森羅と創世のエターナル真祖
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事後処理
シオン
合流して別荘の中へと入り、彼らの封印を解いた。蛟もおとなしくしている。
「ほら、攫われてた子達だ」
それからは歓声なども上がってよかったとおもったが、問題が起きた。
「おい! 大丈夫か!」
「どうした蛟?」
「雫が……」
「……はぁ……はぁ……」
これは病気か?
「ちょっと調べてみる」
気と魔法を使い調べる。
「呪いと薬品だな」
これはまずいな。
「く、解除はできるのか!?」
「ああ、呪いだけなら楽勝なのだが……」
「なんだ!」
「混ざり合ってかなり危ないな。魔力……霊力がどんどん抜けてやがる。それ以外にもいろいろと症状があるが、そっちは材料さえあれば消せる」
「オノレ人間め……」
これは確かにひどいな。
「紗代、この子治療してあげて。俺、材料とってくるから」
「はい、わかりました」
「まて、ソノモノは人間だろ!」
「うるさい! 紗代を侮辱したり怪我させたら娘もろとも殺すぞ」
「っ……」
「大丈夫だ安心しろ。ここにいる人間は誰も手出ししない」
「わかった……従おう……」
よし、そんじゃ魔境にいきますかね。
それから三日も経ってようやくそろった。さすがに強かったですよ?
山ほどの大きさのティラノザウルスとか……どんだけ?
森羅つかわなきゃこっちがやばかったぞ。
「ただいま〜」
「おかえり……なさい……」
「かえったか……」
蛟と紗代が一緒になって子供の蛟……雫を治療していた。
「大丈夫かお前ら、三日間、寝てもいないのか……」
「「はい(あ)」」
「霊力を与え続けなくてはすぐに死んでしまうからな」
「私も呪いの進行を抑える為に……エヴァさんも鵺ちゃん達と手伝ってくれてますけど、それでも足りなくて……」
まあ、根本的なの解決しないとな。
「んじゃ、すぐ薬つくる……アデアット」
アーティファクト「万能調理具」を使い、調合道具を出す。薬品調合に使うのって料理にも使えるから、料理道具を全てだせるこのアーティファクトには有効なんだ。
それから一時間が経過。
「よし、できた!!!!」
「本当か!」
「ああ、飲ませるぞ。精霊薬と精霊水をあわせて……」
雫の口にいれ飲ませる。
「……んく……ごく……」
何回かにわけ飲まし終えた。
「……すぅ……すぅ……」
「これで大丈夫なんですか?」
「傷とか疫病とかにはこれで大丈夫だけど……霊力が抜け出すのは数十年、数百年かけて徐々に解除してくしかないな」
「そうか……問題は霊力を作ることもできずに供給し続けるしかない事か……そんなことはできないだろうが……」
「できるぞ?」
「出来るんですか!」
「ちょっとまて、できるのか!」
誰もできないなんて言ってないじゃないか。
「ああ、使い魔の契約でできるな。使い魔は主から魔力をもらうし、無くなっても命自体は主と繋がってるから動けなくなるだけで供給すれば良い」
「でも、問題はありますよね」
「そうだな、子供とはいえ蛟を維持する魔力量の持ち主で長い寿命を持つものなど……」
「あ、目の前にいますね」
「む、そうかおぬしなら……」
そうなるよな〜俺かエヴァだけどエヴァじゃチャチャゼロも居るしきついだろう。
「別にいいけど使い魔ってことは全てを預けるんだちゃんと本人に確認しとけよ? 俺はもう寝るから……さすがに眠い。紗代も寝るんだぞ」
「でも……」
「大丈夫だ」
雫に残ってる大量の魔力と気をくれてやる。だって、深夜に全快するから結構あまるんだよね。だから、深夜零時になるまえに魔具とかいろいろ作るか、この別荘内に魔力放出してるんだけどな。御蔭で別荘内の内包魔力が桁違いで、中にいる生物にも影響している。
「これで、明日の夜までは持つだろ。だから寝るぞ。胎児にも悪いからな」
「はい」
「すまんな。我はここでこの子をみている」
「……すぅ……」
「心配なのはわかるが、お前も寝て霊力回復しておけ。明日は移動してもらうからな。霊力回復しやすい湖があるから」
「わかった。しかし、ここを離れんぞ……」
「それは好きにしろ」
さて、これでとりあえず解決したが……どんどん人外魔境になってくな。もう、ひとつの世界だぞ。
「それでは、失礼します」
「ああ、ゆっくり休んでくれ」
紗代が手を握ってきたので握り返し館へと向かう。
「ずいぶん仲良くなったみたいだな」
「はい、二日目からは結構仲がよかったですよ。経過をみるために龍眼発動したらおどろかれましたが」
まあ、自分より上位の血をひく存在だからだろうな。
「まあ、仲良くてよかった。新しくはいった子達の住処もすぐ用意しないとな」
「幸いこの別荘は大精霊様方とシオン様が弄ってだいぶ広くなってるじゃないですか」
「まあ、海が作ってあるくらいだしな」
ウンディーネが最初のころにつくったんだっけ。途中から好き勝手弄りだしたけど。他の精霊達と相談しながらだから良いけどな。お蔭で動物達や魔獣の進化がえらいことになってる。もちろん、大精霊達が自分の領域を作り出して、別荘内の魔力を上手に扱っている。
「今日は一緒に寝て良いですか?」
「寝るだけなら良いぞ」
「はい♪」
さて、どうなることやら……楽しみだ。
おかしい、なんだここは寝たはずだぞ……待てよ、この真っ白な空間はどこかで覚えがあるな。そう、爺さんに会った時の空間だな。
「よう、元気そうだな」
「おかげさまでな」
今度はどんなようだろ。
「お主に合いたいと言っている子がいての……連れてきた、あとよろしく! じゃ!!!」
「ちょっと待て!」
にゃろ消えやがった!!!!
