FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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序章 出会い
第8話 グレイVSユモス
前書き
ナマステ~(笑)紺碧の海です。
今回はグレイとユモのバトルです!
同じ氷の造形魔道士同士、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか?
そして、ユモの実力とは!?
今回もグレイ目線で書きたいと思います。
それでは、第8話・・・スタート!
エルザとリョウには「気をつけろ」って言われたけどよ・・・何に気をつければいいんだァ?そんな風には全く見えないんだけどな・・・まぁ、いつもどおり戦えばそれでいっか。
今回の審判は・・・げっ!エルザァ!?マ、マジかよ・・・
エ「それでは、バトル、始めっ!」
グ「アイスメイク、大槌兵ッ!!」
合図と共に俺は巨大な大槌兵を造形し、ユモの頭上に振り落とす―――が、ユモは片手で受け止めちまった。しかも、笑顔で・・・
マ「す、すごぉ~い・・・!」
リョ「・・・・・」
おいおいおい、どんだけ怪力なんだよ・・・
ユ「すご~い!造形するスピードがここまで速い人はグレイが初めてだよ。」
・・・俺を褒めてんのか?
ユ「それじゃあ私も、アイスメイク、針ッ!!」
すると、空から無数の氷でできた針が流星群のように俺に向かって落ちてきた。
グ「アイスメイク、盾ッ!!」
花弁のような氷の盾で防ぐ。・・・ぎりぎりで何とか防ぎきれたけど、氷の盾にはヒビがたくさん入っている。威力がハンパねェ。エルザとリョウの言うとおりだったな。あのユモの体のどこにあんなパワーがあるんだよ?当の本人であるユモはと言うと・・・
ユ「うわ~、あれだけの数を盾1つで・・・グレイって実力があるんだね。」
さっきから俺の事ばっかり褒めてるけどよ・・・今は敵同士だぞ。
ユ「勝負は敵も味方も関係無い!アイスメイク、氷霧ッ!!」
すると辺りが冷たい冷気の霧で包まれユモの姿が見えなくなっちまった。霧のせいか、気配さえ感じねェ。
ル「うぅ・・さ、寒い・・・!」
ルーシィの震えた声が聞こえた。
グ「くそっ!何にも見えねェ!」
すると、微かに背後で気配が感じ、瞬時に振り向いた-――が、時すでに遅し。
ユ「アイスメイク、柱ッ!!」
グ「!どぅアァァアアアッ!」
地面から円柱型の氷の柱が俺を襲い宙に投げ飛ばされ地面に叩きつけられる。体全身に痛みが走る。何とか立ち上がる事は出来たけどよ・・・技の威力が強力のせいか、俺はもうふらふらだった・・・
ユモは片手を口元に当て、驚いたように目を見開いていた。が、すぐに笑顔になると、
ユ「ここまでよく持ち応えたね。やっぱグレイってすごいな。」
ユモが小さく微笑みながら言った。
その時、ドクンッとまた心臓の音が大きくなったのが聞こえた。ったく、さっきから何なんだよ・・・いったい?
ユ「さて、そろそろ終わりにしよっか。」
ユモが両手に大量の冷気を溜める。
グ「最後にはさせねェよ。」
ユ「えっ?」
そう呟くと、バサッ!と俺は着ていた服を脱いだ。
ユ「え・・・///////な、何で、服を・・・///////////」
かなり動揺してるな。俺が何で服を脱ぐかは後で説明しよう。そんな事より、ユモが動揺している今の内に、
グ「アイスメイク、牢獄ッ!!」
巨大な氷の檻がユモを閉じ込める。これでしばらくは身動き出来ねェな―――と思ったのはほんの束の間。ユモはその場で体勢を低くすると、
ユ「てェェイッ!」
バキィィインッ!と金属のような音を立てながら回し蹴りで氷の檻を壊しちまった。思いもしてなかった出来事に、その場にいた人間が全員目を疑った。驚くのも無理は無い。あんなどこにでもいるような極々普通の少女が、回し蹴りで巨大な氷の檻を壊したんだからな・・・こんな奴を見たのは、俺も初めてだ。
マ「ユモすごぉ~い!」
リョ「たったの、回し蹴り1回で・・・」
ナ「俺も勝負してェなぁ。」
クソ炎は違うが、皆も驚く。そんな空気の中、ユモは笑顔で、
ユ「グレイがいきなり服を脱いだ事にはびっくりしたけど、こんなに楽しいバトルは久しぶりだよ。ありがとう、グレイ。」
その時、ドクンッとまた心臓の音が大きくなったのが聞こえた。しかも、だんだん音が大きくなっているように感じる。ま、まさか・・俺・・・い、いや、まさか、な・・・
ユ「それじゃ、最後まで全力でいくよっ!アイスメイク、剣ッ!!」
氷で剣を造形する。こうなったら、俺もやるしかねェなっ!
