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【完結】剣製の魔法少女戦記

作者:炎の剣製
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第五章 StrikerS編
  第百二十三話  『訓練の日々』

 
前書き
今回はまた訓練の毎日の描写です。
そして前半部分です。
一つの話を第百二十四話とで分けましたから少し短いです。 

 



Side レン・ブルックランズ



「よし! スバル、いくぞ!」
「はい! ヴィータ副隊長!」

ヴィータ副隊長がグラーフアイゼンを構えてスバルさんに突撃していく光景を見ながら僕はフィアット副隊長に槍を向けられて突撃されていた。

「いきますよ! レン!」
「はい!」

そしてフィアット副隊長の攻撃を僕は防ぐために盾を構える。

《Protection Powerd.》

アウルの発言とともにプロテクション・パワードが展開される。
でも、驚いたのがアウルはデフォルトの初期防御魔法がパワードなのである。
カートリッジも使わないでこれが初期防御魔法とかすごいなぁ…。

「私は位置的にガードウィングですがレンはヴィータ副隊長、スバルと同じフロントアタッカー。
そしてレンはスバル以上に防御に特化したメインが盾であるべきの魔導騎士です。
ですから最前線で一番防衛ラインに回されることが多くなります。
レンのデバイス、アウルヴァンディルは攻防一体のデバイスですから攻撃にも防御を転用して攻撃するのもありです。覚えておいてくださいね?」
「は、はい…!」
「それで今ちょうどあちらではヴィータ副隊長がスバルに言っていることですからよく聞いていてください」

それで僕はヴィータ副隊長の言葉を耳を澄ませてよく聞く。

「受け止めるバリア系、弾いて逸らすシールド系、身にまとって自分を守るフィールド系。
この三種を使いこなしつつポンポン吹っ飛ばされねぇよう踏ん張りとマッハキャリバーの使いこなしを身につけろ」
「がんばります」
《学習します》

「…と、いうわけです。ですからレンはスバル以上に下半身に力を込めて防御の練習を頑張りましょうね」
「はい…!」
「それとですが従来のその弱気なところを克服していくのも頑張りましょう。レンもやれば出来る子です」
「わ、わかりました。善処します…」

やっぱりいつまでも弱気なところじゃダメだよね。
それじゃいざっていう時に守りに徹することができない。

「それじゃもっと力を込めて打ち込んでいきますので…吹っ飛ばされないようにしっかりと防御してくださいね?」
「はい!」
「それじゃ…いきます!」

そしてフィアット副隊長は僕に槍を構えて突撃を何度もかましてきた。



◆◇―――――――――◇◆



Side フェイト・T・ハラオウン



エリオとキャロに久しぶりに訓練を教えることができる。
それに今日はランサーもいるからまずは見本を見せてあげようか。

「ランサー。エリオとキャロにスピードの真髄を見せてあげて」
「おうよ!」

そしてランサーが中央に移動すると次々とオートスフィアから射撃を受けるランサー。
でもそのお得意の反応速度でよける行動を繰り返す。
私はランサーの動きを二人に見せながら、

