ハーデスは転生者!?
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第四話 俺、地獄界に来ました
どうも、ハーデスこと黒羽零士です。
今俺は、タナトスとヒュプノスと一緒に冥衣を念力で運びながら超次元を進んでいるだ。
「初めて超次元に来たけど・・・・・やっぱ変な空間だなここは・・・・」
本当に変な空間だと思う。あっちこっちに星っぽいもの?があるんだよなココ。超次元と言うより宇宙に近いな、無重力だし
「まぁ私も最初は、この場所は不思議な空間だと思いましたよ」
「僕もそう思うよ。それに、最初ここを通るときは僕達迷ったんだけど、嘆きの壁自体が超次元に突き出ていて、それを見つけたから地獄界に行けたんだ」
嘆きの壁自体が超次元に出ているんだ・・・・・・あっ、エリシオン編でも確か星矢たちが嘆きの壁の穴を通って超次元に行ってたが、壁の一部が超次元に出ていたな・・・・・・・・・・あれ?
「嘆きの壁で思い出したけど、俺たちは嘆きの壁を通れても冥衣は通れないんじゃ・・・・・・・」
あの嘆きの壁って神以外は通れない仕組みだったよな? 穴あけるのに黄金聖闘士12人が太陽の光を創って壁を壊したんだよな・・・・・・通れるのか?
「その心配はいりませんよ零士様」
「なんでだ?」
「この超次元って、実は色々な場所に出ることが出来るんだよ。知ったのはつい最近なんだけどね」
超次元って他の場所に出ること出来るんだ。そういやLCでそんな描写があったような、なかったような・・・・・・
「タナトスの言うとおり、私達は零士様が眠ってる間にこの超次元を調べていて分かったのですが。私、もしくはタナトスの小宇宙で色々なとこで超次元を開けることが出来、また超次元からに色々な所に出れるということが分かりました。多分ですが零士様の小宇宙でもこの超次元に出入りすることが出来ると思います」
「そうなのか・・・・。ちなみに今ここで外に出たら何処に出るんだ?」
何処に出れるのか少し気になるなぁ
「すみません。それはまだ分からないんです。何分この超次元は何処に出れるのかまだ分からず、出る場所の法則性を調べているんですが・・・まだちょっと・・・・・・」
「僕も零士と同じこと考えて超次元の色んな場所で外に出ようしたんだ。そしたら、宇宙に出たり、地上の海鳴市に出たり、地獄界のジュデッカの入口付近に出たり、もう訳が分からないよ」
あっちこっちに出れるんだなこの超次元は・・・・・・・・ん? 地上の海鳴市? ジュデッカの入口付近?
「ちょっと待った! なんで聖闘士星矢の世界に海鳴市があるんだ!?」
「あれ? 知らなかったのですか? 一応創造主のお話では、零士様の願いで"聖闘士星矢の世界"と"リリカルなのはの世界"が融合した並行世界に転生なされたんですよね?」
エッ、マジでか!? 俺そんな願いしたっけ?
「僕も聞いてたよ。たしか"まどかマギカ"か"リリカルなのは"のどっちかにするとかどうとか・・・・・」
「アッ・・・・・アーーーーーーー!? 思い出した!! なんでか知らないけどあのイケメン神様が"聖闘士星矢の世界"と"リリカルなのはの世界"が合わさった並行世界に送るって言ってた!!!」
ヤベッ! 本当に忘れてた。この世界って"聖闘士星矢"と"リリカルなのは"が混ざってるだった。だからかなぁ、本来もうアテナが誕生していてもいいはずなのになんか時間のズレがあるのは・・・・・・。つかさらに思い出したけど"最近多いから"って結局なんだったんだよ!?
「零士様が願ったわけではないのですか?」
「俺自身は並行世界に転生させてくれとは願ってない。あれはイケメン神様が勝手にやったことだ、俺が願ったってのは、"聖闘士星矢"の世界と合わせるもう一個の世界を"リリカルなのは"から"まどかマギカ"にするかってやつだな。で、俺はそこで"リリカルなのは"にしてくれって願ったんだ」
俺自身が"まどかマギカ"が苦手だから"リリカルなのは"にしたんだが・・・・・
「そうなんですか。それで、今更ですが"リリカルなのは"の方はどうしますか?」
「"リリカルなのは"のことはまだいいだろう。あれって確か原作開始が2000年代だったはずだから、まだ放っておいてもいいさ」
"リリカルなのは"の原作時期は、2003年から4年位だと俺は思ってるんだよな。今は1970年代・・・・そういえば正確な年数は知らないな、後でタナトスかヒュプノスにでも調べてもらうか
「分かりました。"リリカルなのは"の方は零士様の言う通りにしておきます」
「あぁ。それと後でいいから、今の正確な年月日を調べておいてくれ、一応知っておきたいから」
「分かった。じゃあ、僕が後で地上に行って確認しておくね」
「頼むなタナトス。さてとそれじゃ行くかジュデッカの入口付近に」
「えっ、なんで分かったのですか、私達が向かってる場所のことを?」
「さっきタナトスが言ってたろう、"ジュデッカの入口付近に出た"って。それで分かったんだよ」
多方ヒュプノスがその場所に目印かなんかをしてるはずだから
「流石ですね零士様、その通りです。さっきタナトスが言った通り、色々な場所に出ている時に偶然出た先がジュデッカの入口付近でしたので、そこに私の小宇宙である物を造り設置してきたのです」
目印じゃないんだ・・・・・。ある物ってなんだろうな?
