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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第1章 月の涙編
  第24話 母との約束

 
前書き
紺碧の海です!
今回はトーヤに続いて、あの人の過去が分かっちゃいますよ!誰かって、ほらぁ~あの人ですよ。
ルーシィ目線でいきますよ。この時点で大分分かりますよね。
それでは、第24話・・・スタート! 

 
リョ「・・・・・」

ロ「・・・・・」

ル「ちょ、ちょっと2人とも。」

今、リョウとロキが喧嘩の真っ最中。まぁ、説明しなくても大体理由は分かるわよね。もし分からない人の為に簡単に説明すると・・・
リョウはどう考えても私の事が好きだっていうのは分かるわよね?そして、黄道十二門の1体、獅子宮のレオ=ロキも私の事が好き。これってつまり、3角関係って事なのよ。どうして私って、こういうのに巻き込まれるのかしら?

ル「可愛すぎるのも困りものね。」

ハ「ナツ、マヤ、ルーシィが変な事考えてるよ。」

ナ「いつも変じゃねェか。」

マ「うんうん。」

ハ「そっか~♪」

変って言うな!しかも納得するなっ!ていうか、口では言えないけどナツとマヤもかなりできてるし、エルザとショールもできてる。ウェンディとトーヤも最近できてきたし、鈍感な2人だけど・・・

グ「誰が鈍感だって?」

ル「ひゃあ!」

う、噂をすれば影が差す・・・

リョ「ルーシィに変な事するなっ!」

グ「してねェよ!?」

ユ「まぁまぁ。あ、ところでルーシィ。」

ル「ん?何?」

ユ「マスターがルーシィの事探してたよ。」

ル「え?」

マスターが・・・私を!?

グ「なんでも、「大事な話だから1人で来い」だってよ。」

ウェ「ルーシィさん、何かやらかしたんですか?」

ト「そんな事はしないと思うんですけど。」

シャ「仕方ないんじゃないかしら。いっつもリョウやナツやマヤやハッピーに振り回されっぱなしだもの。無意識のうちに何かやっちゃったのかもよ。」

ショ「シャルルって結構怖い事言うんだね・・・」

ウェ「アハハハハハ・・・」

でも、シャルルが言ってる事はほとんどが正解に等しい事なのよね・・・

エ「とにかく早くマスターのところに行くんだな。」

ル「えぇ~~~。」

私、何かやったぁ~?

ユ「「奥の部屋に来るように」って言ってたよ。」

グ「気ィ~つけろよ、いろんな意味で。」

どうゆう意味よっ!?もぉ~!ますます不安になってきたじゃないっ!

リョ「あれ?ルーシィ、どこ行くの?」

ル「あぁ、ちょっとマスターに呼ばれたから。」

リョ「あっ、じゃあ俺」

ウェ「マスターに1人で来いと言われたそうです。」

ト「ですから、リョウさんは行っちゃダメですよ。」

「俺も行く」とか何とか言おうとしたリョウの右腕をウェンディが、左腕をトーヤが掴み引き止めた。

ロ「それじゃあ僕はこれで。」

リョ「あっ!ずりィぞ!このめがね野郎!」

ロキが星霊界に帰っていく。はぁ~、なんか憂鬱・・・

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ル「し、失礼しま~・・・す。」

マカ「おぉ、来たかルーシィ。待っとったぞ。」

マスターは満面の笑みで私を待っててくれた。・・・この調子だと、どうやら怒るみたいじゃないわね。よかったぁ~。

マカ「まぁ、そこに座って茶でも飲みながら話そうじゃないか。」

私は勧められた椅子に座って、お茶の入ったゆのみを手に取る。あっ!茶柱だっ!ラッキー☆

マカ「さて、話の事なんじゃが・・・」

いけないいけない!忘れるとこだったわ!



マカ「・・・リョウの事じゃ。」



ル「・・・・・なぜ、リョウの事を私に?」

マカ「いやぁ~、2人はものすごくできてると思ってのぉ~。」

ル「ち、違いますよマスター!」

もぉ~!ここまで噂が広がっているとは・・・

マカ「・・・さて、軽い冗談は止めにして。」

冗談だったんですかァ!?



マカ「リョウは、アイツは・・・()()()()()じゃ。」



ル「・・・え?」

・・私と・・・同じ?

