IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
更識 簪と一夏の自覚
前書き
どうも、最近ずっと忙しいCDSです。
更新が日曜に出来なくてすいませんでした。
理由はまたゴタゴタがありまして…。
では気を取り直してどぞ!
~レイside~
昨日引っ越ししてその晩にルームメイトと顔を合わせた。
その子がまさかの楯無さんの妹さんだった。
さあどうする僕?
…うん、ごめん……寝ぼけてる + まだ驚いていたからって変な言い方をした…。
まあ昨日に簪さんと顔合わせした後はお互いに自己紹介をしてすぐに横になって寝た。
そして簪さんのことを楯無さんに頼まれていたのと個人的な理由もあり、簪さんと仲良くなりたいと思ったので、簪さんの分も弁当を作ろうといつもより早く起きたから多少寝ぼけてる訳である。
簪さんがまだ夢の世界にいる間に次々とおかずを作っていく。
玉子焼きはだし巻きではなくて、砂糖で味付けした甘めの玉子焼きを。
後は赤いウインナーを半分に切って、切った方にまた切り込みを入れて焼いて、タコさんウインナーに。
後は里芋があった為、煮っころがしを作った。
他には鶏の唐揚げ、ごぼうサラダ等を作って、ご飯は九州のどこか忘れたけど郷土料理の鶏の炊き込みご飯みたいなのを作った。
確か吉野の鶏飯だったかな?
まあ炊き込みとは本当は違うんだけどね。
どちらかと言えば混ぜ込みに近いかな。
その作ったおかず達を弁当箱に詰めていった。
そしたら作りすぎて大分余ったなぁ…。
仕方ないこれを朝御飯にするかな。
そう考えていたらベッドの方で簪さんが起きたみたいだ。
「おはよう簪さん♪」
「お、おはよう…」
僕がそう挨拶すると少しビクッとしておずおずと挨拶を返してきた。
「良かったらこれ食べない?弁当のおかずとか作りすぎちゃって」
「…いいの?」
「良いよ♪食べて感想聞かせてよ♪そうだ、弁当も作ったから良かったらこれもどうぞ♪」
僕がそう言って弁当箱も渡す。
「…こんな……悪い…」
「気にしないでよ♪これからルームメイトとしてやっていくんだしよろしくってことでだから。それと手間とかは気にしなくても良いよ♪1人も2人も同じようなものだし♪」
僕がそう言うと申し訳なさそうにする。
う~ん、聞いていた情報とはちょっと違うかな?
四組の女の子が言うには人を寄せ付けないようなオーラみたいなのがあって、クールって言ってたんだけど。
どちらかというと内気な子みたいな感じだね。
楯無さんとは真逆っぽいけど優しそうな子だ。
僕は簪さんを椅子に座らせて机に料理を揃えていく。
「…こんなに食べられない……」
「大丈夫♪私も食べるから」
そう言って僕は鶏飯を一口食べた。
うん、良い出来だ。
この鶏飯を初めて食べた時は衝撃的だったからね。
その味を再現出来て満足満足♪
「…おいしい……」
簪さんがボソッと言う。
「ありがとう♪美味しいって言ってもらえて良かったよ♪」
僕は簪さんの手を握ってお礼を言う。
いやぁ、やっぱりお礼を言われると嬉しいものですなぁ♪
「…こっちこそ……態々作ってくれてありがとう……弁当、本当に良かったの?」
「良いも何も簪さんの為に作ったんだから気にしなくても良いって♪それと良かったら友達になってくれないかな?」
僕がそう言うと簪さんは「私なんかで本当に良いの?」とか聞いてきたけど「なんかじゃなくて簪さんと本当に友達になりたいんだよ。良いかな?」と返すと了承してくれた。
そしてお互いに怜さん、かんちゃんと呼ぶようになった。
まあ簪ちゃんでも良かったんだけど、かんちゃんと呼ぶと反応が面白かったからかんちゃんと呼ぶようになった。
かんちゃんは「…いじわる……」とか言ってたけど気にしない気にしない♪
かんちゃんと友達になれて良かった♪
…これで1つ……。
~レイsideout~
~一夏sideout~
怜が部屋を引っ越した次の日。
俺は久々に友達の五反田の家に来ていた。
「で、どうなんだ?」
「何がだよ?」
格ゲーをしながら俺達は会話する。
「何だよ、察しが悪いな。女の園の話にきまってるじゃねえかっと、よしチャンスだ!奥義連続発動!」
知らねえよ!