「二人はスバルやヴィータ、レンみたいに頑丈じゃないから反応と回避が最重要。ランサーの動きを見ててね」

最初は遅いスフィアの遅い攻撃をただ単に避けるランサー。

「まずは動き回って狙わせないことが第一」

ランサーがその動きをあげてスフィアはついていけずに混乱する。

「次、ランサー!」
「おうよ!」

私の指示でランサーは動きを止める。
それによってスフィアはランサーに狙いを定める。
でもすぐにそれは避けられた。

「攻撃が当たる位置に長居しない。ね?」
「「はい!」」
「これを低速で確実に行えるようになってきたら…スピードを上げていく!」

そして数十のスフィアの攻撃にさらされたランサーだが普通に早いのに私の魔法『ソニック・ムーブ』も使い私達の後ろに一瞬で移動をかましている。
やっぱりランサーは早さが取り柄だね。
それにここ数年でランサーは…いや、サーヴァント全員にはリンカーコアも精製されている事が分かり魔法が使える事が判明したのだ。
シホがいうにはこちらの世界に呼び出された処置だろうと予測している。
それで私の魔術回路の魔力だけではなく自身でも魔力を作り出せるようになったから十分現界分の魔力はまかなわれているので助かっている。
だから私の基本魔法のフォトンランサーやプラズマランサー、ライトニングスマッシャー、ディフェンサーなどといったのもランサーはほとんど使えるようになったから宝具を使わなくても十分戦力だ。
宝具であるゲイ・ボルクも封印していて代わりに槍型のデバイス、名前は同じでややこしいけど『ゲイ・ボルク』を使っている。
各サーヴァント達も武器持ちはデバイスを代わりに使っている。
ネロさんは『アエストゥス・エストゥス』という大剣型のアームドデバイス。
アルトリアさんはシルビアさんによって宝具からデバイスに改竄してもらったという聖剣『エクスカリバー』。
志貴さんは『ナナヤ』という短刀型のアームドデバイス。
をそれぞれ使っている。
当然リミッターはかけられている。
なのにユニゾンデバイスであるアルトリアさん以外のサーヴァントの皆は戦闘には承認がないと参加できないとかあんまりだよね。
シホと前に一緒に愚痴った覚えがかなりあるよ。



閑話休題



「今のもゆっくりやれば誰でもできるような基礎アクションを早回しにしているだけなんだよ。ね、ランサー?」
「ああ。あんな程度ならすぐにエリオやキャロもできるようになるだろうな」
「はい! 頑張りますランサーさん!」
「おう!」
「スピードが上がれば上がるほど勘やセンスに頼って動くのは危ないの。
ガードウィングのエリオはどんな位置からでも攻撃やサポートをできるように…。
フルバックのキャロは素早く動いて仲間の支援をしてあげられるように…。
確実で有効な回避アクションの基礎をしっかりと覚えていこうね」
「俺もマスターよりは練習に参加してあげられるからよ。みっちりと鍛えてやるぜ!」
「「お願いします!」」
「もう…最後はランサーが全部持って行っちゃうんですから」
「わりーわりー…」

ランサーは謝ってくるけど私はついついむくれてしまうのであった。
でも、頼りにしているよ、ランサー。



◆◇―――――――――◇◆



Side シホ・E・S・高町



アルトリアとネロと一緒に私はランを鍛えている。
アルトリアは教える立場。ネロは実戦向けなのである。

「ラン。剣の真髄とはいかに素早く動き敵を力強く切り裂くかがかかってきます」
「はい!」
「そして仕留めたらすぐに次の支援に向かっていくことですよ。エリオと同じガードウィングなのですから」

そしてアルトリアは的確に指示をしていきながらもネロに指示をして、

「ではラン。余から仕掛けるぞ。見事耐え切ってみよ」
「わかりました!」

そしてネロとランが何度も剣をぶつけ合っている。
これがネロの武器が本物だったらすぐにランのデバイスは切り裂かれていただろう。

「なんか、私が教えるよりアルトリア達のほうが的確かもしれない」
「いえ、シホ。そんなことはありませんよ? マンネリ化はいけませんからランには色々な相手と経験を積ませるのがいいでしょう。
手が余っているシグナムにもお願いするのもいいでしょうね」
「そうね」

そんなこんなでランの個人訓練は続けられていった。



◆◇―――――――――◇◆



Side 高町なのは



ティアナの射撃訓練を行っているところだ。
ティアナは的確に私の放つシューターを撃ち抜いていくのでその腕は確かだ。

「いいよ、ティアナ。その調子」
「はい!」
「ティアナみたいな精密射撃型はいちいち避けたり受けたりしていたら仕事ができないから…」

私がまた誘導弾のシューターを放つ。
それにすぐに対応をしようとするが後ろからの攻撃に気づいた。
そこまではよかったが、その場を避けて動いてしまった。

「ほら、そうやって動いちゃうと後が続かないよ?」
「はい!」

そしてティアナは動きを止めて迫ってくるシューターをしっかりと撃ち抜いていく。

「そう、それだよ! 足は止めて視野を広く!」

いい感じだ。これなら安心できる。

「射撃型の真髄は?」
「あらゆる相手に正確な弾丸をセレクトして命中させる。判断速度と命中精度!」
「その通り。チームの中央に立って、誰より早く中・長距離を制する。
それが私やティアナのポジション、センターガードの役目だよ!」
「はい!」



