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遊戯王XW~クロスワールド~

作者:ミツバ
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第1部 88CONSTELLATION
第0章 冒険の始まり 
  第一話 遊川 拓真

 
前書き
第一話です
始めなのでデュエルはありません。 

 

  世界はもともとひとつだった。
とても大きなひとつの世界。
あまりに大きすぎた一つの世界。
世界にはあらゆる理由で[ずれ]が生まれた。
[ずれ]は大きくなり世界は崩れそうになった。
そこで神様は[ずれ]をつかって世界を分割し、つながらないように鍵をかけた。
鍵は神様が隠したのでだれも見つけられない。

____________________________________________


ここは病院の一室、外は薄暗く、わずかに開いた窓に吹き込む風がカーテンを揺らしている。ひとりの少年がベッドの上で横になっていた。少年はベッドの上にカードを並べてなにやら難しい顔をしている。

 そんな中、病室に一人の男が入ってくる。少年は入ってきた男を見るとすぐに優しい顔で笑った。男は少年の父であった。

父「拓真、元気にしてたか?」父は少年のそばに来て声をかけた。

拓真「うん、父さんは仕事帰り?」

父「ああ、今日は拓真にプレゼントがあるんだ。」

拓真「何?」

父「お前の大好きな遊戯王のカードだよ。」
そういうと父はスーツのポケットから一枚のカードを取り出した。

拓真「ありがとう父さん、ん?初めて見るカードだな?《時空溶融》か、父さん、このカードどうしたの?」

父「それは昨日、家の近くのビルの前でフリマがあってさ、カード売ってる人がいて、絵がきれいだったから買ったんだよ。」

拓真「なるほどね。大切にするよ。」

父「そうか。」
拓真はカードを眺めている。そしてこの《時空溶融》が彼、遊川拓真を不思議な世界へと誘うのだった。

拓真side

 俺の病室に日の光が差し込んでくる。それにつられるように俺は目を覚ました。俺は遊川拓真(ゆかわたくま)、16歳。好きなものはなんといってもデュエルだ!いつかアカデミアに入学してプロデュエリストになるのが夢だ。
 
 俺の父さんは天文学者で宇宙開発に携わっている。友達のような父親で仲はいい。昨日もらった《時空溶融》は宇宙空間みたいなイラストの中に見たこともない景色が浮かんでいるというものだった。崩れた町、未来都市、モンスターうごめく砂漠などなど。イラストの中に細かく描かれていた。なるほど父さんが興味を持つわけだ。
 
 そして、なぜ俺がこの病室にいるのかというと、簡単に言ってしまえば病気だ。それも原因不明の難病というやつだ。生まれつきのもので、急に体の一部が動かなくなる。しばらくすると動くがそれがいつかはわからない。そんなわけで俺は学校に行ったことがない。たまに、同じように入院しているやつとデュエルするのが今の楽しみだ。

 「おい、デュエルしようぜ!」

 さっそく来たようだな。

拓真「オッケー、始めようか!」

 「「デュエル!!」」 

 
 

 
後書き
次回は拓真のデュエルからです。

ここでお知らせ。
この小説ではできるだけ皆さんに楽しんでもらいつつ、自分の文章力とデュエル力を鍛えるためにさまざまな意見をお待ちしております。例えば、
・ミスあったよー
・こんなオリジナルカード使ってほしいなー
・この作品とクロスしてほしい!
などです。
ご意見、ご感想をお待ちしております。 
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