらうよ」
「!!?」
レントが放った斬撃はジョゼの鳩尾に直撃した
レントはジョゼが倒れているうちに扉の方へ行き
一度止まった
ルーシィは外を見て驚く
「ちょっ!!?どうすんのよこれ!!?」
「⋯どうするって、そりゃあ飛び降りるだろ?」
「え!!?ちょっ!!?」
「⋯じゃあ、ちゃんと摑まってろよ
じゃないと死ぬぞ?」
レントはそう言うと本当に飛び降りた
「ちょっ!!?嘘でしょぉっ!!?」
その声はだんだん遠くなっていったのだった
ギルドの下にて
「ルーシィ何処にいるんだ?」
「分かんないよ、上じゃないかな?」
その時
ドカアアァアアァン!!!!!
何かが落ちる音がした
「な⋯何だぁ!!?」
「何かが落ちてきたぁ!!?」
ナツ達が驚きの声を上げた
「⋯つっ、さすがにちょっとキツかったか
ルーシィ気絶してるし
おっ、ようナツ、ハッピー」
レントの言葉にナツはレントの顔を見ながら言った
「お前誰だ?」
「⋯うわっ、ヒドくねぇか」
「そうだよナツ、レントも妖精の尻尾の魔導士だよ
ねぇ、レント」
「ん、何だハッピー?」
「レントはどんな魔法を使うの?」
ハッピーの質問にレントはニヤリと笑みを浮かべながら答えた
「⋯それは、秘密だ」
「え~何でよ~」
「それよりも撤退するぞ」
それを聞いたナツは抗議の声を上げた
「何でだよ!!!ここが本部だろ!!!だったら⋯⋯」
「⋯駄目だ、今すぐ撤退する」
「イヤだね!!!じっちゃんの仇をとるんだよ!!!」
ナツの言葉にレントは溜め息をついた
「⋯なら、ちょっと寝ててくれ」
レントはそう言うとナツの首に手刀を叩き込んだ
「⋯こういうのはあまりやりたくないんだが、仕方ねぇよな
ハッピー、ギルドに戻るぞ」
「あい」
レントはそう言い歩きだした
ビキッバキッ
「クソが、やってくれたなァ
小僧ォ⋯オイ⋯⋯」
ジョゼの魔力によって壁にヒビが入っていた
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