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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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スクライア二等陸士

 
前書き
遅れました。
すいません。 

 
「オーリ・スクライア。あなたを不正魔法使用の疑いで逮捕します。」
「死する魔界の民。デビルパフォーマンス。」
僕は捕まるわけにはいかない。
准将は僕の帰りを待ってくれている。
なら僕は戻らないと。
そう思って発動した魔法はここ一体を廃墟に出来るほどの力がある。
信じがたいけどね。
でもこの六人相手ならこれくらいでも足りないであろう。
「一時退散。本部に報告してから出直そう。」
あえて准将と言わずに本部と言ったのは准将のことを秘密にするため。
僕は転移魔法が使えないことん気づき歩いて隊舎敷地内から出ようとした。
するとその時だった。
僕も足が何かに固定された。
「くっそ。バインドか。」
それだけではなかった。
壊れた瓦礫の中から大きなハンマーのかたちをしたデバイスを持った人がいた。
正確には人ではないけど。
「ヴィータ三等陸尉。まさか僕があなたと面会わせになるなんて思ってもいませんでしたよ。」
「てめぇ。よくもやったな。」
怒ってるよ。
怖い怖い。
「それに何が総合Bランクだ。全然違うじゃねえか。」
それはそうでしょ。
僕が使っているのは全部高難度の魔法だけだもん。
Bランクではなにも出来ないよ。
「わかっていると思いますがいまの僕はSランク以上はありますよ。」
「Sだと。それを偽って部隊にいたのか。」
偽ってはいない。
部隊の仲間は全員知っていたから。
「ミッドチルダで知らなかったのは君たち機動6課くらいだよ。」
当然と言えば当然なんだけどね。
ちなみに僕の前所属部隊は機動5課。
それも副隊長。
そして階級も今より少し高かった。
陸曹長。
何故降格したかと言うと、
「僕は一度問題を起こしたことが有るのですよ。」
僕はヴィータ三尉に向かって話した。
「僕は部下(なかま)を見殺しにしたことが有るのです。」
まあヴィータ三尉が僕の事を知っているわけもないけど。
話をやめる気はない。
「僕は元々機動5課にいました。そして副隊長を務めさせてもらったのです。」
「お前が副隊長をか。」
ビックリしているのかな?
「そして隊長はヴィータ三等陸尉も知っているミリア・スクライア。僕のお姉さんです。」
ヴィータ三尉の顔も驚きすぎて笑いそうになっちゃうよ。
「当時僕とお姉さんは陸曹長と三等陸佐でした。」
お姉さんもやれば強いんだよ。
部下(なかま)は全員あまり見かけなかったガジェットの破壊の任務についたのです。そこで僕は止めるべきだったんです。」
なんのことだったか分かっていない様子のヴィータ三尉。
「その日は隊長、副隊長が地上本部に顔を出しにいく日でした。確証はありませんが僕がいれば部下(なかま)を死なせることは無かったのではないかと。」
これが原因。
部下(なかま)を全員死なせてしまったために降格した。
自分がいなかった現場でも。
長話をしたせいか高町一尉もヴィータ三尉のとなりにいた。
「部下を失ったのは残念だったな。」
「その話は取り調べで聞くよ。」
万事休す。
その時だった。
「全く。だから早く任務を終えなさいと言ったのに。」
高町一尉のさらに後ろに人影があった。
「モンディアル三佐。」
そこには元強行調査専門部隊モンディアル三佐率いる元実行部隊がいた。
機動6課に出向していたモンディアル三佐たちは高町一尉たちを見て、
「高町教導官。あなたの職務は教導です。持ち場に帰りなさい。ヴィータ三等陸尉。あなたは報告書を書くのが遅いのですから早く書きに帰りなさい。そこの二人の新人はまだ未完成。高町教導官の教導を受けなさい。」
何て言うかモンディアル三佐は僕が思っていた以上に凄い人材なのかもしれない。
たった数ヶ月しかいなかったのにここまで相手の事を覚えるなんて。
といっても戦闘じゃ意味がないけど。
「あ~あ。めんどくさいな~。まさか元部下(なのはとヴィータ)がいるなんてな~。」
「スカルン二等空佐。」
高町一尉がなんでスカルン一等空尉の前階級を知っているの?
「あのな~。俺は二等空佐ではない。それに管理局員でもない。悪いことは言わない。早く帰れ。」
スカルン一等空尉。
彼が負けたところを見たことがない。
そして相手が圧倒的な差に立ち尽くすのはよく見る。
「てめぇらは死んだはずなのに何故生きているんだ。」
「さーて。なんででしょうかね。」
もちろん教えるわけがないけどね。
というか死んでないけどね。
死んでいるように見せたがせいかいなんだよね。
「と言うか私たちはセットで行動するのは決定事項だったりするのよ。」
決定事項だったりするのよ。
が口癖のフォルス空曹長。
「私もいますからね。」
ちょっと影が薄いハル・オオモリ一等空士。
准将は僕のために部隊を動かしてくれるなんて。
嬉しい。
「ちょうどいいですし久しぶりに仕事をしますか。」
モンディアル三佐は何かを企んでいるようだった。
モンディアル三佐の呼び掛けに僕以外の全員が反応した。
「あなた方四人が管理局員に相応しいか調査します。」
調査。
僕たちの部隊の存在意義だったもの。
今では全く意味がないけど。
「モンディアル三等陸佐。」
呼んだのは僕でもなければスターズ分隊でもなかった。
モンディアル三佐を呼んだのは彼女の元弟であるエリオだった。
どうしているのかは謎だけど。
「エリオ。どうしてここに?外は下部隊ががいたはず。」
「みんなが助けてくれたんです。」
僕はみんなが油断している隙に、
「ダブルバインド。」
ここにいる機動6課全員にバインドをした。
いつまで持つかはわからないけど。
「皆さん。固まっていてくださいね。」
僕はモンディアル三佐付近に大きな魔方陣を出した。
これは僕が一番得意とする集団転移(オールムーブ)
「行くよ。」
僕はみんなが頷いたのを確認してここからみんなを連れて脱出した。
もちろん外にいた下部隊も一緒に。