というかいきなり奥義を連続で出すなよな!
因みに今話しているのは五反田 弾。
俺の中学校からの友達だ。
「嘘をつくなよな。お前のメールを見るだけで分かるが楽園じゃねえかよ!招待券とかねえのかよ」
「あるかバカ野郎」
俺がそう返すと「はぁ…羨ましいぜこんちくしょう…」とか弾がぼやく。
そうか。
俺も代わってくれるなら代わってほしかったよ!
あの針のむしろにさらされないと分からんよなこの気持ちは…。
「そういや鈴がいるんだって?」
「ああ。それがどうした?」
何だよ。
ニヤニヤしやがって。
変なヤツ。
「それと確か怜とか言ったっけか?随分とご執心じゃねえか。まあメールを見る限りじゃあ鈴もご執心らしいが」
「な、何で怜に執心してるってことになるんだよ!鈴はどう見ても執心してるがな」
俺がそう返事すると弾がまたにんまりと笑う。
「お前、怜ってやつに惚「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!さっさと……」れ……って蘭!」
今ドアを蹴り開けてきて弾の言葉を遮ったのは弾の妹、五反田 蘭だ。
歳は一個下の中三で有名私立女子校に通っている優等生でもある。
「久しぶりだな蘭。邪魔してるぜ」
「い、一夏さん !? あ、あのっ、来てたんですか?」
「ああ、ちょっと外出がてらにな。」
俺がそう言うと「…聞いてないわよお兄…」と言って弾につめよっていた。
その後、弾とボソボソと話した後に「よかったら一夏さんもお昼食べていってください」と言って部屋を出ていった。
「一夏!」
「うおっ!な、何だよ弾」
いきなり弾に肩を掴まれて大きな声で呼ばれた為、驚きながら返事をした。
「さっきの反応を見るにお前、絶対に怜ってやつに惚れてんだろ?」
「うおぉぇえ !?」
その言葉に俺は頭の中が混乱する。
俺が怜のことを?「そりゃあ世話になったし、可愛いと思うこともあった。だけど本当にそれが好きという感情なのか?まあ一緒の部屋だった時はドキドキしたけどそれは怜が女の子であって……」と俺が悩んでいると弾が肩にポンッと手を置く。
「途中から声に出てんぞ?」
俺は顔を真っ赤にして下にうつむく。
弾は俺を見て溜め息をついてやれやれと首を振る。
「まさかお前が恋するなんてな。環境がお前を変えたってか?まあ俺はお前の恋路を応援してやるぜ」
「弾…」
「まあ何かあったら相談に乗るからよ。さて、さっさと降りて飯食おうぜ」
「おう!」
俺はその後、昼食を頂いてから寮に帰った。
そういえば蘭のやつおめかししてたな…。
デートだったのか?
まあ俺は弾のおかげで怜に恋をしていたことを自覚した。
怜か…友達にはなれたけど恋人とかになるにはどうしたら良いんだろうか?
やっぱり告白か?
でも冗談だと思われる可能性高いよな…。
そういえば俺って怜と友達だとか言ってるけど怜のことは何も知らないような気がする。
というか怜って周りの人にたいして自分のこと喋っているとこ見たことないよな?
もしかして怜ってみんなと仲良くしているようには見えるけど壁を作っているんじゃねえか?
まあ明日にでも怜に聞いてみるか。
それで全て分かるだろうし。
~一夏sideout~
後書き
次回はようやくシャルとラウラの登場です!
ようやくですよ…。
では次回もよろしくお願いします!
ではまた!
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