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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  大好きだよ。2

あたしたちを乗せた海軍船が海域とやらに乗ると、


船はあたしが嫌という程の場、海軍本部マリンフォードへと数時間で着陸した


フードを被ったあたしと、コートをしっかり着たハンコックと目を見合わせると


石化したドアをハンコックが元に戻してあたしたちは船の外に出た


海兵「「ハンコック様~!!海姫様~!!ご到着しましたよ~!!」」


ハンコック「相変わらず五月蝿い奴らじゃのう・・・」


リノ「拳抑えて」


ハンコック「ぐぬぬ・・・今は許しておこう・・・」


今は、って・・・(笑)


誰も見てないとこでこの子はコイツらを石化させて壊すつもりだな(笑)


なんて思いながら目の視界に映った処刑台にさっきまでの罪悪感が蘇ってきた


・・・そう、なんだよね


もう少しでなんだよね・・・


もう少しでエースは・・・処刑、されるんだよね・・・


ハンコック「・・・後、八時間弱だな」


リノ「・・・うん」


分かってるよ・・・分かってるよ・・・


だけどどうしても分かりたくない自分がいるんだよ・・・


モモンガ「―――元帥が?・・・ああ、分かった。ああ・・・―――海姫」


リノ「?」


重い足取りを止めてここまで一緒に来た蛆虫の方を振り返ると


手にはでんでん虫を持っていた


モモンガ「センゴク元帥殿がお呼びだ。海姫、一人で来いとのことだ」


リノ「・・・ああ、分かった」


ハンコック「レオンたちはわらわが連れて行こうか?」


リノ「・・・じゃあ、お願いしてもいいかな?」


ハンコック「喜んで引き受けよう」


優しく微笑んでくれたハンコックの顔は見たくなかったけど、


口元だけ見えるとあたし一人だけが大仏男が待ち受ける部屋へと向かった





リノ「・・・よし、さすがあたしだ。」


数年以上ぶりなのに迷わずにここまで進んできたあたしって・・・!!


やっぱ覚える事だけは得意なんだな!うんきっとそうでしょ!!


リノ「・・・よし」


来てやったんだここまで。


乗り込むならこのドアを蹴り飛ばそうかな?いやでもな~


中に他の奴がいたら尚更嫌だしなあ


いやでも今までの恨みって訳であのヤギだか羊が巻沿いをくらってたらとっっ~ても嬉しいけど!


そう簡単には行かないよね~


リノ「はあ・・・普通に行くのが一番か。」


普通の人みたいに壊れそうな勢いでノックをすると


声が聞こえてくる代わりに足音が近づいてくる


「「ガラッ」」


センゴク「なんじゃ!どこのどいつだドアを壊そうとするアホは!!―――ってなんだ・・・貴様か」


リノ「オイ、そこまで文句言っといてなんだとはなんだ、アホ!」


センゴク「お前が悪いんじゃろうが!普通に入れ普通に!」


リノ「ノックするのが常識でしょうが。

なんだよ。お前、常識人じゃないのか?え?元帥のくせして?」


センゴク「喧しいわい!」


なんか怒鳴られたし←


・・・あ、でもいいや。大仏男しか部屋にはいねーわ


リノ「失礼しまーす」


右手でドアを閉めると大仏男が座っているソファの向かい側に座って


あらかじめ用意されたお茶を見て眉間に皺を寄せた


リノ「大仏があたしの為に紅茶を・・・!!」


センゴク「お前は電話でもこうやって会っても嫌味だな」


リノ「え、なになに?なんか企んでたりするら」


センゴク「話を聞けェい!!」


「「バンッ」」


・・・・・なんだなんだ!?


コイツ、マジでキレてるよねちょっと←


リノ「もっとさ~人生楽しく生きようぜー?

じゃないとその内に死ぬハメになるぞ」


センゴク「・・・・・・」


リノ「・・・・・・・・」


え、待って!


何この空気((


絶対に可笑しいよ!?あたしそこまで変なこと言ってないよ!?