ところで連れてきたって奴はいないじゃないか。
「……あの……」
声が聞こえたけど辺りを見まわしても誰もいない。
「……ひっく……いじめですか……? ここです……」
「うんやっぱいないな」
「うぇぇぇん……したですぅぅぅ」
む、下を見ると確かに泣いている幼女がいるな。まったく誰だな泣かしたのは。
「おい、大丈夫か? 誰が泣かせたんだ?」
頭をなでてやると泣き止んできた。
「……ぅぅ……あなたですぅ……ぐす……」
「そうか、俺か悪かったな」
「名前は?」
「ひっく……あっ、あてな……」
おい、ちょっと待て!
なんで北欧の主神がギリシャ神話の女神つれてくんだよ!!!
「まじでアテナ?」
「……(こく」
ま、いいか可愛いし。
「で、なんのようなんだ?」
「えっとね……ごめんなさい……」
「いったいどうしたんだ? 内容が分からないとどうしようもない」
内容次第で態度かわるけどな。
「えっと……楽しんであの世界みてたの……」
「あの世界……俺がいる世界か」
「……(こくん」
「それならいいんだが、それで?」
「あの世界と……もう一つ一緒に……アセリアに東方のキャラが投入された世界もみてたの……ぐす」
おい、嫌な予感しかしないぞこれ!
「それで……きゅうにおっきなおとがしてね? わざとじゃないんだよ? わざとじゃないからね?」
「それで……?」
「せかいばん……おとしちゃったの……しょれで……せかいのきょうかいがこわれぇて……」
アテナの頭を掴んで抱き寄せて尋ねる。
「それでどうなった?」
「ひぃっ!? そりぇで……まじゃって……せかいどうしに・……みちができちゃったの……」
「つまり、アセリアの世界の連中がこっちに来る可能性があると?」
「……(こくこく」
おい、まずいぞ、これ!
あの世界はここよりバグキャラだらけだぞ?
特にエターナル。アレはやばい。星どころか世界を破壊できるような連中がいるんだ。
「どうしてくれるんだ?」
「ぅぅ……ごめんなしゃいぃぃ……にゃんでもしゅるからゆるちて……ぐす……」
「ほう。何でもか……なあ、道閉じる事はできるのか?」
それができたらいいんだが。
「……むりなの……ちいさくして……すこししかこれなくすることはできるけど……」
「なるほど。あの世界はマナも少ないしどうにかなるか? しかし、宇宙を壊せるような連中だぞ? まて……なら月匣なら中で起こったことは現実には関係ないし……その中なら……いや、知識がたりん……待てよ? ここに丁度良いのがいるな」
月匣をエターナルの戦闘意識によって張るようにできたら……被害がでないな。そして、こんななりでも智の女神がここにいる。何でもするって言ってくださってるし、丁度いいよな。
「……あ……あの……」
「よし、決まった。まずはアテナ、連中がどれくらいで来るかわかるか?」
「けっかいとかはれば……100年ちょっとはもちますぅ……」
「よし、なら張れ」
「はっ……はい……えい!」
可愛い掛け声で結構すごいのを張りやがったな。みてくれと精神はこんなんでもさすが戦女神だな。
“しかも防御にひいでた女神ですからね”
ああ。これはどうにかできそうだ。
「そ……しょれで……これからどうしたら?」
うわ、弄りがいあるな〜涙目で可愛いや。
“おにぃさま、危険な思考です。ロリコンですか? 是非、レンも食べてください”
「じゃ、お前はついてきてもらう。さて、戻るぞ」
しっかりと抱き抱えて、今の俺の現実に戻る。
「えっ? えぇっ!! こっ、こまります〜〜〜」
「だめだ、なんでもするんだろ? なら、お前は今から俺とレンの物だ。思う存分使わせてもらう」
「だゃれかたしゅけてぇぇぇぇ!!!!」
そして、俺達はアテナをGETした。(某ポ○モンみたく。)
ちなみに、レンの言葉は無視した。
???
「がんばるんじゃぞアテナよ……ところで、これでよかったのか、ゼウス?」
「かまわぬ。暇つぶしにもなるし責任はとらせんとな。あと、契約は絶対だ。自ら言ったのだからな」
「ま、これからがたのしみじゃな」
「まったくだ」
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