強行調査専門部隊は生きていた。
地上本部や地上部隊に伝わるのはかなり早かった。
そもそも強行調査専門部隊は地上部隊では一番の強い部隊。
隊長である夏村未来准将は八神はやて二等陸佐と同等のレベル。
リカ・オオカリ二等陸佐、シリエ・モンディアル三等陸佐ダイ・スカルン一等空尉は高町なのは一等空尉、フェイト執務官、シグナム二等陸尉と同等のレベル。
そして他の退院たちは大体がヴィータ三等陸尉と同じくらいとなっている。
これは明らかに異常。無くなってから管理局も気付いたことである。
地上本部では今もレジアス中将が仕切っているようだった。
コンコン。
ドアを叩く音。
「入れ。」
そして入ってきたのはレジアス中将が一番信頼していた、未来だった。
「お久しぶりですね。」
「夏村。生きておったか。」
「ご覧の通りです。それよりも中将。もう一度、人工魔導師計画をやりませんか?」
僕は一番してはいけない事を中将に提案した。
そもそも今の僕は指名手配犯(おたずねもの)
聞き入れてくれる確率は低い。
「中将。良いことを教えてあげます。」
僕は一度提案した内容に近いことの話をすることにした。
「僕は今、スカリエッティーを匿っています。そして新たに人工魔導師を製造中。そして出来たのは僕と同等の力を持つ魔導師。これなら本局なんか怖くないですよ。」
こんなに早くに一人出来たのは技術班が優秀だから。
「見返りはなんだ。」
「僕たちを今一度部隊として認めてくれないでしょうか。」
レジアス中将は唸りながら考えていた。
「いいだろう。だがへんなことを考えるなよ。」
「分かっています。」 
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