FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第69話 大切なものを守るため
前書き
HEY!07だよ!!
今回はトーヤがウェンディとシャルルを助けるため敵に立ち向かう!!
もちろん、トーヤ目線で書いていきますよ。
それでは、第69話・・・スタート!!
ト「ウェンディさ~ん、シャルルさ~ん、聞こえたら返事をして下さ~い!!」
はぁ、はぁ、はぁ・・・僕は今森の中でウェンディさんとシャルルさんを捜しています。ずっと走りながら叫んでいたので声もガラガラです。僕は一度木に手を着いて呼吸を整えました。すると、空から幽霊兄弟のユウとレイがやってきました。2人(2匹?2体?)にも手伝ってもらっていたんですが、あの様子だと見つかってないみたいです・・・
ト「ありがとう、ユウ、レイ。ゆっくり休んで。」
ユウとレイは妖霊界に帰っていきました。その時、
ト「!!」
?「ふ~ん、あなたが怪物(モンスター)のトーヤ・ファインか。」
ト「ぐわぁぁぁっ!!」
気配に気づいて慌てて避けようとしましたが僕の方が少し遅かったみたいで、僕の左肩には短剣が突き刺さってしまいました。痛みを堪えて目の前の敵を睨みつけます。僕の目の前には白と黒の仮面をつけた女の人がいました。その人は仮面を顔から外すと、
ラ「私はラズリーン・フォンド。白黒の仮面(モノクロマスク)の幹部の1人よ。」
夜景のような長い髪の毛と切れ長の瞳が特徴的でした。手には僕の鮮血が付着した短剣を握っていました。
ト「ウェンディさんと、シャルルさんはどこですか?」
僕は右手で左肩を押さえながらラズリーンさんに聞きました。
ラ「あ~あ、天空の巫女と白猫ね。助けたかったら私を倒してごらんなさい。」
すると、ラズリーンさんの手には真新しい短剣が握られていました。武器の換装でしょうか?
ラ「ハァァァァァッ!!」
ラズリーンさんは短剣をすごい速さで振り回しながら僕に攻撃してきます。僕も必死にかわしますが、頬や腕、足などに切り傷を負います。僕もかわしてばかりいないで戦わないと!僕は胸の前に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!死神!てんぐ!」
紫色の魔法陣から、大きな鎌を持った死神と、赤い顔に長い鼻、葉っぱのうちわを持ったてんぐが姿を現しました。
ト「てんぐ、銀風!」
て「あいよ!」
てんぐはうちわを大きく振りかざし、ラズリーンさんに向かって強風をあおぎました。すごい威力です!その間に、
ト「死神、呪いの鎌!」
死「ギリリ・・・」
死神は大きな鎌をラズリーンさんに振りかざします。が、ラズリーンさんは持っていた短剣で防御しました。
ラ「こんなもんなの?あなたとお化けの強さは?」
ブチッ!僕の中で何かが切れました。
ト「僕は構いませんが、お化けたちの事を悪く言うのは止めてもらえませんか。」
ラ「私は本当の事を言っただけよ。」
お化けたちをバカにする人は、誰であろうと僕が許しませんっ!!
