PC部作品1作目 / YAMATAKA Legend
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第二話 今走り出して・・・。
YAMATAKA Legend
【第二話 今走り出して・・・。】
YAMATAKA「いける! 俺は・・・、俺は伝説になる!なってやる!」
YAMATAKAは走り出す。一歩一歩と踏みしめて・・・。
泥棒「何だこのガキ!? 俺には向かおうってのか!?」
泥棒は妲の首を腕で押さえ右手のナイフを向けてくる。
H『予測、敵は攻撃を仕掛けてきます、可能性85%です。』
Hは俺のカバーをしてくるらしい。 これはありがたい。
泥棒「うわぁあああああああ! 近寄んな!」
泥棒はナイフを振りかざしてくる。 でも、かわす準備が一応できていたので横にステップする。
YAMATAKA「・・・・フ、」
YAMATAKAは口元を緩めて泥棒のナイフを日本刀で弾いて足で泥棒を地面に叩きつける。
泥棒「ちょっ!?」
さらに日本刀で首元に突きつける。
YAMATAKA「フフ・・・さようならだ。」
小玉「待ってっ!!」
YAMATAKA「!?」
小玉がYAMATAKAの足をつかんでくる。
YAMATAKA「ど、どうしたの?妲ちゃん?」
小玉は少し困った表情であたふたと言葉に困っている。
YAMATAKA「・・・わかった、殺さない。」
警察「あそこだ! タイホする~!!」
警察がやってきて泥棒に近寄り手錠をかける。
YAMATAKA「あれ?銃刀法違反じゃないのか・・・?」
警察「は? 銃刀法違反? 君が持ってるのは、ただの木刀じゃないか? 木刀は銃刀法違反に引っかからないぞ?」
ん?これはどっから見ても刃物・・・な気が・・・?まぁ引っかからないなら・・・?
クボタ「それは普通の人から見たら木刀にしか見えないのよ。」
YAMATAKA「なんで?」
クボタ「・・・、それは大人の事情で・・・、銃刀法違反になったら面白くないでしょ?」
YAMATAKA「・・・・。」
妲「あのぉ・・・・?」
小玉は少し顔を赤らめてYAMATAKAに近づいてきた。
YAMATAKA「ん? どうしたの・・・?妲ちゃん・・・?」
妲「えっと、ありがとうございます・・・。 よかったら今からどっかに・・・、」
クボタ「待って。」
クボタは突如後ろから来て話しかける。
クボタ「YAMATAKA君は、今から旅に出させます。 さよなら。」
YAMATAKA、妲「・・・はあっ!?」
クボタが分けもわからないことを言ってきた。
YAMATAKA「ちょ、そんな話聞いてないけど・・・?いったいどういうおつもりでして・・・?」
クボタ「だから、旅に行きます。 一応私とね。」
クボタはYAMATAKAの腕に抱きつき妲に見えない角度でYAMATAKAにウインクしてきた。
そして顔に近づく。
妲「ちょっ! あなた誰なんですか!? ゆ、許さないわよ!?」
妲は手に力を入れてクボタに指をさす、なんでそんなに・・・
クボタ「あら? あなた別にYAMATAKA君とは関係ないでしょ?」
妲「わっ、私はっ!! YAMATAKA君の婚約者になりますッ!!」
YAMATAKA「・・・はあっ!?」
本日二度目の奇妙発言。 こいつらはいったい・・・何を考えてやがる・・・ッ!!
クボタ「あなたみたいな人は、YAMATAKA君に合わないと思うわよ?」
妲「なッ!?馬鹿にしないで頂戴! 私だってやるときはやるのよ!?」
妲はグイとクボタの首元を掴む。 クボタはそれに動じもせずむしろ笑っている。
クボタ「うふふ、じゃあ今やるときを見せなさいよ?」
妲「な、何よ・・・やってやろうじゃない・・・」
おい妲、調子に乗ったらまた馬鹿にされるぞ。まぁ、言わないけど・・・。
クボタ「じゃあ・・・」
クボタは耳元で妲に言う、YAMATAKAには聞こえないようにして
しかし、クボタの目線はYAMATAKAのほうへ淫靡な顔でYAMATAKAを見つめる。
クボタ「YAMATAKA君にキスしてあげたら?」
妲「ちょ・・・っとぉ!!!」。
妲は体を身震いして顔をイチゴのように真っ赤にさせてクボタとYAMATAKAから早々と離れる。
YAMATAKA「ん?何だどうした?」
妲「・・・・は、あ、いや、何でも・・・?」
クボタ「しないの?」
クボタはニヤニヤと妲のほうを見ながら大きな顔で腕を組む。
妲「で、できるわけないでしょう!?」
クボタ「あら?やるときはやるんじゃなかったのかしら? なーんでも出来るんでしょ?」
妲「でっ、でも・・・出来ることと出来ないことが・・・、」
クボタ「あら?あたしなら出来るわよ? こんな感じに・・・」
そう妲に囁くとYAMATAKAのほうに向かって、キスをした。
妲「きゃあっ! ちょっと!何を!!」
クボタ「何って・・・キスよ? 私もやる時だってやるわよ?」
クボタは口に人差し指を当ててペロッと自分の唇をを舐める。
YAMATAKA「お前・・・何を・・・」
YAMATAKAは体を震えさせて後ろへと下がる。
クボタ「さあ行きましょ?」
クボタはYAMATAKAと手を絡めて引っ張っていく。
妲「じゃ、じゃあ私も行く!」
妲は目をつぶって俺たちのいるほうへ指差す。
YAMATAKA「そ、それよりどこに行くんだ? クボタ・・・?」
クボタ「秘密! さっ、行きましょ!」
YAMATAKA「痛てて・・・、腕を引っ張るな腕を・・・」
クボタに引っ張られてYAMATAKAが前に行きそのYAMATAKAたちに妲は着いていく。
ここからどのような旅になるのか、俺もまったくわからないが、行き先はクボタに頼むしかない。
どんな笑い、怒り、苦しみ、悲しみ、憎しみ、楽しみが待っているのか。
楽しんで待っていよう。
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