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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第44話:世の中ピンク色ッス

 
前書き
R18指定ですよ。
でも作者からは規制しません。
自己責任の自主規制でお願いします。
だって大勢の人に読んでもらいたいんだもの! 

 
(海上)
ウルフSIDE

エピカリス・ネネ号内で俺の部屋は角にある。
もっと詳しく説明すると、俺の部屋を規準に右へリューノの部屋→シン君の部屋→リュカさんの部屋……と続いて行く。
これはリュカさんが一方的に決めた部屋割りなのだが、本当に有り難いと思ってる。

何故なら、リューノが俺の部屋に訪れれば、一部屋空いて距離が保てるから。
しかも保った相手はシン君だし、隣室の住人が不在でも疑問に思わないのだ。
疑問に思わないと言うか、『あぁ、今夜も男の部屋に押しかけてるのね!』って理解してくれる。
俺の知ってる天空の勇者とは大違いだ!

お陰でリュカさん・シン君以外の面子には、まだ俺達の関係は知られてない。
夜中に俺の部屋に訪れそうだったマーニャさんは、今やリュカさんにゾッコンで、以前興味を持っていた男の事など忘れていし……
別に良いんだけどね……全然気にしてないから!

トルネコさんはこの船を造るにあたり防音性を高めており、その点も好都合に働いた。
きっと設計者(トルネコさん)は、リュカさんを交えた秘密の会合の為設計したんだぜ。
もしくは女でも宛がえて媚びる予定だったんだ。
まぁ何にせよこの状況を最大限有意義に使わせて貰ってます俺!

マリーは実はリュカさんと同じ転生者で、心の年齢は俺より遙か上……
その為か、俺を子供扱いする傾向があるのだ。
別に嫌ではないのだけど、リューノと付き合い主導権を握った○○○を体験すると、これはこれで乙な気持ちになれるんです。

最近、彼女も色々テクニックを覚えてきて、非常に充実した船旅を満喫中。
満喫するのは良いのだけど、最近頑張り過ぎな気がしてきて……
と言うのも、この環境にあると思うんですよ。

マリーとだったら周囲に何も隠す事がないので、何時でも何処でもハッスルハッスル!なんですが、現状のリューノとだと状況が違います。
甲板で悪戯な風に煽られ、(スケベ)心を擽るパンチラを拝んだとします……相手がマリーだったら、ソッコで物陰に暴れん坊ソードに彼女の洞窟探検をさせるのですが……

まだ周囲には秘密の関係であるリューノとだと、その時の思いの丈をコッソリ伝え、皆に気付かれない様に別々に船室へと引き返し、入室の瞬間を目撃されない様注意する。
そして戸締まりをしっかり確認してから、互いに抱き付きetc.
と、まぁ障害物が多いのですよ。
その為か、運動会開始後は乱戦混戦大熱戦的な感じで、結構長時間に及び頑張ってるんです。

今もそうです……5ラウンドにも及ぶ真剣勝負を終え、放心状態で船室の天井を見詰める俺。
左側には俺の腕を枕にして寄り添う様に抱き付くリューノが……
言うまでもありませんが二人とも裸だよ♥

彼女の胸が俺の脇腹に当たり心地よく刺激する。
しかし全力を出し尽くした俺の暴れん坊ソードは、その感触に反応せず余韻を味わっている。
いっぱい頑張ったんだから休ませてやるのも必要だ。

だからこそ思う……
「リュカさんて(すげ)ーなぁ……」
「……どうしたの突然?」

思わず零れた俺の台詞に、頬を赤く染めたリューノが不思議そうに問いかける。
5ラウンドにも及ぶ疲労からだろうか、瞳は潤み気怠さを纏っている。
マリーもそうだが女性のこの表情は、爽やかな笑顔の次に美しい!

「いや……リュカさんて凄いと思って……」
俺は彼女を抱き上げ、自分の上に俯せで寝かせ、瞳を見詰めながら話を続ける。
なお、疲れ切っている暴れん坊ソードは、まだ反応しない。

「この状況でお父さんの何を再確認したの?」
「体力だよ……あの人の体力は桁違いだ」
俺の瞳を見詰め続けるリューノの頭を、愛おしく撫でながら呟く。

「初めてヤる訳じゃない以上、リュカさんの奥さんや愛人ズも1.2回で満足するとは思えない……俺達みたいに4.5ラウンドを堪能すると思うんだけど、あの人一晩に複数人相手にするじゃん!? 俺、今リューノに『もう一戦しよ♥』って言われても、土下座して許しを請うに違いない。そう考えたら(すげ)ーなと思ってさ」

今頃2つ挟んだリュカさんの部屋では、マーニャさん・ミネアさんを相手に大立ち回りを行っているに違いない。
マーニャさんは兎も角、ミネアさんの本性が達人だと知り、お二人の相手は難易度が高いと推測出来る。
弾切れにはならないのかな? 赤い玉って本当に出るのかな?

「関心ばかりもしてられないんじゃないのウルフ。マリーと合流したら真実を話し、貴方も2人を相手にしなきゃならないのよ。あの()(マリー)の体力も凄そうじゃない」
うわぁ~……そうだった。
マリーも結構タフレディーで、仕事で疲れている時の相手は大変なのだ。

未だ再会出来ぬ彼女を思い、大きく溜息を吐いていると……
「ふふっ……この程度でへたばってられないんじゃないのウルフ?」
と言って、俺の暴れん坊ソードに手を伸ばし、(こな)れた手付きで程良く刺激するリューノ。

うぁあぁ……や、やめて……外部刺激には反応してしまうのがソノコだから!!
「お……まだまだイケそうじゃない♥」
そう言って俺の上で起き上がると、そのまま元気になってしまった暴れん坊ソードを、自身の洞窟探検に赴かせるリューノ……

先程まで俺が放出しまくった白い愛の想いが潤滑油になり、元気になっちゃったヤツを難無く出入りを可能にする。
マリーもそうだが、何で女性ってばこんなに連発しても大丈夫なの?
それともこれは父親譲り?

はっ!
よく考えたら二人ともあの絶倫野郎の娘さんだ…
互いの母親もかなりのウォーリアーっぽいし、生半可な体力じゃ勝ち目がないかもしれない。
このままだと俺の死因はほぼコレで確定する……

「ほらどうしたのウルフ。マリーと再開(再会)した時のために今のうちに体力面を強化しないと! 貴方の修行には私が付き合うから、もっと気合い入れなさいよ(笑)」
俺の上で艶めかしく腰振りダンスを踊るリューノ……

やったろうじゃんか!
死因が腹上死なんて、男に生まれたからには望むところだ!
ポストリュカは俺の物だ……あのヘタレ王子の物じゃない!















何発ヤったか憶えて無い……
放心状態で俺は考える……
“英雄色を好む”について考える……

逆説的だが、英雄と呼ばれる人種が戦士系ばかりなのは、コッチの体力も旺盛で一晩に複数人を相手にする事が出来たからに違いない。
夜中に女性の家をハシゴする姿を目撃され、好き者として名を馳せたんだと俺は考える……

まぁそんな事どうでも良いけどね……
今は隣で眠る……根性でイかせたリューノが起きてこない事を祈りつつ、俺も早々に眠りに付く事を優先させないと……

「リュカさん……やっぱりアンタは(すげ)ー……」

ウルフSIDE END



 
 

 
後書き
『洞窟探検』と言う表現を気に入ってしまいました。
あと『白い愛の想い』って表現も気に入ってます……でもちょっと生々しいかな? 
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