ル「どういう意味ですか?」

マスターはお茶を1口すすって、

マカ「実はな、リョウの母親は、リョウが5歳の時に病気で他界しておるんじゃ。」

ル「え・・・」

マカ「リョウの父親は、仕事で忙しくて家に帰らない事が多かったんじゃ。」

・・・マスターが言ったとおり、同じだ。私の小さい頃と、全く同じだ。

マカ「ルーシィ、“ジェノロ”という名前に聞き覚えはないか?」

それはハコベ山でリョウと初めて会った時から疑問に思っていた。
“ジェノロ”という名前を聞いて、何か心当たりがあるんだけど、それが未だに思い出せずにいた。

ル「実は、あるようなないような・・・微妙なところなんですよ」

マカ「やはりな・・・」

マスターは再びお茶を1口すすると、衝撃的な言葉を静かに紡いだ。





マカ「リョウの母親は、お主の母親、()()()()()()()()じゃ。」




私の思考が一時停止した。

ル「えぇぇぇぇっ!」

私は驚きのあまり椅子から立ち上がってしまった。
ママの双子の妹の子供が・・・リョウ!?そ、それじゃあ、私とリョウは・・・

マカ「()()()()()、という事になるのぉ~。」

そ、そんな・・・

マカ「知らないのは無理もない。リョウは父親似じゃから。眼鏡をかけたらホントに似てて似てて。ルーシィは気づかなかったみたいじゃが、リョウの方はすぐに分かったみたいじゃぞ。母親からも、ルーシィの事は聞かされておったらしいからな。」

そっか、だからハコベ山の時、私に対してあんな反応をしたんだ・・・

マカ「リョウは母親と約束をしたそうじゃ。必ず、世界一の魔道士になるとな。そして、13歳の時に聖十の1人になり、15歳の時にトップクラスになったんじゃ。」

ル「すごぉ~い!」

やっぱりリョウは強いのね。

マカ「・・・じゃが、1年前に父親も病気で他界したんじゃ。」

ル「!」

マカ「父親のプノン・ジェノロも、リョウの事はよく理解しておった。母親が死んでからは唯一の家族じゃったからのぉ~。」

ル「・・・・・」

マカ「じゃが、アイツはたったの3日で立ち直った。昔から心が強い奴だったからの~。」

・・・強いな、リョウは。
私なんて、ママが死んでからいつも泣いてた。ミッシェルを置き去りにしちゃうし・・・

ル「羨ましいなぁ~。」

マカ「羨ましがってたのは、リョウも同じじゃ。」

ル「え?」

リョ「「弱音を吐かずに、諦めずに立ち向かうその強い意志は自分にはない」・・・そう、言っておった。」

私は何も言えなかった。

マカ「それと、リョウがお前の事を好きなのは、母親にそっくりだからかもしれん。」

ル「え?」

マカ「男の子という者は母親にべったりでのぉ~。ラクサスもそうじゃったわい。まぁ、親が(ドラゴン)のナツとガジルは別としてな。」

言われてみれば確かにそうかも!どっちかというと、女の子の方がお父さんにべったりよね。私は違ったけど。

マカ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士は皆家族同然じゃ!助け合い、協力し合い、ふざけ合う。家族だからこそ出来る事なのじゃ。その気持ちを、忘れずにな。」

マスターの言葉はいつも私達を勇気づけてくれる。そう、それはまるで・・・魔法みたい!

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マスターとの話が終わって戻って来ると、

マ「あっ!ルーシィお帰り~!」

ショ「マスターに怒られたのか?」

ル「ううん。」

グ「何だよ、つまんねェの。」

ユ「面白そうだったのにね。」

アンタ達ねぇ・・・

リョ「ルーシィお帰り!待ちくたびれたよ。」

ル「だ、だから、飛びつかないでよ。」

後ろから抱き締めるようにリョウが飛びつく。

リョ「で、どんな話だったの?」

ル「う~んとねぇ~、楽しいお話だったわ。」

リョ「ふ~ん。それなら俺も行っても良かったと思うのに。マカロフさんケチだな~。」

ほんとっ、この明るさには似合わない過去を抱えているのね・・・

リョ「ん?どうした?」

ル「あ、ううん。何でもない。」

リョ「そっか。あ、そういえばさっき、ナツが「クエスト行くぞ~!」って言ってたぜ。」

ル「えぇーーーーーっ!」

それをもっと早く言いなさ~いっ! 
 

 
後書き
第24話終了!
まさかまさかのルーシィとリョウがいとこ同士だったとは!
次回はナツの突然すぎる発言でまたまたクエストへ。でも、今度のクエストはちょっと謎だらけ!?
それでは25話までバイバイ~♪ 
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