FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第84話 叶わない夢
前書き
こんにちは☆07です☆
今回はギルダーツとスパイダーの戦いです。砂漠で繰り広げられる男と男の熱き戦いが始まる。
途中で目線が変わります。最初はギルダーツ目線で書いていきます。うまく書けるか自信がありませんが・・・
ぞれでは、第84話・・・スタート☆
うひぃ~、さっきよりも暑いな~。俺の額は戦う前から汗が滲んでいる。すると、遠くの方に見慣れた蜘蛛の巣の模様がついた服を着た男がいた。
ギ「確か・・・スパイダーだっけな?」
ス「覚えててくれたっすか!!俺うれしいっす!!」
元気なやつだな。
ス「早速っすけど、バトル、始めるっすよ。」
ギ「おぅ。」
スパイダーは戦闘体勢を構えると、
ス「蜘蛛の糸!(スパイダースレット)」
スパイダーの手から白い糸が伸びる。俺はステップしながらかわす。
ス「さすがっすね、ギルダーツさん。でも、これならどうっすか?蜘蛛の罠!(スパイダートラップ)」
俺が着地した場所に黒い魔法陣が浮かび上がる。俺は瞬時にそこから離れた。すると、その魔法陣からバカデカイ蜘蛛の巣が出来上がった。
ギ「こりゃあすげー。見物だな。」
ス「呑気な事言ってるのも今のうちっすよ。蜘蛛の毒!(スパイダーポイズン)」
毒が染み込んだ蜘蛛の巣が俺に向かって伸びてくる。俺はゆっくり右手を上げる。すると、毒の染み込んだ蜘蛛の糸は音もなく散った。
ス「ひゅ~♪すごいっすね!!」
なんでこいつ、こんなにうれしそうなんだ?てゆうか・・・
ギ「お前は何で俺の事知ってるんだ?」
ス「簡単な事っす。俺にとってギルダーツさんは憧れの人だからっす。」
俺が憧れ?
ス「ギルダーツさんはものすごく強いし、仲間思いっす。俺もそんな風になりたいっす。」
嬉しそうに笑いながら語るスパイダーの目は、キラキラ輝いてるのが俺には分かった。だけどよスパイダー、
ギ「お前は闇ギルドの一員であり、俺たちの親を傷つけた1人でもあるんだ。今更俺に憧れても、時はすでに遅いんだよ。」
俺は少し冷たく言い放った。スパイダーは、
ス「・・・知ってるっす。」
ギ「!?」
ス「闇の者は光の者には二度となれないのは自分も理解してるっす。でも、光の者はもちろん、闇の者にも、夢はあっていいんじゃないっすかね?たとえ叶わない夢だとしても、あっていいんじゃないっすかね?」
こいつ・・・
ス「叶わない夢を持っているのは俺だけじゃないっす。ファイターも、ウォーターも、フェアリーも、ソード姉貴も、マスターもみんな持ってるっす。」
スパイダーは目を伏せた。天使が抱える夢ってやつか。
ス「でも、俺たちのマスターの夢は、もうすぐで叶うっす。」
ギ「それはマヤを使って叶える夢なのか?」
ス「マスターはそう言ってたっす。詳しい事は俺もよく分かんないっすけど。」
・・・天使のボスの夢が叶って、天使の弟子の夢は叶わない・・・か。
ス「話は終わりっす。俺はギルダーツさんと戦えるだけでも嬉しいっす。蜘蛛の行列!(スパイダーパレイド)」
魔法陣から大量の蜘蛛が出て来た。気持ち悪いな・・・その大量の蜘蛛が俺の前で停止した。
ス「これが止めっす!蜘蛛の呪い!!(スパイダーカース)」
蜘蛛全員が俺に視線を向ける。その蜘蛛たちの目は怪しく赤く光っていた。
ギ「!!!」
いきなり体に負担がかかったように、体が重く感じた。これが、蜘蛛の呪い・・・なのか?
ギ「クラッシュ!」
俺は魔法で蜘蛛を弾き飛ばした。弾き飛ばされた蜘蛛は次々に消えていく。
ギ「ふぅ~、初めてだぜ。蜘蛛の呪いにかかったのは。」
ス「・・・ギ、ギルダーツさんて、意外に呑気なんっすね・・・」
ギ「まぁな。クラッシュ!」
ス「!!うわぁぁぁっ!!」
まだ砕けるほどじゃねぇ。でも、骨の1~2本は折れてるかもな。
ス「う・・・あぁ・・・」
スパイダーは起き上がれずに呻き声を上げるばかり。あちゃ~、ちっとやりすぎちまったか。
ギ「悪ィ。ちっと力が入りすぎちまったみてぇだ。」
ス「こ、このくらい・・・慣れてるっす・・・」
ギ「?」
骨が折れる事が慣れてる?何度も骨を折った事があるのか?