「偶然でも僕凄いでしょ」
う~ん、凄いのかな?・・・・・・まぁ偶然にもジュデッカに出てこれたんだから確かに凄いかな
「そうだな、タナトスは凄いな」
そう言って、俺はタナトスの頭を撫でる
「・・・ん/////」
タナトスは顔を赤くし目を細めて気持ちよさそうにしてるな・・・・・・・・・・・・・。やっぱりこれってナデポなのか? ナデポだよなどう見ても!?
「《(私は羨ましくない、私は羨ましくない)》」
ヒュプノスの方からテレパシーが・・・・・・・自分の考えてることがダダ漏れだぞ、心の中で自分に言い聞かせるてるつもりなんだろうが・・・・
「・・・・ヒュプノスもよくやってくれたな」
ヒュプノスの頭も撫でた
「えッ? あ、うぅ~///////」
ヒュプノスは目を閉じて顔を赤くしてる‥‥‥‥。もうこれで確信した・・・・・これはナデポだ! あのイケメン神様は何でこんな能力をつけたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
『クシュンッ!! ・・・・うん? 風邪でもひいたかなぁ? まいっか、寒い時は湯豆腐湯豆腐~♪』
ハッ!! 気のせいか? 今変な電波が・・・・・・
俺は周りを見回した・・・・・が周りにはタナトスとヒュプノスしか居ない。
「どうしたの零士?」
「大丈夫ですか零士様?」
「えっ!? あ~~、大丈夫だよタナトス、ヒュプノス」
やっぱ気のせいだったのかな???
「ごめんごめん、さて行こうか地獄界に」
「「分かりました(分かった)」」
俺達はヒュプノスが造ったある物が設置されてる場所に向かった
「これがそうなのかヒュプノス?」
俺たちは今ヒュプノスの小宇宙で造ったある物が設置してる場所に来ている
「はい。ここがジュデッカの入口付近に繋がってる場所です」
ヒュプノスが造った物ってのはどんなものかと思ったがこれは・・・・・
「扉かこれ?」
そこにあったのは扉だった
「その通りです零士様、この扉は私の小宇宙で造り上げました」
「へぇー。それでどうやって開くんだ? このまま押すのか?」
「いえ、この扉に手で触れて小宇宙を流すだけで開きます」
ヒュプノスの説明を聞いて俺は目の前の扉に触れて小宇宙を流してみた
「オッ! 開いた開いた、よし行くか」
「「分かった(分かりました)」」
鈍い音と共に扉が開かれ俺達は扉の先に進んだ
扉の先には見覚えのある赤黒い空に氷の平原が見える
「凄いな、ここが地獄界か・・・・。しかし寒いな・・・・」
俺達が出てきたジュデッカの入口付近は辺一面氷の平原だからかなり寒い
「確かに寒いですね。早くジュデッカの中に入りましょう」
「そうだな、早く行くか」
俺達はそのままジュデッカに入って行った
「ねぇ零士。これからどうするの?」
「そうだなぁ・・・・・天星の冥衣は全部持って来れたから、取り敢えず予定通りに地星の冥衣をボチボチ造っていくか、それとも先に地獄界を改造するかのどっちかをしようか考えているんだよなぁ~」
「では先に地獄界の方を改造してはどうでしょう?」
俺たちは今ジュデッカの一室で話し合いをしている
「う~ん。やっぱ先に地獄界を改造する方がいいかな・・・・・」
「僕も早く地獄界を改造してほしいな。ここ、なんか嫌いだもん」
「なんだ? タナトスは地獄界が嫌いなのか?」
タナトスって死を司る神なのに地獄界が嫌いなのか?