ト「てんぐ、風切!死神、呪霊殺!」
て「おぉりゃあぁぁぁぁぁっ!!」
死「ギリ。」
てんぐと死神は同時にラズリーンさんに攻撃します。すると、ラズリーンさんは別世界から盾を換装すると、てんぐと死神の攻撃をまた防御しました。すると、てんぐと死神に向かって短剣を突き刺そうとしていますっ!!僕は走り出しました。
ラ「でぇぇぇぇぇいっ!!」
僕はてんぐと死神の前に立つと・・・
ラ「!!!」
ト「っ!!うぁ・・・」
て「トーヤ!!」
死「ギリッ!!」
僕の腹部には短剣が突き刺さり、真っ赤な鮮血が流れ出ていました。ラズリーンさんは短剣を抜き取りました。僕はそのまま後ろへ倒れたところをてんぐと死神が支えてくれました。
ト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
呼吸するのも少し辛いです・・・
て「トーヤ、大丈夫かっ!?」
死「ギリ!!」
ト「だ・・・大丈、夫・・・」
普段はあまり口を開かない死神も心配そうな顔で僕を見つめていました。
て「何で俺たちを庇ったんだっ!!俺たちは妖怪や化け物だ。刀が刺さったり、銃の弾丸が当たったくらいじゃ強制的に妖霊界に帰るだけだろっ!!お前は俺たちの契約者としてそれを知っているはずだろっ!?なのにどうしてっ!?」
ラ「そのてんぐの言うとおりよ。自分の命より、お化けの方がが大切なわけ?」
ラズリーンさんが付け足します。でも、
ト「た、確かに、お化けたちは死んだりはしません・・・でも、痛みや、感情は、あるんです。僕は、大切なものを守るためなら、この体なんて、必要ありませんっ!!!」
僕は痛む腹部を押さえながら立ち上がって、
ト「白黒の仮面の方たちは、何のために海の瞳(スィーピュープル)を集めているかは僕にはわかりませんが、僕の大切なものや、大切な人たちを傷つけるのは、絶対に許しませんっ!!!」
僕は、お化けたちと、ギルドと、ウェンディさんとシャルルさんを、必ず守ってみせますっ!!!僕は再び左腕を胸の前に置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!おおかみ男!」
紫色の魔法陣から茶色い毛を逆立てたおおかみ男が姿を現しました。ラズリーンさんは僕の血で汚れた短剣をしまい、柄の長い槍を取り出しました。
ラ「覚悟!!」
ト「てんぐは風切!死神は呪霊殺!おおかみ男は猛獣の鉤爪で、同時攻撃!!」
て「てぇぇぇやぁぁぁぁぁっ!!」
死「ギリリリリ!!」
お「ウオーーーーーン!!」
ドガガガァァァァァン!!!!
煙が消えると、てんぐと死神とおおかみ男は立っていて、ラズリーンさんは倒れていました。
ラ「わ、私の・・・負け、ね・・・」
僕はてんぐたちを妖霊界に帰らせ、ふらつく足と、ぼやける視界の中でラズリーンさんに近づき、手を差し伸べました。
ト「た、立て、ますか・・・?」
ラ「!?わ、私は敵よっ!!何を言って・・・!!」
ト「戦ったもの同士は、友達ってゆう証拠ですよ。」
ラズリーンさんは僕の言葉に目を見開くと、
ラ「・・・はぁ、あなたには敵わないわ。」
ラズリーンさんは僕の手を握って立ち上がりました。
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ト「松の木の下、松の木の下、松の・・・あっ!あった!」
僕はウェンディさんとシャルルさんの居場所をラズリーンさんに聞き、ふらつく足取りで森の中で松の木を捜していました。やっと見つけると、木の根元にウェンディとシャルルさんが縄で縛りつけられてるのを見つけました。僕は急いで駆けつけると、
ト「ウェンディさん!シャルルさん!しっかりして下さい!!」
2人の肩を強く揺さぶりました。すると、
ウェ「・・・う、うぅ~ん・・・?」
シャ「・・・トー・・・ヤ?」
ゆっくり目を開けました。よかったぁ~。2人とも無事のようです。僕は2人の縄をほどきながらふとウェンディさんの耳に目を向けました。ウェンディさんの耳には海の瞳がついた銀色のイヤリングはありませんでした。
ウェ「すいません、眠っている間に取られてしまったみたいで・・・」
ト「そんなのいいんですよ。ウェンディさんとシャルルさんが無事だけでもよかったです。」
それにしても、白黒の仮面の方たちはいったい、何のために海の瞳を集めているんでしょうか?
シャ「ちょ!ちょっとトーヤ!どうしたのよその怪我!!」
ウェ「!!!」
ウェンディさんとシャルルさんが僕の左肩とお腹を見て青い顔をしています。あ、そういえば、ラズリーンさんに左肩とお腹を短剣で刺された事をすっかり忘れていました。すると、今頃になって気が遠くなってきました。
ウェ「トーヤさん!?しっかりして下さいっ!!」
ト「し、心配・・・ない、です・・・こ、こんなの・・・へっちゃら・・・です・・・」
僕はそのまま気を失ってしまいました。
後書き
第69話終了!!
トーヤはお化けたちも、ウェンディやシャルル、他の大切な人たちのことを自分が守らなければならないと思っているみたいですね。
次回はショールがエルザを助けに敵に立ち向かう!!
それではまた次回!!
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