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連邦の朝

作者:連邦士官
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第三十話 開発状況

 
前書き
ワイアットの計画とは? 

 
佐々木参入から、2年が経った。

ワイアットは開発の指針を決めるべく、賢人会議を開催を決定した。

「ここに、賢人会議を開催したいと思う。」
ワイアットの開催宣言で始まった。

「マザリーニ、あれからかなり時間が経ったがどうだ調査の程は?」
ワイアットの問いに対してマザリーニは

「陛下、かなりの事がわかりました。現行の教皇は、私たち特に、私とその後ろ楯となるトリステインを敵対視しているようです。私が前回の教皇決定会議で負けてトリステインに赴任した。そこで、若い王を騙して自分を教皇の座から引きずり落とそうとしていると考えている様です。そして、肝心な銃等は、教皇府で場違いな工芸品として、管理維持されているようです。」
ワイアットはマザリーニに命令を出した。

「マザリーニ、その工芸品とやらの一部を我等の手にするために教皇府に工作を仕掛けてくれ。」
マザリーニはワイアットの命令を快諾した。

「リッシュモン、そちらは?」
ワイアットは、今度はリッシュモンに質問する。

「はい、陛下。皆さん知っての通りですが、最早ゲルマニアの食料は、六割から七割を我がトリステインから輸入しています。更には、石炭とワインを大量に我等が輸入しているために農民が畑をブドウ畑にするか、鉱夫になるかしており、食糧自給率は低下の一途を辿っています。アルビオンも食糧を我がトリステインから輸入して、石炭を我が国が輸入している状況ですので、そうゲルマニアと変わりません。陛下の服案の茶畑は、成功しました。今はメイジが大量動員されていますが3月以内には動員されているメイジの数は10%になると計算上はなっています。技術各種開発や生産技術につきましては、技術担当大臣のササキや開発担当大臣コルベールに聞いてください。」
リッシュモンは、綺麗な礼をして、席に座った。

「リッシュモンが今言ったが、佐々木とコルベール現状報告を。」
ワイアットは、優雅に紅茶を一口飲んでから佐々木とコルベールに質問した。

「私から、説明させて頂きます。工業技術は高くなっています。基礎技術は、今や他国が開発し始めても、追いつくには、30~40年後になると予想されます。もし、科学的な考えと天才が居て尚且つ我々トリステインの研究所を占拠し情報を手にいれたらですが。」
佐々木は、報告後にコルベールの方を見た。

「陛下、次に私から、説明させて頂きます。開発部門では、ロケットと缶詰の秘密工場が出来ました。これらの場所で同時に、生産費用の低価格化と大量生産、生産工器の改良、新設計を行う予定です。佐々木からもたらされた製紙技術は、大量生産可能段階に入りました。佐々木の指示と陛下の発想でダイナマイト創案されていましたが、産業用と工業用そして、戦術用の試作品が出来ました。大量生産可能時期につきましては、8年間という予想がされています。陛下の孤児院の卒業者が、経験を積み育っていると予想しますともう少し早くなるやもしれません。」
コルベールが言い終わると佐々木と共に席に着いた。

「ダイナマイトが出来たのか!銃と航空機はどうなった?そちらも!」
ワイアットは、驚きそして興奮した、産業も工業も科学ですらこの世界一になった。技術水準は大体は、1920年代位のものになった。

私が、死ぬとしたらガリアが大改革と産業革命を終えて、総力戦をしてこない限りトリステインは、滅びずしかも連合を作って攻撃してきても、ゲルマニアとアルビオンには食糧輸出禁止と輸入禁止で崩壊する。もしも、ゲルマニアが攻めてきても、防衛ラインを越えられず中にいる商人が食糧買い占めと売りしぶりあとは、私の素敵な策が光れば内部崩壊だな。アルビオンは、廃位されたとは言え私の人脈は今もあり、裏から表まで支持者がいる。アルビオンを食らえるな、ロマリアは、マザリーニの力で動けない。フフッ我が戦略は完璧だな、ガリアは相変わらず似た者同士の兄弟がいがみ合っているようだし、時が来たら二人の共通の“友人”として最高の舞台を用意してやる。楽しめよ、腹黒シャルルに天才ジョゼフ。フフッ笑いが止まらんな、時間が経てば経つほどトリステインに有利に働く、しかし、大々的に生産が出来ればダイナマイトなども大量生産可能やも知れんな。まぁ今のうちに工器を大量生産して、隠して置くか。

「銃につきましては、閣下の提案通りに、三八式歩兵銃をストックをアルミ合金軽量化し、ストックが弾倉でしたが、新たに外部に弾倉を設けまして、少し銃身を切り詰めて携行しやすくしました。12年後に三八式歩兵銃から、この銃、トリスタニア2式に切り替えていく予定です。同銃弾は、三八式にも二式にも更には、今開発中の機銃にも使える予定です。航空機につきましては、治金技術が足りないので馬力が足りませんが星形空式780馬力エンジンと空冷500馬力が出来ました。300馬力エンジンを星形にしたところ火を吹きました。もう少し治金技術が上がり増したらば、300馬力エンジンを星形に設計し直します。このエンジン計算上は、1200馬力出ると予想されます。つきましては、予算を今の2倍にしてほしいです。なお、トラックには、300馬力エンジンを重量車両用にしたものを使っています。戦車は、もう少し技術蓄積がないと作れません。」
佐々木は席に着いた。

ワイアットは笑った。またひとつ野望への道を進んでいるのだから。 
 

 
後書き
遅くなってしまいました。誠にすみません。

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