RPG WORLD ―ろーぷれ・わーるど― ~復讐の少年~
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一章 出会い
アルダ村
前書き
一日に二話投稿w
「ここがアルダ村です♪」
「や...やっと着いた...」
誰にも見られないようにそっとステータス画面を開くと、FOODメーターが1/15くらいになってた。いわば風前の灯状態。
ちなみになぜ誰にも見られないようにステータス画面を開いたかと言うと、職業とレベルに問題があるからだ。
だって、職業セイヴァーだよ?攻略wikiその他もろもろの掲示板にすら乗ってないんだよ?絶対、騒がれる。そしてレベルも一緒だ。この世界ではレベル20あればかなり高いらしい。
僕レベル89だよ?これまた騒がれる。
実は騒がれるのは好きではない。
と、その瞬間、「イシュラ!」と、誰かのどなり声が聞こえた。
思わず、僕とイシュラの両方が首を縮める。
そして、そのどなり声が聞こえた方向を向くと、3,40代の男性がイシュラのほうに向かって怖い顔をしていた。ポ○モンじゃないけど。
「お前と言うやつは!どれだけ心配させれば...おや?この方は?」
説教の途中で僕のことに気づいたらしく、僕のことをイシュラに聞いていた。
「その事なんだけど、聞いてよ父さん!今日、モンスターに襲われて殺されそうになったときに、この人が助けてくれたんだよ!つまり、命の恩人!」
それを聞いたイシュラの父(?)が驚いた顔でこちらを向く。
「おお、娘を救ってくれたのですか!ありがとうございます!」
イシュラの父がお辞儀をしながらお礼を言う。
「いえいえ、こっちも案内していただき助かりましたし。あのままでは倒れていたので本当に助かりました」
そう言いながら頭を下げる。
「失礼ですが、お名前は...?」
あ、そういえばイシュラにもまだ名乗ってなかった。
「えっとカズキって言います」
「私はオランドゥと言います。このアルダ村で神官と村長を務め、イシュラの父です。...ところでこの辺りでは、見ない服装ですが、旅をしていらっしゃるのですか?」
この瞬間ちょっと迷った。本当のことを言うかどうかを。
...話さないほうがいいか...。
「はい。まぁ、一応...」
と、そこでイシュラが何かを思い出したように口を開いた。
「アレ?そういえば、あのモンスターを倒した時に言ってましたよね。『FOOD関係でもう歩けない』って。それで、あのモンスターを一撃って...まさか高レベル者!?」
あ...。
「そうなんですか...。あの失礼ですがレベルはどれくらいなんですか?」
...やっちゃった☆
どうしよう...ま、まぁレベルは適当に言ってごまかそう。
「えっと、レベルは64です」
十分高レベルじゃん!
まさか頭の中で『ニン○ンドー64』がよぎるとは...!
「なんと!レベル64とは...!ちなみに職業は...?」
...どうしよっ!セイヴァーなんて言えないし...ん?
思えば今装備してんの靴にしか見えない光足剣と剛刀だけだ...。
これなら...!
「えっと、サムライです」
多分今回はごまかせたハズ...!
「ほう...!そうですか。とりあえず、立ち話もなんですので、私の家に来てください。大したものは出せませんが、それでも精一杯するつもりです。娘を救ってもらった恩もありますし」
「あ、はい。すみません。それではお言葉に甘えさせていただきます」
お辞儀をしながら言う。
「では着いてきてください」
その後、オランドゥさんについていくことになった。
後書き
完璧に脇役になってしまったイシュラw
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