中二病が世界を救う (序盤のみ)
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日常Ⅳ
前書き
二年後に一気に飛びます(どうしてこうなった)
…二年間の話は閑話で。
ちゃんと書きますよ!?
たぶん。
二年後。
あの勝負からこの時まで事件と言える事柄を並べておこう。
1、光の大乱舞が剣術にグレードアップ(※中二病が治ったわけではない)
2、葵の家が二倍の大きさに改築(増築?)された
3、元々中高一貫校(※男子校)だったのだが何故か(・・・)高校だけ女子も入学することになった
4、葵の金の持ち具合がばれた(訳:坊ちゃんであることが判明した)
5、葵が剣道部をやめた
「葵が剣道部をやめる時は部員が総泣きで引きとめにかかってたなぁ…」
「嫌な過去を思い出させるな」
廊下での雑談だ。
「キャー!葵君…」
通りすがりに女子が叫び声を上げ、卒倒する。
「…俺は無視か」
「…」
無言で肩を叩く葵。涙を堪える光。
カオスだった。
「はぁ…なぁ、たまには学校でもやろうぜ?」
「…光、自分が負けない領域に持っていくな」
「…ばれたか」
葵がイケメンであることは周知の事実(…なはず)。
が、だからと言って光がブサイクで酷いわけではない。
光の顔は普通より上(女子評価)だった。が(・)隣にいる極上があまりにも輝きすぎて目に入らない。
特別光の成績が悪いわけでもなく、何時でも学年の30人には入っている。が(・)隣にいる学年トップ記録更新中が居るせいで、目立たない。
そして光最大の弱点は…もちろん(・・・・)中二病である。
葵は自分にとって高根の花。仕方ない。隣にいる人でいっか。
そして初めて光が目に入るわけだが。
木刀を持たず素ぶり、大乱舞を廊下でやる異様な状況
その光景を見て
「ああ…こいつ駄目か…」
となるのは必然!当然!確実!である。
「まぁ…刀さえあれば俺もいいんだけどさぁ…」
「…仕方ない。体育館でやってやるよ」
「キターーー!!!」
叫ぶ光をはたく葵。
日常の光景である。(女子も慣れている)
体育館。
たくさんのギャラリー。
「…どうしてこうなった」
「自分の人気を舐めてた」
「つまりこれは俺がやられた方が良いのか?いいのか?」
「…いや、たまには君も目立たないと」
「…葵」
涙目で見つめる光。
気持ち悪そうに視線をそらす葵。
…体育館は歓声と絶叫と卒倒と気まずさ(カオス)に包まれている。
「本当にどうしてこうなった…」
「まぁ…いつも通りやろう」
「…うん…まぁ…それしか選択肢がない」
「ああ…」
小声のやり取りは周りには聞こえなかった。
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