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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  衝撃の事実。

「「キィェェェ!!!」」


リノ「うっさいなぁ・・・」


ここはダークホール←


全てを引きずり込んで潰してくれるダークホール←


ここはダークホールでありたい←


ミィル『・・・リノ(汗)』


嘘です、ここは予言をしてくれるメリーサのブラック館←


メリーサ『見える、見えるぞ・・!!』


リノ「だから何が見えるんだよ!!」


あたしたちのさっきから続くやり取りに、


きっとかれこれ三十分は経過してそうな雰囲気で←


メリーサの前に置かれている価値ありそうな宝玉からは蛆虫船長の姿が見えるけど


肝心のメリーサの予言の言葉が出てこない。


メリーサ『麦わらの一味はぁぁ!!』


リノ「だからあたしが知りたいのはそれじゃないんだってば!!」


机の上を思い切り叩くとメリーサの宝玉が宙に浮かんで、


すぐに元にあった場所へと落ちていった


メリーサの後ろにある大きなモニターには麦わらの一味がここから離れたシャボンディー諸島での暴れっぷりを写しているけど・・・


あたしが知りたいのはそれじゃないんだよぉぉぉ!!!


ミィル『リノ見て!!これって人間オークションっていう館だよね?』


リノ「あー確かにー」


その周りに兵士がたくさんいるなんて蛆虫団、何してんだよ←


その内にあのアホ猿がそこに辿りついて皆殺されるぞ←


メリーサ『見える、見える・・・!!』


リノ「あのさぁ?〝見える、見える〟以外の言葉も言え。

〝キィエエエ〟と〝麦わらの一味はぁぁ・・・〟で言葉を止めるのもやめろ」


メリーサ『麦わらの一味は、バラバラになる』


リノ「お、進んだ」


ミィル『・・・(汗)』


メリーサ『その内の一人の男が、この島に来る』


リノ「どんな奴が?」


メリーサ『・・・モンキーDルフィだ』


リノ「・・・・・・おんやまあ」←


モニター画面に映ったのはあの蛆虫船長が天竜人を殴った映像だった


・・・ずるいぞ!!


あたしでさえもハンコックたちの背中についたあの忌まわしき物の恨み晴らしとして殴ってないんだぞ?!←


なのにお前だけが殴るとかずるいぞ!!


リノ「ミィル!」


ミィル『はいっ!』


リノ「シャボンディー諸島に行って、蛆虫団の手当をしてきてくれる?」


ミィル『うん!・・・え?』


リノ「え?」


ミィル『え・・・・・・えっと、え?』


リノ「大丈夫、あの蛆虫船長がくま野郎にこの島へ飛ばれるんなら一緒に帰って来れるでしょ」


ミィル『え、いやいや・・・リノ?』


リノ「五秒前!五・四・三・二・・・」


ミィル『行ってきまあああす!!!』


リノ「いってらっしゃーい」


なんか最近、ミイルたち全員に怯えられるようになったなあたし←


なんか酷いなオイ←


あたしの周りで電撃がバチバチ言ってるだけで飛び出して行く奴らはいんのかよ←


メリーサ『リノ』


リノ「ん?」


メリーサ『電話だ』


いつになく鋭い目つきでメリーサが部屋の奥にあるでんでん虫を睨むと、


重い溜息だけをついてイスから立ち上がって


でんでん虫の受話器を取ると近くにあった椅子に座った


リノ『はい?』


センゴク『・・・・・王下七武海全員に告げる』


・・・出たよ、コイツ←


また出たよコイツ←


センゴク『これから数日後に行われるポートガス・D・エースの処刑に』


リノ「!?」


センゴク『我々は仲間の死を許さない白髭海賊団が公開処刑の場に現れないはずが無いと察知し、

王下七武海総力戦をここ、海軍本部マリンフォードへ直ちに強制召集を命じる』


・・・エースが、殺される・・・?


そんな・・・そんな・・・


センゴク『今、強制召集に応じているのは鷹の目ミホーク、ドフラミンゴドンキホーテ、暴君バーソロミューくま、月光モリア、マーシャルDティーチの五名だ。

海賊女帝、海姫、海狭・・・お前たち三人はどうする?』


『白髭海賊団と?絶対に反対じゃ』


受話器の中から聞こえて来た十年以上の懐かしい声、ジンベエと


『そんなバカバカしい物には応戦せぬ』


きっぱりと断るハンコックの声


センゴク『・・・お前はどうじゃ、海姫』


リノ『っ・・・・・』


何も言えなくて受話器を置くと、そのまま椅子にもたれた


メリーサ『・・・・・最愛の男とは、コイツなのか?』


メリーサの後ろにあるモニター画面に映されたのは傷だらけのエースが、


インペルダウンに幽閉されているところ。


メリーサ『リノ、よく考えろ

男に裏切られたんだぞ?なのにコイツが最愛なのか?』


リノ「・・・仕方ないじゃん・・・あたしがエースを・・・好きになっちゃったんだから・・・」


メリーサ『・・・・・リノ、予言ではこう出ているぞ。

二人の恋は他方が勘違いしたままで終する、とな』


・・・・つまりは死ぬ、って事か・・・


メリーサ『リノ、最愛の男を愛する事は良いが

相手に本当の事を言わなければお互いの気持ちは強まっていくも離れていくばかりだぞ』


本当の事を言わなければって・・・何処で言えって言うの?


あたしが本当の事を言わなかったからエースは一人で行くって言って・・・


・・・今の状況になった。


元はといえばあたしが悪いんだよね・・・


メリーサ『大丈夫だリノ。

この男は本気でお前に惚れている』


リノ「それも予言の一つ?」


メリーサ『私の恋占いだ』


・・・・・おい、そこでドヤ顔すんなよ← 
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