ス「ま、まぁ、そんな感じっす・・・」
一瞬、こいつの目が悲しそうに見えた。
ス「と、ともかく・・・俺の負けっす。小娘・・・いや、動物姫(アニマルプリンセス)はあの飛行船の中にいるっす。たぶん、マスターと一緒に・・・」
ギ「そうか。」
ス「楽しかったっす。ギルダーツさんはやっぱり強いっす。ありがとうっす。」
な、なんでお礼を言うんだ?
ギ「じゃあな。」
ス「お元気でいてほしいっす!」
俺はカービフェンの街を抜け、待機所に戻ることにした。
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『ここからマヤ目線でいきます。』
ビー「スパイダー第1号がやられたか。」
災いの天使(ディザスタエンジェル)のマスターが独り言のように呟く。
マ「第1号って何?あいつ等ロボットなの?」
ビー「いや、あいつらは人間そのものだ。」
じゃあ、第1号ってどうゆう事?すると、
ス「ただいま戻りましたっす。」
えぇっ!!私の隣にいつの間にか男が立っていた!!どうやってここまで来たのっ!?
ビー「ギルダーツに敗れたのか?」
ス「そうっす。」
ギルダーツに勝つ事が出来るのはマスターぐらいじゃないのかな?ミラが以前言ってた。ものすごく強いってっ!!
ス「骨を2本くらい・・・」
骨折れたのっ!?あ、そっか、どんなものでも砕いちゃう魔法なんだよね。
ビー「私が治してあげよう。ついでに、レベルも上げよう。」
ス「分かりましたっす・・・」
レベルを上げる?どうゆう事?すると地面から変なイスと機械(?)が出て来た。イスには何本ものコードが繋がれていて、そのコードは機械と繋がっている。
マ「これ何?」
ビー「見てればすぐに分かる。スパイダー、座れ。」
ス「はいっす・・・」
ん?あの人の顔が悲しそうに見えたのは気のせいかな?スパイダーてゆう人がイスに座ると、上からヘルメットのようなものがスパイダーってゆう人の頭に被さった。そのヘルメットにも数本のコードが機械と繋げられている。
ビー「それじゃ、始めるぞ。」
ス「はいっす・・・!」
スパイダーってゆう人は固く目を閉じた。
ビー「スパイダーを、第1号から第2号へ!」
その時、コードから火花が散って、
ス「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
いきなり悲鳴を上げた。
マ「ちょっとっ!!何してるのっ!?」
ビー「スパイダーの強さを上げているんだ。」
強制的に強さを上げているって事!?
ス「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
スパイダーはものすごく辛そう・・・
マ「今すぐ機械を止めてっ!!」
ビー「何を言っている。強くしているだけだ。」
マ「このままだと、あの人死んじゃうよっ!!」
ビー「今までやってきたが、そんな事は一度もない。」
一度だけじゃないのっ!?
ビー「お前もこの機械で不死鳥の欲望(フェニックスディザイア)を発動させるんだ。」
マ「!!!???」
私の思考が止まった。それと同時に機械も止まった。スパイダーはイスに座ったまま動かない。
マ「ねぇっ!!本当に大丈夫なのっ!?」
ビー「安心しろ。すぐに目を覚ます。」
ビームが言ったとおり、スパイダーはすぐに目を覚ました。でも、さっきのスパイダーじゃない。目が・・・スパイダーの目が、赤い・・・
ビー「スパイダー第2号、ファイターたちが帰って来るのをしばらく待ってろ。」
ス「はいっす。」
スパイダーは私の前を通った時、あの赤い目で私を睨んできた。
ビー「お前もあんな風に強くなるんだ。」
マ「最低だ・・・」
ビー「?」
マ「あんた最低な人間だよっ!!自分の弟子を道具みたいに扱ってっ!!!私はあんたの思い通りには絶対に動かないっ!!!自分の手で、不死鳥の欲望を止めてやるっ!!!」
私は決意した。あのフェアリーってゆう変なやつも、他のやつも、さっきのスパイダーみたいになってたんだ。こいつのせいで・・・!!!
マ「私は・・・私はあんたを許さないっ!!!」
後書き
第84話終了☆
驚きの事実が判明!!なんとビームはスパイダーや他のやつらの強さを強制的に上げていた!!それに大激怒したマヤ。いったいどうなる!?
次回はエルザ&ショールの戦いだよ!!
お見逃しなく☆
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