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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第4章 悪魔の計画編
  第51話 復旧工事

 
前書き
こんにちは!作者の07です!!
今回はシラカバの街の復旧工事を手伝い、マグノリアに帰ります。
エルザ目線で書きたいと思います。
それでは、第51話・・・スタート!!! 

 
悪魔の計画(グリモアプラン)が倒されたことにより、シラカバの街に14年ぶりの平和が戻ってきた。街の人々は崩壊した街を元に戻すため復旧工事を行っている。私たちもその手伝いをしている最中だ。

ル「ショール、この木材はどこに運べばいいの~?」

ショ「そっちに運んでくれ~。」

ルーシィはタウロス、バルゴを呼び出し、マヤは大熊のドランを召喚し、トーヤはおおかみ男と鬼を召喚して復旧工事を行っている。街は順調に元に戻っていく。

ナ「どうだ!グレイ!リョウ!・・・お、重い・・・」

グ「一度にそんなに持つなよ。てゆうか、俺ならそんくらい簡単に持てるぞ。」

リョ「俺はその倍は持てるぞ。」

ナ「お前等になんか無理だっつーのっ!!」

はぁ、あっちはもう喧嘩してるのか・・・

エ「お前たちっ!!喧嘩をするならあっちでやれ。口より手を動かせっ!!」

ナ&グ&リョ「あい・・・」

うん。素直でよろしい。

ウェ「エルザさん、気合入ってますね。」

シャ「まるで工事現場にいるおじさんじゃない。」

ト「土木作業着に換装しちゃうんですね。」

私の今の服装は黄色いヘルメットに、薄い黄緑色の上下の作業服に、黒い長靴姿だ。言われてみれば、確かに工事現場のおじさんだな。

ユ「エルザ~!ちょっとこっち手伝って~!!」

ユモに呼ばれ私は早足でそっちに向かった。

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ル&マ「ふぅ~、疲れた~・・・」

ト「崩壊してる街の範囲が広すぎます・・・」

ショ「こんなにやられたのは初めてだからな。」

ナ&グ&リョ&フ「腹減ったぁ~・・・」

みんな地面に座り込んでいる。もう3時間以上は働きっぱなしだったからな。疲れるのは無理もない。

ウェ「エルザさんは疲れてないんですか?」

エ「疲れているが平気だ。」

ユ「それ、平気じゃないでしょ・・・」

そういえば、もうすぐお昼だな。すると、セイヤさんがやって来て、

セ「妖精の尻尾のみなさん、悪魔の計画を倒して下さり、街の復旧工事も手伝っていただき、なんとお礼を言ったらいいのやら・・・本当にありがとうございます。」

ショ「俺からも、本当にありがとうな。」

セイヤさんとショールが私たちに頭を下げる。

エ「仲間の危機を助けるのは当然だ。そうだろ?」

ル「困ってる時はお互い様よ。」

グ「結構苦労したけどな。」

ウェ「その分、頑張ったって事ですよ。」

ナ「また困ったら俺たちに言えよ。」

ハ「あい!」

みんな、あんなに苦戦したのに笑っている。本当にいい仲間だな。

セ「さてみなさん、たくさん働いてお腹も空いたところでしょう。この辺でお昼にしましょう。」

ナ「おっしゃぁ~!!飯だ飯ッ!!」

ハ「あいっ!」

セイヤさん、グットタイミングだな。

ショ「昔から時間にうるさくてな。」

エ「まぁいいじゃないか。お前のたった1人の肉親なんだろ?」

ショ「まぁな。」

ショールはセイヤさんの後ろ姿を嬉しそうな目で見つめていた。

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お昼は大量の野球ボールぐらいの大きさのおむすびだった。そのおむすびが3つの大きなお皿に山のように積まれている。

