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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0323話

 道端で休んでいた神楽坂、宮崎、ネギの3人を見つけて早乙女が大きく呼ぶ。それに気が付いた神楽坂達がこちらを見て驚いている。
 そのままダーッとその俊足を活かしてこちらへと近付くと、そのまま俺と桜咲を掻っ攫って皆から離れた位置まで引っ張っていった。

「ちょっと、どういう事よ! 何で皆を連れてきてるの!?」
「落ち着け」
「これが落ち着いていられる訳ないでしょ! ネギだってさっきは本当に死にかけたのよ!」
「だから落ち着け」
「神楽坂さん、こちらの話も聞いて下さい。このまま皆を旅館に帰したら、そっちの方が危険になるかもしれないんです」

 皆が危険、というフレーズにはさすがの神楽坂も聞き捨てならなかったのだろう。先程までの剣幕が嘘のように黙り込んでいる。

「どういう事?」
「俺達がシネマ村で襲われたのは聞いたな?」
「うん、ネギから大体の所は」
「その際、一昨日にも現れたフェイトとかいうのが仮契約をしているという理由で美砂と円を俺の関係者と見なして、俺への牽制に攻撃を仕掛けてきた」

 その話を聞いた神楽坂がチラリと宮崎や綾瀬と話をしている美砂、円に視線を向ける。

「……本当?」
「ああ。そしてその戦いで俺達と行動を共にしていた1班、3班のメンバーもこれ以降は同様に狙われる可能性もある。本来なら魔法には秘匿義務があるんだが……あの様子だとあいつ等にその辺を期待するのはちょっと難しいだろう。この状態でむざむざ旅館に帰してみろ。後でどんな目に遭わされるか分かったもんじゃないぞ」
「うーん、確かにそれを聞いちゃうとちょっと旅館に帰すってのは危険かもしれないわね。でも、これから向かう所は敵地なのよ? 大丈夫なの?」
「その点は安心して下さい。恐らく長が……」
「長?」

 桜咲にそう聞き返した神楽坂だったが、ちょうどその時早乙女が大声で呼びかける。

「おーい、アスナー、皆行っちゃったよー!」
「え? ちょっ、皆そこは!」

 早乙女の声を聞き、慌てて皆の後を追いかける神楽坂。俺と桜咲も慌ててその後を追う。
 確かに関西呪術協会の長が近衛の父親で、尚且つ腕利きの剣士であると言っても敵が待ち受けている可能性は……

「……無かった、な」
「……そうね」

 呆れたように呟く俺の隣で神楽坂も頷く。
 視線の先では大量の巫女が2列になってこちらへと頭を下げていたのだ。

「関西呪術協会の長とやらの趣味か?」

 思わずボソッと桜咲へと尋ねる。

「い、いえ。別にそういう訳じゃ……」

 慌てて俺の言葉を否定する桜咲だが、目の前の現実からは逃げないで欲しいものだ。
 その後、巫女達に案内されて広間――というには広すぎるが――へと案内される。

「ネギ君、アスナ、ここに座ってな」

 自分の隣へと2人を案内し、俺の方へも視線を向けてくる。

「アクセル君も、こっちに座らん?」
「いや、今回はあくまでもネギが主役だ。その保護者である神楽坂はともかく、俺はあくまでも付き添いだからな。気にするな」

 そもそも今回の親書を届けるというのは、あくまでも俺の予想だがネギの箔付けの為だろう。なら、その場に俺がいるというのはネギにとってマイナスになる可能性が高い。
 他の班の面々と一緒に離れた所に座ってそんな風に考えていると、部屋の奥の方から1人の男がやってくる。
 年の頃は中年で痩せぎす。どこか不健康そうな印象を覚えるがステータス表示で確認すると格闘や技量、回避や命中といった数値が軒並み高い。特に格闘に関しては190と今まで見た来た中でも相当高レベルだ。
 ……その分、スキル覧には神鳴流しかなかったりするが。
 なるほど、恐らくこの人物が。