センゴク「・・・・公開処刑の事なんじゃが」


リノ「待って、それよりあたしが先」


センゴク「後じゃ駄目なのか?」


リノ「無理、聞いて。


…処刑人のポートガスDエースの事なんだけど」


センゴク「エースがどうした」


リノ「戦争するだけ、無駄なんじゃない?」


センゴク「何故、そう思う?」


リノ「なんとなく、お金にして売れば結構売れると思うよ?」


センゴク「駄目だ、例え売れたとしてもアイツが逃げ出したらどうする」


リノ「じゃあ、あたしが買うって言ったら?」


センゴク「……男は嫌いじゃないのか?」


リノ「蛆虫は大嫌いだけど、火拳のエースは貴重だと思うけどな」


センゴク「アイツの父親をお前は知ってるか?」


リノ「…いや、知らない」


本当は知ってるよ


リノ「白髭じゃないの?」


センゴク「いや、違う。


今日言うつもりだが初めにお前に伝える


アイツの本当の父親は海賊王ゴールDロジャーだ」


………知ってたよ


リノ「へえ」


センゴク「反応が薄いな」


リノ「お前の事だから凄いヤツの名前が出てくるとは思ったけど、


まさかの海賊王の息子だったとはねえ」


センゴク「あの男は生かしてはおけんのだ。」


リノ「……」


やっぱり駄目、か


センゴク「話は終わったか?終わったのなら次は俺だ」


リノ「…いいよ」


センゴク「七武海でむやみに顔出しをしてないお前に、

公開処刑までの八時間、火拳のエースの監視をして貰いたい」


リノ「・・・・・・・」


ごめんなさい、あたしの魂飛んでってますけど←


え、いや、マジで待て・・・


リノ「どういう事・・・?」


センゴク「わしも・・・少し抵抗はあるが、火拳は能力者。」


リノ「うん」


センゴク「じゃが監視員のほぼがはっきりと言えば普通の人間だ。

奴らは何年間も海兵に仕えてる身だがはっきりと言えば日はまだまだ浅い」


・・・・え?日が浅い?←


どういう事なんだよオイ((


お前が言う海兵どもは何十年仕えてりゃあ認めてやるんだよ((


センゴク「奴らはハッキリ言えば火拳を逃がすかもしれん。

だからこそ嫌味は言うがそれ程顔を見せぬお前ならば信用出来ると思ったんじゃ」


リノ「止めてよ信用するんじゃねェーよ気持ち悪いっ!!

第一・・・蛆虫と・・・一緒にいたくねええよ!!!」


・・・ここまで来たのに


あんな事をしたくなくてやったのに・・・


有り得ないだろオイ!!


リノ「八時間も一緒に!?何であたしに言うの!?あたしは七武海なんだけど!!

九蛇の・・・多分、副皇帝なんだぞ!?」


センゴク「多分とはなんじゃ多分とは」


リノ「え、いや・・・ていうか話をそらすな!!」


センゴク「良いか?わしはお前を信じている」


リノ「だから信じてんじゃねーよ・・・」


センゴク「お前なら八時間、ちゃんと監視してくれると信じてるぞ」


・・・いやだから信じないでよ・・・


リノ「何であたしなの・・・」


脱力した声で膝に頭を乗せると前からはただただ納得したような頷く声が聞こえるだけで


今のあたしにとってはかなり最悪だった


センゴク「安心せい。火拳のエースが閉じ込められている部屋には監視でんでん虫も一切ついてないし、八時間経つまでは絶対に海兵を近づけさせまい」


・・・・コイツ、絶対に何か企んでるだろ・・・


リノ「お前、なんかあたしを試そうとしてるだろ?」


センゴク「そう思いたいなら思うがいい」


リノ「もしも逆にあたしを監視するような事してたら覚悟しろよ?

あたしとレオンたち九匹の獣は絶対に戦争には参加しないからな」


センゴク「もちろんじゃ」


・・・・・・何だコイツ・・・


絶対に何か企んでるでしょ!?


リノ「何をしようと予言獣がここに来てるからむやみに変なことはしない方が良いと思うけどね」


センゴク「わしを信じろ」


リノ「信じたくねェェよ!!」


センゴク「まあ・・・よい。火拳のエースはすでにマリンフォードへ護送された。

奴は地下にいる。・・・これが鍵だ」


リノ「・・・」


・・・・コイツ、絶対に・・・企んでる!!


リノ「・・・監視もでんでん虫も、


何かしたら絶対にお前の頭の上に落雷落として、


戦争には絶っっ対参加しないからな?」


センゴク「ああ」


リノ「だったらあたしからも一つ!」


センゴク「まだ何かあるのか」


リノ「あたしの事を信じてる、っていうなら」


センゴク「?」


リノ「戦争が始まるまでは、絶対にポートガスDエースを傷つけないで」


センゴク「どういう事だ」


ピクッと大仏男の眉が動いた


リノ「約束よ、あたしが監視をする代わりにエースには手を出さないで」


センゴク「…よかろう」


それだけ言うとすぐに部屋から出ようとしたのに


大仏男から放たれる殺気が怖くて、


足が自然と止まった


センゴク「戦争が始まるまでは、監視はお前に任せる。


だが……戦争が始まればお前は"王下七武海"の一人だ、


嫌でも参加して貰うぞ」


何も言わず、


すぐに部屋を出た 
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