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私、飛びたくありません。

作者:高丸
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私、飛ばされます

IS
私は、思う。
スポーツなどになっているが、どう言い繕うと兵器である。
この世界にとって過ぎたる力に感じた。
開発当初の目的から、かなり離れたいるように感じた。
開発者は、何も思っていない。
そして、ただ傍観する。

第一話[私、飛ばされます]

『でわ、次のニュースです。』
居間にテレビの音声が無情に響く。
私は、居間でコーヒーを飲みながら、途方にくれている。
普段だったら、情報を知るために齧るようにニュースを見ているが……。
ここ最近は、同じこと放送するため耳にタコが出来ている。
しかし私は、それだけで途方に暮れたりしない。

ニュースの主役が我が弟。
テレビは無情にも、タイトルに、ISを動かす男性!?織斑一夏に突撃と左上に映ってある。
『藍越学園を受験していた学生。
織斑一夏さんが間違えてIS学園の試験会場に入り込んでしまい。
そこにあった受験用のISの小鉄を偶然、起動させたのこと。
そこで………』

嘆息をついて冷めたコーヒーを飲む。
冷めたコーヒーは、なぜまずいのか?と現実逃避しようとも現実は変わらない。よし、現実を見よう。
テレビでは、弟の顔、写真が出ている。
ため息ついて、コーヒーを置いた。
うん、これはないよな。これは、ないよね。



私の周りは、こうも世間を騒がせるのだろう。

ISを作った      超天才   篠ノ之 束
現代のブリュンヒルデ  万能天才  織斑 千冬
ISを動かした男性   天才ジゴロウ   織斑 一夏

もう少し穏やかに過ごしてくれと思わずにしかいられない。
もしくは、バレないようにしてくれないかな。
頑張ればのんびり過ごせると勘違いしてました。
けど頑張っても変わらなく無駄に終わった。
今では、その対処法もわからない。
なぜって、家の周りには、パパラッチが待ち構えている。
学校には取材陣が校門に張り付き、家を出れば、フラッシュの雨あられ。
…………ありがとう、一夏。
あとで、にこにこしながら、可愛がってあげるか。

みんな、穏やかに過ごせないのかな!?
『一夏よりおまえの方が100倍穏やかでない』と姉の声が聞こえたが……。
気のせいだ。木の精だ。

話がずれてしまったが、 他の男性が動かしたのは、気にも止めずに聞き流している。
しかし現実は、残酷だ。動かしたのは、我が弟の織斑一夏だ。
結果は、この通り。
『…あります。各国では、ランダム、抽選、選別などの方法でまた試みる予定です。
中には国中を調べるという国も現れました。
ISを動かした織斑一夏さんには、双子のお兄さんがいます。
そして、そのお兄さんは、近日中に検査が行われます。
もしかしたら男性で2人目のISの操縦者になるかもしれません。
専門家の見解では、可能性は高いと考…』
てなるわけだ。
ISがDNAで判断するなら、私こと、織斑十春は、一卵性の双生児。
可能性が極めて高い。
開発者の束さん、曰く『それは、動かしてからのお楽しみ』
おいおい、動かせことを前提すぎないか?
またため息をついた。


さて、今日は、家には誰もいない。
一夏は、一週間精密検査で家を出ている。
姉は、いつ帰ってくるかわかない。
今日の予定は-ーーー黒服の人に車で拉致られる。
女性しか動かせない機械を操作テスト。
精密に精密を重ねた、精密検査。

正直、やりたくない。
動かせたなら、ISの学園入学を決定。
動かせなければ、家の前でさようなら。
だけど、何かあったら来てねと言う通知(脅迫)がくる。
最悪、私と一夏の違いで、モルモットに私がされるかも。
もしそうだたら、なぜ、一夏がモルモットにならないのか?って一夏には、価値があるからだ。
そして私には、価値が断然少ない。
そして、モルモットには護衛は、いない。もしくは少ない。
どっちがいいか、考えどころだ。




ピーンポーンと家に音が響く。
おっと、拉致られるお時間だ。
人質らしく、丁重に持てなそうと活きように玄関に向かう。
途中、鼻歌を歌いながら、ドアを開ける。
二人の黒服がお出迎え。

「どちかさまでしょうか?」

笑顔でお出迎えしたのに無表情。
グラサンで顔見れないけど。

「織斑十春様ですか?」

「…違います。私は、織斑一夏です。」

「…………」
無言の圧力が掛かる。
そうりゃそうだ、一夏は、私が行く大学にいる。

「……そうです。私が織斑十春です。」

「そうですか。我々はあいえs「いいですよ。先に要件をお願いします。」」
そう、言って名前と所属を聞かないで先を促す。

「…………では、ご同行お願いします。」

「お断りします」
私は、断った。

「────っ。では、ご同行お願いします。」
私の予想外の反応行動に、もう一度繰り返すように言う。

「だから、お断りしましたよ。しかも法的にも権利はないはずですよね?」

「………………」
私に話をしていた斉藤さんが電話を掛けるように促す。
もう佐藤さんは、携帯電話を出そうとしていたが……。

「冗談です。」
と中断させた。

「────ッ」
苦虫を噛んだみたいに皺がよる。
少し怒ったかな!?
しかし、さすがSPあんまり、動揺が見られない。

「けどなぜ今、来たんですか!?昨日、変更になって、明日にしてくれと連絡が着ましたけど?」
黒服の二人は、当たり見渡す。
当然、嘘である。
動きを見るための。
SP達の目的は、私を大学病院まで無事に届けること。
攫われるのが目的の人なら無理やり、言い訳をして、車に乗せようとする。
そして必要以上に時間を確認する。
それに、時間を待てない。
誘拐目的では、ないことが判明。