「おとーさま、久しぶりやー」

 近衛が走り寄って抱きついている。やはりこの人物こそが関西呪術協会の長であり、近衛の父親でもあるという近衛詠春なのだろう。
 ……ただ、関西呪術協会の長という立場の割にはスキルに陰陽術等が無いというのは問題無いのだろうか。
 そんな近衛――それだと紛らわしいから以後は詠春と呼ぶ――に神楽坂が見惚れる場面もあったが会談に関しては特に問題無く進んでいった。ネギもまた近右衛門に渡された親書を手渡している。
 その親書を見た詠春が苦笑していたのは微妙に気になるが、関西呪術協会と関東魔法協会がどういう関係を結ぼうとも俺には特に影響はないのでスルーさせてもらおう。
 その後は歓迎の宴と称した宴会が開かれた。学校の方には近右衛門経由で連絡か何かしたのだろう、心配はいらないらしい。
 宴会とは言っても、当然未成年ばかりなのでアルコール等は無いが、それでもここまで騒げるというのは雰囲気に酔っているからか。
 そして宴会も終了に差し掛かった頃、ネギと詠春が俺の方へと近付いて来た。

「どうですか、楽しめてますか?」
「ああ。京料理の味付けは好みだから美味く頂いてるよ。特に湯葉の刺身は初めて食ったが美味いな」
「そうですか、それは何より。それでこれからネギ君と風呂にでも行こうと思うのですが、どうせなら男同士アクセル君も一緒にどうですか?」

 確かに今日は色々とあったからその汚れを落としたい気持ちはある。それにフェイトに刺された傷も血を大雑把に拭いただけなのでしっかりと洗っておきたい。

「アクセル君とネギ先生のお風呂……」
「ちょっ、委員長? メディック、メディーーーーック!」

 そんなあやかと早乙女のらしいと言えばらしい会話を聞きつつも、色々と話しておかないと拙い事もあるので2人と共に風呂へと向かう。

「……そう言えば、風呂嫌いはどうした?」
「か、髪を洗わなくてもいいのならもう平気だよ!」
「あはははは。私も子供の頃は目に染みるのが苦手でしたね」

 そんな風に会話をしながら廊下を進み、やがて風呂……というよりも大浴場と言った方が正しい場所へと辿り着く。

「うわぁ……広いなぁ」
「ええ、檜の風呂で関西呪術協会の皆にもそれなりに好評ですよ」

 風呂桶で軽く汚れを落として風呂へと浸かる。

「ふぅ……ネギ君、アクセル君、今回は私達のゴタゴタで迷惑を掛けて申し訳ありませんでした」
「そ、そんな。僕は別に……」
「ま、こっちは仕事だしな。……それよりネギもシネマ村に来る前に新顔とぶつかったらしいが?」

 そう、シネマ村へと来る前にネギは敵の新顔とぶつかったらしい。結局捕らえる事は出来無かったらしいが撃退には成功したとか。

「うん。小太郎君っていう人だった。僕やアクセル君と同い年くらいだったよ」
「なるほど、これで分かってるだけで敵の戦力は千草と呼ばれていた陰陽師に、月詠と呼ばれた神鳴流剣士、魔法使いと思われるフェイトにその小太郎か。……意外に少ないな」
「千草と呼ばれている陰陽師は、恐らく天ヶ崎千草で間違い無いでしょう。大戦で両親を亡くした影響で大の魔法使い嫌いでしたから」

 詠春のその言葉に疑問を覚える。

「その割には魔法使いのフェイトを仲間に入れていたようだが……」
「恐らく戦力が足りなかったんでしょうね。いくら強硬派とは言っても今回のような行動を実際に起こすとなると二の足を踏むでしょうし」
「そもそも、何で千草は近衛を狙っているんだ?」
「恐らくですが、切り札として使いたいんでしょう。私は入り婿ですが、近衛家は代々やんごとのない血を引いているのです。その結果、このかには莫大な魔力が宿っている。……まだ完全に覚醒はしていないにしてもね。その魔力量は恐らく、ネギ君の父親であるサウザンドマスターよりも上だと思います」
「……なるほど」

