学園黙示録 終末と武器商人
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混乱
前書き
化け物来襲。パニックに陥る
全「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
全校生徒が一斉に動き出し、我先にと逃げ出そうとしていた。そこには教師や生徒など関係ない。一人の人間としての本能がそれを動かしているのだろう。ある者は後ろから蹴飛ばされ踏まれて死亡。他の者を落ち着かせようと行動するものの殴られ踏まれて死亡になっている。だが、その死に方の方がまだマシだったのかもしれない。
この先にある本当の地獄に比べたら・・・・・・・・・
全校生徒が混乱に陥る中、高茂は一旦、教室に残って皆が出て行ったのを確認すると、席を立ち周りを確認する。
高「やはり、残って正解だったな。あんなのに巻き込まれたらたまったもんじゃねぇし。教室棟は悲惨なことになっているだろうから俺は逆から回って職員室に向かうとするか。にしても、あんな化け物を拝むことになるとはな。ラッキーなのかそうじゃないか。まっ俺にとっちゃあ関係ないがな。」
そう言って歩きながら職員室に向かう。そこに一人の生徒が現れた。だが、それは”生徒だった”ものだった。腹からは大腸であろう管がだらしなく垂れており、目はほぼ白目状態でとても生きてるようには見えない。もし、生きていたとしても重症だ
『アアアアアア』
高「生きてる・・・・・・訳ねぇか。あんな腹をかっ裂かれた状態で歩き回れるはずがねぇ。」
高茂はそいつを観察していたが、声に反応したのか。それは高茂に近づき食おうとしていた
高「甘ぇよ。んなノロマな動きしてたらいつまでたっても俺を捕まえることはできねぇぜ」
そう言って高茂はそれの足を引っ掛けて転ばし、踵落としを繰り出した。力はそんなに出してはいないが、踵落としを食らったそれは頭がスイカのように潰れた。そして動かなくなった
高「なんでぇい。映画とかと同じか。ゾンビって呼んでも良いがそれじゃあ、面白くないな。まっ後で考えるとして。今は職員室に向かうか。」
そう言って歩き出し、職員室に向かった。
~廊下~
あたりは血の海と言った方が正しくそこらじゅうに血飛沫が飛んでいた。
高「おぉ~銃で撃たれなくともこんなに血飛沫が飛ぶもんだな。驚きだ。」
などと話していると
?「キャーーーー!!!!!!」
どこかで女性の悲鳴が聞こえた。音源から察するに高茂の近くだった
高「一人で行動した方が楽なんだがなぁ~・・・・・・しょうがない。乗りかかった船だ。助けよう」
そう言って悲鳴がしたほうに走った。現場では二人のそれが女子生徒に食いかかろうとしていた
?「いやぁ・・・・・・こ・・・・来ないでぇ・・・・・・・・」
生徒は脅えきっていて動けないでいた
高「おいおい、二人がかりで女の子に襲いかかるたぁいい度胸してんなぁお前ら、なら、あの世で伍長にアイアンクロスをもらうと良いぞ」
そう言って高茂は一人の頭を掴み、壁に投げつける。投げられた方は壁に激突し、脳をぶちまける。もう一匹が噛み付こうとするが、高茂はそれを回避し、裏拳で頭にクリーンヒットさせ、その場に落とす。
あっという間にその場を制圧した
高「大丈夫でしたか?お怪我は?」
学校で作っている顔に戻し女子生徒に話しかける
?「は・・・はい・・・大丈夫です・・・・あの、ありがとうございます」
女子生徒は震えながらもなんとか話せていた
高「僕は2年C組の高茂 武蔵と言います。」
?「あっ武蔵さんでしたか。どうりで見覚えがあると思った」
高「おや、私の事を知っているのですか?」
?「はい、成績も優秀でバイクでの登校が有名ですし」
高「なるほど、で、あなたのお名前は?」
?「あっすみません。私は2年A組の北原、北原 琴魅(きたはら ことみ)と言います。」