………………
……………
…………



みんなの訓練をモニターで見ていたシグナムとヴァイスは、

「いやー、やってますね」
「初出動がいい刺激になったみたいだな」
「いいっすね。若い連中の成長っていうのは…」
「若いからな。成長もそれだけ早いしな。まだしばらくの間は危なっかしくてならないがな」
「そうっすね。シグナム姐さんは参加しないんですか?
ランあたりに剣を教えられそうっすけど」
「…私は、古い騎士だからな。
スバルやエリオ、ランのようにミッド式と混じった近代ベルカ式の使い手とは勝手も違うしな。
剣を振るうことしかできない私にはバックス型のティアナやキャロに教えられることもないしな。
そして防御主体のレンにも剣を叩き込むしかできないからな。
ま、それ以前に私は人にものを教えるという柄じゃない。
アルトリア殿も私と同じタイプだが教えるのはうまいからな。
…まして戦法など届く距離まで近づいて斬れ、くらいしか言えん」
「ははは…奥義って言えばすげー奥義なんすけどね。
ま、確かに連中にはちぃっとばかし早いっすね…」
「しかし、腕がなまるから食堂が閉じている時に休んでいる士郎に模擬戦でも頼むとしよう」
「士郎の旦那はコック長のくせに一応二等空尉ですからね。腕は確かっすよね」
「ああ。いつも競い合ってきたからな」
「同じ家族ですもんね」
「ああ」
「…姐さん、アインスさんに士郎の旦那を取られて実は悔しいとか思っていないっすか…?」
「バカ抜かせ。そんな事はない。それに…もしそんなことを言ったらアインスに後ろから刺されかねん」
「あはは…そこまで心が小さい人には見えないっすけど」
「ああ見えて独占欲がかなりあるからな。アインスは」
「そうっすか。まぁなにはともあれお昼が楽しみっすよ。キャスターの姉さんも料理がうまいっすからね」
「ああ、そうだな」



◆◇―――――――――◇◆



それから午前の訓練は終了して、

「はい、お疲れ様。みんな。
個別スキルに入るとかなりきついでしょう?」
「ちょっとというか…」
「かなり…」
「フェイト隊長は他に仕事があるからそうそう付き合えねぇが、あたしは当分お前らに付き合ってやるからな? もちろんフィアット副隊長もな」
「はいです♪」

ヴィータとフィアットがそう言うとスバルは苦笑いを浮かべながら、

「あ、ありがとうございます…」
「私も時間があればシホの教導のお手伝いをします」
「余もだ」
「俺もマスターに比べてやることは少ねぇから付き合ってやるぜ」
「ここに居るメンバーは誰もがそれぞれの分野で強者ですから、いろいろ教われるからいい勉強になるでしょうね」

アルトリア、ネロ、ランサー、オリヴィエがそう言葉を発していた。

「あ、それとライトニングのエリオとキャロは特にだけど、スターズ、セイバーズの四人もまだ体が成長している最中なんだから無茶はほどほどにね」
「「「「「「はい」」」」」」
「それじゃお昼にしようか。今日もコック長の士郎さんの料理がみんなを待っているよ?」

それに反応して、じゅるりとスバルとエリオがヨダレを垂らし喉とお腹を「グゥー」と鳴らす。
それから食堂に向かう途中ではやてとシャーリー、リインの三人に出会う。
どこかに出かけるようだ。

「あ、みんなお疲れさんや!」
「「「「「「はい」」」」」」
「はやてとリインは外回り…?」
「はいです。ヴィータちゃん!」
「ちょうナカジマ三佐とお話してくるよ。
スバルはお父さんとお姉ちゃんになにか伝言あるか?」
「あ、いえ…大丈夫です」
「そか」
「それじゃはやてちゃん、リイン、いってらっしゃい」
「ナカジマ三佐とギンガによろしくね」
「うん」
「いってきまーす!」

それでジープを走らせてはやて達は出かけていくのだった。
スバル達はそれから食堂へとシャーリーと一緒に向かっていった。


 
 

 
後書き
サーヴァントは世界補正でオリヴィエは元からですが、全員リンカーコアを全員会得しています。
ですから魔法も使用できます。宝具より燃費がいいので重宝されています。
 
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