ユ「おいしそぉ~♪」

ト「具は何ですか?」

セ「この街の名物の、たらこと梅干です。」

ウェ「う、梅干ですかぁっ!?」

マ「ウェンディは梅干嫌いだもんね。」

シャ「ウェンディ、好き嫌いはだめよ。」

ウェ「うぅ・・・」

シャルルに言われたら仕方ないな。

全「いっただっきまぁ~すっ!!!」

1つ手にとって1口食べる。

エ「!おいしい。」

リョ「うまいっ!!」

フ「こんなおいしいおむすびを食べたの初めてだっ!!」

私のおにぎりの具はたらこだった。実がぎっしり詰まっていてしかも大きい。

セ「この街のたらこは通常のたらこより2倍の大きさなんです。」

マ「すごぉ~い!!って、ナツ、それ何個目?」

ナ「4つ目だ。」

ル「食べるの早すぎっ!!」

エ「もっと味わって食べろ。」

ナ「あい・・・」

全く・・・

ウェ「すっぱっ!!」

ト「ウェンディさん、梅干当たっちゃったんですね。」

シャ「ちゃんと全部食べなさいよ。」

ウェ「うん・・・」

グ「梅干も随分でかいな。」

ル「よけい酸っぱい梅干ね。」

ハ「ルーシィ、顔がおばあちゃんみたいだよ。」

ル「あのね・・・」

リョ「ルーシィはおばあちゃんになってもかわいいぞ。」

ル「何それっ!?」

ル以外「アハハハハハハハハハハッ!!!!!」

それにしても、とても上手に握られているな。

ショ「この街の人たちは、なぜかみんなおむすびを作るのが得意なんだよ。」

ユ「じゃあ、ショールも?」

ショ「まぁ、得意料理の1つだな。」

マ「料理のできる男はもてるよ~。ねぇ?」

マヤが悪戯っ子のような目をして私を見てきた。

エ「あ、あぁ///////////」

お皿に山盛りにあったおむすびは全部無くなった。まぁ、ほとんどがナツのお腹の中だが。

ナ「ふぅ~、食った食った。」

ハ「あいっ!」

ト「おいしかったですね。」

フ「だな。」

エ「どうもごちそうになりました。」

セ「いえいえ、私たちの感謝の気持ちです。」

セイヤさんとショールの笑顔がそっくりだった。

リョ「そろそろ帰ろうぜ。」

ル「そうね。」

セ「それでは、街のみんなも一緒に駅まで見送りましょう。」

エ「かたじけない。」

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荷物をまとめて駅に行くと、たくさんの人々が集まってくれた。

街1「街を救ってくれてありがとうっ!!」

街2「このご恩は一生忘れないぜっ!!」

街3「体に気をつけてくださいね。」

街4「また遊びに来いよっ!!」

街5「おむすびたくさん作って待ってますから。」

いろんな人から声をかけられた。ショールは操りから解放されたジャックたちと話していた。

リ「助けてくれてありがとう。」

ショ「お礼なら俺じゃなくて最強チームのみんなに言ってくれよ。」

フォ「ショール、元気でね。」

ショ「みんなもな。」

チ「立派な魔道士になれよ。」

ジャ「マジックも忘れるなよ。」

ジ「俺たちもマグノリアに遊びに行くからな。」

ミ「あんまり無茶したらだめだからね。」

ショ「あぁ。いつかは分からないけど、ここに戻ってくる頃には、一流の魔道士マジシャンになってみせるさ。約束だ。」

ショールはみんなと拳をぶつけ合う。それと同時に列車が駅に到着した。

ナ「列車・・・うぷ・・・」

マ「まだ乗ってもないのに酔わないでよ。」

ハ「それがナツです。」

ナツを引きずりながら列車に乗る。

セ「エルザさん。」

私が乗ろうとした時、セイヤさんに呼び止められた。

セ「ショールをよろしくお願いします。」

頭を下げられてしまった。

エ「安心してください。ショールは妖精の尻尾の、私たちの大切な仲間なんですから。」

それを聞いたセイヤさんの鮮血のような赤い瞳には涙であふれていた。

チ「あっちゃぁ~。」

ミ「セイヤさん、また泣いちゃった。」

ジャ「涙もろいところはショールそっくりなんだよな。」

セ「な、泣いてなんかないぞっ!」

ジ「どう見ても泣いてます。」

リ「ショールそっくり~♪」

フォ「さすが親子ね。」

ショール、お前はとても暖かい家庭で、暖かい街で産まれ育ったんだな。

ル「エルザ~。」

グ「そろそろ出発するぞ~。」

マ「早く早く!」

私は慌てて列車に飛び乗り、それと同時にマグノリア行きの列車が出発した。

街6「さよぉ~ならぁ~!」

街7「元気でなぁ~!!」

ミ&ジャ&リ&チ&フォ&ジ「本当に、ありがとぉ~~~っ!!!!!」

街の人たちや、ジャックたちの声が聞こえた。みんな手を振って列車を見送っている。私たちも列車の窓を開けて振り返した。そして、

セ「ショールをよろしく頼みまぁ~すっ!!!」

セイヤさんの声が、誰よりも大きく聞こえた。

ショ「じいちゃん、余計なお世話だよ。」

ショールはセイヤさんの声に少し照れていた。街の人たちや、ジャックたち、セイヤさんは列車が見えなくなるまでずっと手を振ってくれた。ショールはシラカバの街が見えなくなってもずっと窓の外を見つめていた。セイヤさんそっくりの、鮮血のような赤い瞳に、涙を薄っすら浮かべ、とても悲しそうで、とても寂しそうな笑顔で・・・ 
 

 
後書き
第51話終了です!!
いや~、最後はとても感動的でした。
次回は・・・説明しずらいので、本編でっ!
それではバイバ~イ! 
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