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インフィニットストラトス サタンと契約した憤怒の一夏

作者:マンモス
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潜入

上條技研との会談が三週間が経ち、朝川のIS『アスモデウス』も完成し、今日は朝川の初仕事である。そして俺達は今、IS学園行きのモノレールに乗っている。ちょうどモノレール内は俺達しかいなく、今日の作戦を練っていた。

「じゃあ、朝川お前には、IS学園からコアを2つ盗み出してきてもらう」  

「ハイハイ分かってるわよ。で、織斑はその間何をするのかしら?」

「今日が学年別トーナメントだって事知ってるだろ?」

「当たり前でしょ。アナタに日付を教えたのは私よ」

今日、IS学園は学年別トーナメントという行事があることを朝川から聞き、コア強奪は今日やることにしたのだ。

「お前がコアを盗んでいる最中に俺はある要人を殺す。だからお前はコア強奪に専念しろ」

「分かったわ。…そろそろ見えて来たわよ。私が4月までいたIS学園が」

モノレールが目的地に着いた瞬間、朝川はアスモデウスの能力で俺達の周りに幻覚を出して、朝川は二十代位のスーツ姿の女性になり、俺は誰に見えないようにしたらしいが自分自身に掛けられているため違いが分からないでいた。

「じゃあ。いきましょうか」

「あぁ!」

俺達はそれだけ言ってモノレールから降りて、IS学園の中に入っていった。


   ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー


俺達はIS学園内を歩いているが人はあまりいない。通りかかる女子は朝川に挨拶をするが、俺に挨拶をする奴はいないのが何かしらの違和感を感じる。

「ここで二手に別れるから、織斑にこれをあげる」

朝川はそう言って、一つのドッグタグを渡してきた。ドッグタグの割りには機械じみている。

「なんだこれ?」

「それはアスモデウスの『実影幻覚』を私が居なくても使えるようにしたものよ。簡単に言うとアスモデウスの武装の『ミラージュ』のドッグタグバージョンよ」

「へーソイツは便利だな」

俺はそう言いながらドッグタグを首にかけると、朝川が次は注意事項を話しはじめた。何故か朝川の姿もいつの間にか変わっている。

「ただし、それは三十分間しか使えないの。アスモデウスからエネルギーをもらって幻覚を広めるミラージュとは違ってそれは内蔵されてるエネルギーでしか動かないから」

「分かった。それから朝川……姿を変えるのはいいが変える前は何か言ってくれ。ていうか、それ誰?」

「この人は織斑先生が教員の中で一番信用を置いている。山田真耶先生よ」

「生徒の間違いじゃないのか?」

「違うわよ」

本当にこんな子供みたいな奴が教師でいるのかIS学園。しかも、千冬姉が本当に信頼を置いているのかそこが不安である。

「ま、そんなことより仕事を始めるぞ」

「じゃ、健闘を祈るわよ」

朝川はそう言いながら、IS保管している所に向かった。俺も朝川から貰ったドッグタグのスイッチをオンにして学年別トーナメントのあるアリーナに向かった。





 
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