黒子のバスケ 無名の守護神
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第十話 お父さん?
全国高等学校総合体育大会。
略して高校総体。
地区予選で選ばれた極一部の選手だけが出場ができる高校NO.1を決める大会。
全国高等学校総合体育大会には33のスポーツがある。
全国高等学校総合体育大会は全国高等学校体育連盟が運営している。
僕たち誠凛もこの大会出場目指している。
「よっしゃー。監督いないからサボる~。」
と言いながら帰ろうとするが、ちょうど監督が戻ってきてしまい。
「帰るな!!」
と機嫌が悪そうに言われてしまったので今は残る。
それにしても監督、やけに機嫌が悪いな~。
関係無いけどね。
一回戦は新協学園だっけ。
あまり強くないはずだけど。
中堅校とは聞くけど。
でも負けないっしょ。
だって火神とクロちゃんがいるんだし。
もちろん僕は出る気ないから。
だって一回戦だもん。
て言うかクロちゃん出る必要もなくね。
問題が有るとしたら準決勝と決勝でしょ。
だって正峰と秀徳が相手だよ。
三大王者のうちの二校だよ。
特に秀徳は緑間くんを獲得したことで戦力が大幅にアップしている。
「王者の一角が相手なら僕も成長しないといけないな~。」
僕自信が他の五人に劣ったら申し訳がないからね。
僕の絶対守備はシュートやダンクに通用する。
もちろん普通の守備も使える。
しかし僕がシュートブロックにこだわるには理由がある。
それは後々説明しよう。
とにかく決勝までには新たな技を覚えないといけないよ。
弱点解析。
人の悪いところを探しているうちに開花した才能。
これが有ることで試合中にボールを奪うことができる。
絶対守備。
緑間くんとの勝負中に芽生えた才能。
人場馴れしたジャンプ力でシュートやダンクを止めることが可能になった。
鷹の目。
クロちゃんを毎日探しているため芽生えた才能。
ほとんど鷲の目になりかけている。
僕が今一番成長させたいのは絶対守備なんだよね。
これを鍛えればシュートにも繋げることが出来る。
ジャンプ力をつけることでダンクを可能に出来る。
得点に繋げられるなら悪いことではない。
それに僕もキセキの世代と同じくらいに成長しないといけない。
キセキの世代の一員として。
「ちょっと厄介な選手がいるのよ。」
監督が携帯の中身を見せて来てたので中を覗いてみるとそこには外国人の選手がいた。
「セネガル人の留学生よ。」
こんなの大会に出していいのかよ。
ほぼ反則じゃね~。
「黒子君。なんかアダ名つけて。」
クロちゃんのことだから面白いアダ名をつけてくれるんだろうな~。
「お父さんで。」
「何。そのセンス。」
流石だよクロちゃん。
ヤバい。
みんな笑いを堪えてるよ。
話を聞かないと監督が
「聞けよ!」
ほら怒っちゃった。
どんどん話が進んでいくと
「黒子君と火神君それから水野君は明日から別メニューよ。」
それなら
「監督。僕は主将と一緒に練習させてもらたっていいですか?」
周りはなんか驚いてるけど気にしない。
「絶対にシュートを止める僕。何があってもシュートを決めないといけない主将。二人で競いあっていけばかなり成長すると思います。」
「水野君。結構考えているのね。」
「これでもキセキの世代の一員でしたから自分のことは自分で考えられます。」
あまりキセキの世代と言う名前は出したくないけど出せばだいたい認められるだろうから名前を出した。
「いいわ。日向くん。それでいいかしら。」
「ん~。いいんじゃねぇ。。」
それからきつい特訓を重ねて僕はあることを考えた。
シューターが撃つループによって高さを調整すれば体力をかなり温存できるし、相手もフォームを崩し安くなることに。
そして僕たちは高校総体予選一回戦を迎えた。
会場は何処にでもある学校体育館。
「ついにインターハイ初日ですね。小金井先輩。緊張してます?」
「水野~。急に声をかけないでくれよ。」
「すみません。」
この人が一番話しかけやすい。
クロちゃんの方を見ると例の外国人のお父さんがクロちゃんのことを馬鹿にしてた。
クロちゃんは案外負けず嫌い何だよね。
「みんな。集まって。」
監督。
やっとスタメン発表ですか。
「初めは日向くん、伊月くん、水戸部くん、黒子くん、火神くんよ。」
僕はスタメンじゃないんだ。
公式戦では始めてスタメンから外れたよ。
ちょっとガッカリかな。
「危なくなったら水野くんを出すから十分アップをしておいて。」
「はい。」
「それじゃあ行ってこい。」
なんでだろう。
一回戦に手こずるかと思ったけど余裕じゃん。
第4Q残して10点以上も点差があるなんて。
でもこのまま座っていてもつまんないよね。
出来れば試合に出たいのに。
「監督。僕は今日出番有りますかね~。」
「あっ!ゴメン水野くん。すっかり忘れてたよ。」
あれ?
今日は少しもミスディレクション使って無いんだけど。
試合に目が行ってるから忘れられたのかもね。
「ゴメン。ちょっと待っていてね。」
監督が選手交代をしてくれた。
「誠凛高校。選手交代です。」
小金井先輩と交代か~。
まあ妥当な判断だよね。
挨拶してくるかな。
「え~と。君が噂の留学生か~。僕はね~。一様キセキの世代の七人目なんだよね~。」
「キセキの世代!」
「だから遊び相手にならなかったら困るんだよ。その事、理解しろ!」
僕は最後だけを強調した。
意味はないけどね。
それから火神くんを攻撃に参加させた。
僕はお父さんのシュートを全て容易にブロックした。
僕は終わりの合図と共に
「キセキの世代を舐めんなよ!!」
と忠告を入れた。
もう対戦するかは分からないけど。
でも期待はずれで残念。
もっと強いと思ったのに~。
後書き
次回は8月3日に投稿します。
二回戦~五回戦まで行きます。
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