 近衛のあの膨大なSPは血筋によるものだったのか。

「つまりこのかは、莫大な魔力を持った魔法使いであるとも言えるのです。そして天ヶ崎千草は、その力を使って西を乗っ取るなり東に攻撃を仕掛けるなりするつもりだったんだと思います。全く、そういう事態を避ける為にこのかを安全な麻帆良へと住まわせていたのですが……」
「……だが、既に近衛は魔力に目覚めている」
「ええ、シネマ村での事は聞いています。どのみちいずれは魔力に目覚めていたのは間違い無いのですから、ここで……というのはせめてもの救いですね」

 そこまで言うと溜息を吐く詠春。ただ、その顔には多少苦い表情が浮かんでいる。親としてはやはり子供の近衛にこちらの世界に入り込んで欲しくはなかったのだろう。
 まぁ、組織の長として自分の子供だけを特別視するのはどうかと思うが。
 その溜息を最後にしばらくの静寂が浴場へともたらされるが、それを破ったのはネギだった。

「あの、サウザンドマスターの事を言ってましたけど、本人をご存じなんですか?」
「ん? あぁ、君のお父さんの事ですか。それは知ってますよ。何しろ私はあのバカとは腐れ縁の友人でしたからね」
「え!? 本当で」
「ネギ、黙れ!」

 大声で詠春へと問いかけようとしたネギだったが、脱衣所の方から聞こえてきた声に思わずその口を塞ぐ。

「?」

 混乱しているネギと苦笑している詠春。そのままチラリと脱衣場の方へと視線を向ける。

「ですから、シネマ村での劇はどう考えてもおかしいのです! 少なくても劇という範疇に入るとは思えませんです」
「だから、CGよCG。あるいはワイヤーアクション」
「朝倉さん、真面目に聞いて下さい。そもそも突発的に起こった劇で何故アクセルさんがCGを使っていたというのですか?」
「全く、綾瀬は頭が固いんだから」
「頭が固いんじゃなくて、論理的な話です。このかさんならそれで誤魔化せるかもしれませんが、私も同じだと思わないで下さい」

 脱衣所の方からざわめきと共に、そんな話し声が聞こえてくる。綾瀬がシネマ村での戦いに疑問を持ったという所か。……じゃなくて。

「おや、この時間帯は男の入浴時間の筈なのですが……ネギ君、アクセル君。とにかく今は彼女達と遭遇するのは避けましょう。裏口から脱出しますのでついてきて下さい」

 ざぱざぱとお湯を掻き分けながら進む詠春の後を、追う。ついでにあわあわと混乱しているネギもまた引っ張っていくのを忘れない。
 そのまま一気に裏口を抜ける為に急いで進む詠春の後を追い、なんの為にあるのか分からない岩の後ろを通り……

「うわ」
「おっと」
「きゃっ」
「え?」

 そのまま、岩の後ろにいた人物達と正面から衝突して揉みくちゃに床へと転がった。
 そして俺の手には何やらふにゃっとした柔らかい感触か。

「……ふにゃ?」

 良く見ると、何故か顔を真っ赤にしている神楽坂と桜咲の姿がある。その顔が赤く染まってるのは照れか羞恥か怒りか。
 ……神楽坂に関してはまず怒りで間違い無いだろう。なにせネギが右の胸を、俺が左の胸を鷲掴みにしているのだから。
 中学生にしてはそれなりの大きさを誇る胸を露わにした神楽坂。当然風呂に入っているのだから生まれたままの姿な訳で……

「……ちょっと、いつまで胸に触ってるのかしら?」

 押し殺したような声に、俺とネギは思わず手を引っ込める。そしてそこに。

「おー、いいお風呂じゃない。これが檜風呂って奴?」
「ちょっと、朝倉さん! 話を誤魔化さない……で……」

 こちらも当然風呂に入るという訳で一糸纏わぬ姿で風呂へと入ってきた朝倉や綾瀬、早乙女と目が合ったのだった。
 その後の事についてはちょっと思い出したくもない。神楽坂のアーティファクトのハリセンが唸りを上げた事や、あやかが出血多量で生死の境をさまよい、千鶴は面白そうにハリセンで叩かれまくる俺とネギを眺め、円と美砂はジト目で俺を見ていたとだけ言っておく。……ネギに対して俺の被害がでかすぎるのに微妙に納得がいかないが。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:625
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    ???

撃墜数:376 
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