「うん。僕ここ嫌いなんだ、死んだ人に永遠の罰を与えるこの場所が・・・・・」
「そっか・・・・・。よし、先に地獄界を造り変えるか!」
「本当に!?」
「ああ。取り敢えず、地獄界を見て回りたい。ヒュプノス案内してくるか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「あの・・・僕は?」
「タナトスはここに居てくれ。地獄界を見て回るの嫌だろう」
タナトスは地獄界が嫌いならここにいた方が・・・・・
「僕も行くよ!」
「いいのかタナトス?」
「僕のこと心配してるみたいだけど、大丈夫だよ零士」
強がりにも聞こえるが・・・・
「・・・・・・・無理ならちゃんと俺に言えよ」
「分かったよ零士」
「よし、それじゃ行くか二人共」
「「うん(分かりました)」」
地獄界をどう改造するか二人と話しながらな俺は地獄界を見て回った
まさかあんな出会いがあるとは思わなかったが・・・・
一通り見終わった俺たちは、今地獄門に来ている
「ふぅ~、これで一通り見たな、もう見てない場所はないよな?」
「はい、ここ地獄門で最後ですよ零士様」
「うぅ、やっぱ嫌な場所だった・・・・」
タナトスは途中から気持悪がっていた
「大丈夫かタナトス?、気分が悪いなら先にジュデッカに戻ってるか?」
「・・・・大丈夫だよ零士」
本当に大丈夫かぁ?、顔が青くなってるし・・・・
「うん!? なんだこれは・・・・・小宇宙か?」
俺がタナトスの心配をしてると、突然近くで小宇宙を感じた。一体誰だ?
「確かに・・・・・これは小宇宙ですね。しかし変ですね・・・・」
ヒュプノスが少し考えだした
「何が変なんだヒュプノス?」
「ここ冥界は死者の国ですから小宇宙を持ってる者なんていません。ましてや零士様の冥闘士はまだ一人もいませんので小宇宙持ちながら来る者なんて居ないはずなんですが・・・・・」
ヒュプノスの言う通りだな。冥界で小宇宙を持ってる者といや、俺こと冥王ハーデスを守護する闘士の冥闘士しか居ないはず。しかし、ついこの前天星三十六星の冥衣が完成したばかりだから、まだ一人も冥闘士が居ないから確かに変だな・・・・
「・・・・まさか"あいつ"か?・・・いや時期が合わないな・・・・」
俺の中にただ一人だけ小宇宙を持ってやって来る人物が浮かんだが・・・・
「心当たりがあるの零士?」
「あぁ・・・・・。まさかだと思うが琴座のオルフェかぁ?」
「「琴座のオルフェ!?」」
タナトスとヒュプノスが声を合わせてここ冥界に来たであろう人物の名前を言った
琴座のオルフェ
その実力は黄金聖闘士をも凌ぐという伝説の聖闘士
神すら心酔させるほどの竪琴の名手でもあり、その琴の音色は教皇や黄金聖闘士たちにも慕われ、悩める人々の心を癒したといわれる
この冥界で冥闘士以外の人物で小宇宙を持ってやって来る者といえば、琴座のオルフェが、恋人ユリティースを生き返らせて欲しいとハーデスに懇願しに来る時、だが・・・・・・
「それはおかしいよ。だって琴座のオルフェがここにやって来るのって、もっと先の話じゃなかった?」
タナトスの言う通り、琴座のオルフェが来る時期が違う
原作にて、冥界に乗り込んできたアンドロメダ星座の瞬が琴座のオルフェが行方不明なったのは"数年前"だと、共に居た天馬星座の星矢に説明していた
この事から琴座のオルフェがここ冥界に来るのは約10年後だと分かる
「そうなんだよなぁ~。琴座のオルフェが来るには時期が違いすぎる・・・・」
ここは並行世界だからイレギュラーでも発生したのかな?
「取り敢えず、この小宇宙を辿って行ってみるか」
「いけません零士様。仮にもこの小宇宙の主が敵だったら・・・」
「でもこの小宇宙・・・・どんどん弱くなってるよ」
「・・・・本当だ。どんどん小宇宙が弱くなっているな」
さっきから感じていた小宇宙が弱々しくなっている
「なんかヤバそうだな。この小宇宙の弱さなら敵じゃないだろう、ヒュプノス?」
「そうですね・・・・・・分かりました。私も一緒に行きますよ」
「僕も一緒に行くよ」
「大丈夫なのかタナトス? さっきまで顔を青くしていたのに?」
「うん、もう大丈夫だよ」
タナトスの顔色も元に戻っていた
「分かった、じゃあ行くぞ二人共」
「「はい」」
俺達は弱々しくなっている小宇宙の発生源に行ってみた・・・・・
「おいおい嘘だろ。なんでこの"二人"が一緒に!?」
「どうしてですか・・・・?」
「この子から小宇宙?」
そこに居たのは・・・・
若草色の髪の老人と、金髪の幼い女の子が横たわっていた。
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