「すいません。嘘です」
とここで暴露。

「「────っッッ」」
今度は、二人して、しわ寄せる。
老けますよ。

「すいません。私は、遊び疲れたので乗ります」

「よろしいですか?」
怒りを露にするような声で言われた。
その問いに当然。

「おこ「………」はい」
と拉致られました。



大学病院は、高そうなスーツに人がお出迎え。
移動中のは、私は、周囲無言で耐えられなかった。
無言で耐えられなかったので、黒服の人達、学歴、趣味、大切な人etc.を一人で喋ってました。
さすが束の秘密道具、ほとんど人達の情報を調べられる。
真実のことばっかりではつまらないので、性癖では、一人だけ、嘘をついた。
一人が車を降りて大学を案内してくれる。
車の中から「「私は、ロリコンじゃない!!」」と二人の声がした。
最近の鬱憤が綺麗になくなっていた。
普段は、こんなに鬱憤が溜まらなかったので、黒服の人達に八つ当たりしてしまたことに私は、心から詫びた。



ISが部屋まで連れていかれる。
小学校の体育館ぐらい部屋の真ん中に、鎧の甲冑が威圧感が醸し出している。
そばでは、PC、ノートPCを打っている研究員とISの周りを右往左往している研究員が慌しく作業している。

「では、失礼します」
黒服の佐々木さんが下がる。

「織斑 十春さま、こちらのISに触れて動かせるか、どうか確かめてください!!」
研究員の女性の鈴木さんが興奮して、早く早くと急かしている。
私は、様とかいらないし、そんな興奮するよ。
鈴木さんとは、別にテンションが下がっていく。

「触れて、イメージするの。鎧を纏うイメージを!!」
力説する、鈴木さん。

「はぁー、わかりました。」
かわいい女性なのに勿体ない。

「イメージが大事よ。イメージが!!!」
よし、これ以上厄介ごとに巻き込まれたくないので、ISが起動しないイメージで行こう。
自分の身は、自分で守れと自分に言い聞かした。
ISに触れる。
おびただしい情報を普段は、使わないマルチタスクを使いながら、記憶していく。
多分、覚えなくても、いいような情報も記憶する。
肌が広がる感覚ーーーーー皮膜装甲展開。
体が軽くなる感覚ーーーー推進機正常。
武装を展開、完了。
ハイパーセンサー最適化、完了。
今日は、基本操作だけなはずだから。
特に気にすることは、ないはず。
私は、忘れている。[実験=そr]
気がつくな、気がつくな。

「やったーよ。これで実験ができるよ」

「はぁー、私は、動かしてしまいましたか」
欲まみれの研究員(鈴木さん)を他所に、黄昏そうになった。
いや、現実逃避した。

「そんな現実逃避しないの。楽しくやりましょう!?」
楽しんでるのは、あなただけですよ。
周りは、忙しなく動いてますけど、かなり真剣な顔つきで。

「今日の朝、篠ノ之束博士は、来てませんか?」
気持ち切り替えて聞いてみる。

「来たよ!来たよ!!凄いんだょ、やばいだよ、天才だょ」
くねくねしている。
少々気持ちが悪い。

「画面見てただけど半分くらいしかわかんなかったよ。あれは凄いのね。私たちが理論の状態なのに、それを実践しているし、四分一以上は、わけがわからなかった。」

「────え」
アレを理解したの?
高速で変わるプログラムを見ただけで………。
しかも、大体、半分を理解しているわけか?
うん、両方規格外。

「まだまだ勉強が足りないなぁ~」
私は、しかめ面だろうな。
どれだけ、憧れても、僕は、この様な天才には、なれないだろうな。

「うん、それより実験♪実験♪真後ろは見えてる。」
うれしそうに鼻歌を歌いながら言う。

「見えてるよ、数字の三が書かれてるだろ」
だんだんと実験が進み。


「じゃあ、飛んでみて♪」
忘れてたことを思い出す。

「…え、もう一度、言ってもらえますか?」

「飛んでみて♪♪」
実験のデータ取れてご満足の鈴木さんとものすごく不満な私。

「いやだ」
はっきりと答えがそれが癪に触ってのか。

「飛べ♪」
満面の笑みと言葉だが、目だけが笑ってない。

「ま、待て、交渉しよう。私は、あなたの望みを叶えられる」
飛ぶ以外の選択を狙う。

「じゃあ、空、飛んで♪」
確実に選択権を奪われ
「……はい」
と言うしかなかった。
私は、自分に暗示をかけた。

私は、飛び、高く高く。
下を見ないようにする。
けれど、ISが必然適に、360度の視界が入るので、当然下も見える。
私は、呟く。
「高いところは、怖くない高いところは、怖くない高……」
そして気を失った。

ベットの上で目覚める。
あれ、何してたんだっけ、実験に付き合ってあれ?
うん、途中で寝てしまっただな。
高所恐怖症の私が飛ぶわけがない。
飛べるわけない、高所恐怖症だから。
私は、飛んでいたことをすっかり忘れていた。


追伸
私が墜落してから、一人だけ、「データ、データ♪貴重なデータ♪デートじゃないよ♪データだよ♪♪」
と私の心配もしないで、データ取っていたとかいないとか!? 
 

 
後書き
あととがき
記憶は、常に正しいかどうか?
なぜ、人は嘘がわからないのか? 
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