北原琴美、高茂と同じ学年のA組である。成績は優秀ではあるが、運動が苦手な女の子である。性格が大人しく、髪も腰まで長くあることからクラス内では[貞子さん]と呼ばれてしまっている
高「北原 琴魅さんですか。良い名前ですね」
高茂が笑う
北「い、いえ、そんなことは////」
自分がほめられたことが初めてなのだろうか。顔を赤くしていた。
高「北原さんはどうしてここに?」
北「はい、あの放送の後教室が大混乱になって皆教室から出て行っちゃって、私も逃げようとしたのですが、皆が逃げた方向から悲鳴が聞こえて、それで反対側に逃げたところでさっきの二人に追い詰められたところで武蔵さんに助けられたという所です」
高「なるほど、私も同じ理由でしたよ。それはそうと、私は職員室に向かっていたところなのですが、北原さんもご一緒しますか?」
北「はい、お願いします。後、琴魅で良いですよ。」
高「おや、そうでしたか。分かりました。では、琴美さん向かいましょう」
北「はい!」
そう言って二人は職員室に向かった
しばらく二人で大きくしない程度に雑談していた。職員室に続く廊下に出たところで悲鳴が聞こえた
?「キャアアアアア!!!!!!!!!!」
北「ひっ!?」
琴美は思わず、高茂の制服の裾を掴む。
高「大丈夫ですよ。悲鳴が聞こえたということは誰か生存者がいるのかもしれませんね。少し急ぎましょう。」
高茂は琴美の頭を撫でながら言った
北「は、はい」
そう言って二人は急ぎ足で職員室に向かった
~職員室前~
職員室前には高城と平野が戦闘を行っていた。といっても平野がくぎ打ち機を改造したもので応戦をしていた。
そして、高城の前に一人のそれが現れた。悲鳴は彼女の物である
沙「いやぁ・・・・来ないでぇ・・・・・」
平「高城さん!くそ!弾が!」
平野の持っていたくぎ打ち機は弾切れになっていた。そこに4人の影が現れる。小室孝 宮本麗 毒島冴子 鞠川静香だ
鞠川 静香(まりかわ しずか) 学園の保険医であり、冴子と合流し職員室に向かっていた。
麗「孝!私は右をやるわ!」
孝「頼んだ!毒島先輩!左をお願いします!」
冴「任された!」
そう言って3人は二人の周りにいる奴を駆逐していく。残るは高城の前にいるそれだけだが、誰もが距離的に無理があった
孝「くそ!間に合わないか?」
そこへ、一人の影が入る。高茂だ
高「おやおや、女の子を泣かせるとは許しがたいことですね。あなたには死を持って償ってもらうとしましょう。」
高茂は眼鏡をクイッと上げて、それの頭を掴み廊下の地面に叩き付けた。それは頭が潰れた
沙「ほへ?」
高城は何が起きたか分からないでいた
平「高茂!無事だったの!?」
高「おや、平野君、それは私が死んでいることになってるんでしょうか?そうだとしたら心外ですね。」
やれやれといった感じででる高茂、そして後ろからは琴美が追いついたようだ
孝「高茂だったけ?助かったよ」
高「えぇ、小室君でしたよね?お互い様ですよ。こういう時ほど冷静にならなくては」
孝「ああ、そうだな。あと、孝で良いよ。皆からはそう呼ばれてるから」
高「分かりました。」
冴「無事だったんだな。高茂君」
高「ええ、毒島先輩もお元気そうで何よりです」
そう言って全員、お互いの無事を祝う
高「大丈夫でしたか?高城さん」
沙「え・・・えぇ・・・・ありがとう・・・高茂」
高「声を出せる元気があれば大丈夫ですね。孝君、君はなぜここに?」
孝「ああ、悲鳴が聞こえたからさ急いできたんだよ。そう言う高茂は?」
高「僕も同じですよ。悲鳴が聞こえたので急いでここに来ました。それと別件で職員室には用がありましたが。毒島先輩も同じ考えでは?」
冴「うむ、思っていることは同じだと思う。立ち話もなんだ。職員室内で話すことにしないか?」
孝「そうですね。皆、入ろう」
そう言って全員職員室内に入っていくのだった
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