中二病が世界を救う (序盤のみ)
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日常Ⅵ
体育館の空気は氷点下どころか絶対零度まで下がった。
「…あー」
「やりすぎたね。うん」
息遣いが全くない(※気絶中)生徒が居る中にも関わらず、二人はのんきに会話をしている。
先ほどの中二病技は原因不明の物質が光達の都市にのみ発生し、想像した現象が起こる(ことがある)。
それは、想像が強くなれば強くなるほど確率は100%へと近づいていく。
もちろん国の調査機関が詳細に研究しているが、未だに発生源さえ特定できていない。
…と言っても使用しているのは光と葵のみなのだが。
「…どうしようか。とりあえず…」
「よし。帰ろう」
「…えええ!?」
「まぁすぐに気がつくだろうし。ここは逃走だ」
「…まぁ…いいか」
最近手綱が緩み始めている葵と光だった。
葵様、ご友人の光殿。お入りください。
未だに変わらないAIの文句。
「いやー…この後どうするよ?」
「んー…久しぶりに蹴りの修練でもするかな」
あまり変わりのない日常である。
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