グ「アイスメイク、大鎌ッ!!」
俺も氷の鎌で立ち向かった。
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エ「そこまでっ!この勝負引き分け!」
エルザの終わりの合図と共に俺はその場に倒れ込み、ユモはその場に座り込み呼吸を整えた。
グ「ハァ・・ハァ、ハァ・・・ハァ・・ハァ、ハァ、ハァ・・ハァ・・・ハァ、ハァ、ハァ・・・」
ユ「ハァ・・・ハァ、ハァ・・ハァ・・・・ハァ、グ、グレ・・イ・・・」
グ「ハァ・・・・ハァ、ハァ・・・ハァ、ハァ・・ハァ、ハァ・・・・ア?」
ユ「ハァ、ハァ・・今日は、ハァ、ありが、とう。ハァ・・ハァ・・・ハァ、す・・すごく、楽しかっ・・・た・・・・ハァ、ハァ・・ハァ・・・」
グ「////お、おぅ・・・///////////」
ドクンッ、ドクンッとまた心臓の音が大きくなったのが聞こえた。しかも、鼓動がどんどん早くなっているようにも感じる。今、俺の顔が真っ赤なのは暑いからだろう・・・たぶん。いや、絶対に//////////
ル「お疲れ様~♪」
ウェ「グレイさんもユモさんもすっごく強かったです。」
シャ「ユモの回し蹴りには驚いたけどね。」
氷の牢獄を蹴り1つで、簡単に壊しちまったからな。エルザとリョウが言ったとおり、かなりの実力だな・・・
ナ「なーんだよグレイ、引き分けってどうゆう意味だよ。」
グ「うるせェなぁ、仕方ねェだろ。」
エルザとリョウに言われていなかったら、ボロ負けだったかもしれねェな。
マ「ユモはなんで顔は真っ赤なのに、体は冷たいの?」
地面に座り込んでいるユモを立たせようと、ユモの右腕を掴んだマヤが問う。
ユ「あ・・・ん~、何でかな?アハハハ・・・」
その時、ユモの顔が悲しそうに見えたのは、俺の見間違いか気のせいか?
リョ「ところでよ、ユモはどっか行く場所とかあんのか?」
洞窟で気を失ってたくらいだからな。ユモはフリーの魔道士なんだろう。
ユ「ううん、そんなの全然ないよ。」
俺の予想通り、ユモは首を左右に振った。
エ「なら、妖精の尻尾に入ったらどうだ?マスターには私から話しておこう。」
エルザがそう言うと、ユモは目を輝かせた。
ユ「本当!?じゃあ改めて、これからよろしくお願いします。」
ナ「おっしゃーーー!ユモ、後で俺とも勝負しようぜっ!」
クソ炎は相変わらずだな。その後、ユモはミラちゃんにギルドマークのスタンプを押してもらっていた。
後書き
第8話終了~♪
ここで少しユモのことを説明します。
ユモは妖精の尻尾に加入するまえはフリーの魔道士として1人で旅をしていたんです。その旅の途中、魔力を使いすぎて気を失って倒れてたところをグレイに助けてもらったって訳です。
誰にでも優しくて相手を優先してしまう性格です。しかも、グレイ以上に鈍感な17歳の女の子です。そんなユモは大きな秘密を2つ抱えているんです。
次回はちょっとキュンッとくる女と女の小さな恋のお話です。
それでは、第9話でお待ちしておりま~す♪
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