お尋ね者の妖精達。 ―WANTED―
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Prelude
前書き
初めまして、紫都という者です。
初めて小説を書かせていただきます。
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。
「ようやく出られた……。」
牢に……暗闇の中に幽閉されていたアタシは、
長い間、こんな青い空さえ見ることもかなわなかった。
アタシは今日、【自由】になったんだ。
「ジャンヌ・フラムがいたぞ!」
「追いかけろ!逃がすな!」
評議院の追手か……。
待てって言われて待つ野郎なんて、
どこにもいないっての。
「まぁ、いいや」
……相手してあげる。
奴等の方へ向き直る。数はざっと、20~30人。
正直言うといけると思った。
だけど、次の瞬間、信じられないような事が起こったんだ。
「火竜の咆哮ッ!」
視界に赤い炎が散った。
目の前に桜色の髪の少年と金髪の少女が立っている。
追手の半数は、炎によって吹き飛ばされていた。
今の炎はもちろんアタシの魔法じゃない。
「大勢で一人の女の子追っかけまわすなんて最低!」
金髪の少女が怒鳴る。
桜色の髪の少年も言う。
「俺が相手になってやる!」
……誰も助けなんて頼んでない。
むしろ、迷惑。
「ちょっとアンタ等……いい加減に……」
「ハッピー!こいつを頼む!」
……は?
絵本かなんかに出てきそうな青い猫。
しかも、背中に羽が生えていて、空を飛んでる。
「あいあいさー!」
……え?
青い猫はアタシの腕をつかみ、さらに高く空へ舞い上がった。
金髪の少女が合図する。
「ハッピー!その子を安全な場所に!」
ちょっと待てえぇぇぇ!
少年少女(+青い猫)のな勝手な行動により、
不本意にアタシはその場から強制撤退させられてしまった。
後書き
閲覧ありがとうございます。
ジャンヌの魔法、具体的な設定は次回書きます!
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