ノーゲーム・ノーライフ~3人目の天才(ゲーマー)~
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第1話~3人目の天才(ゲーマー)~
前書き
やっと1話だぁぁぁぁぁぁぁあ!
白「うるさい!」
ひっ!・・・っていうかなんで白さんがここに?
白「しら、ない」
そ、そうですか。
白「にぃは、どこ?」
へっ?
続きは後書きで!
俺は人生で2回神に会った。
一回目は6歳の頃。2回目は13歳の頃。
今回は俺が「生まれるべき世界」に行くまでの経緯をお話しよう。
・ ・ ・ ・ ・ ・
俺は1歳になる頃両親に捨てられた。
何故か?
俺が“異常”だったからだ。
さて、「こいつ自分で何言ってんだ?」と思う方がいるかもしれないがこれを聞いてもそう言い切れるか?答えは否だ。
俺はわずか1歳にして、言葉を話せた。・・・そう。ここまで聞けば“すごい”で終わるかもしれない。俺はそれを望んだ。
しかし、本来言葉というのは何を表す?日本人なら日本語。アメリカ人なら英語。となるかもしれないが、当時の俺は“3カ国語”話せたのだ。
あなたはどう思う?
自分の子供が1歳にして“3カ国語”を話せたとしたら。
自慢するだろうか?いや、違うだろう。蔑むはずだ。天才だと。
そして俺は施設に預けられた。そこにはたくさんの子供がいた。でも、・・・俺のような幼い子供はいなかった。
それから俺は“検査”と称されあらゆるゲームをやらされてきた。結果はどれも“測定不能”。
そんな結果、よく考えなくても当たり前だ。1歳で3カ国語話せる天才だ。
その結果から俺の周りから子供たちはおろか、大人たちでさえ俺から離れ決まって“あの目”をする。
それから3年。
新しい子供が入ってきた。そいつは俺と3つ違いのたった1歳の少女だった。
真っ白な肌と髪をなびかせて、その少女はやってきた。
正直に言って俺は興味がなかった。俺はここで3年暮らす間に大人や子供たちの“あの目”をずっと見てきた。そのためか、人の心というものが解る・・・いや、“読める”ようになっていた。
俺は僅か4歳にして“読心術”を身につけてしまった。だからこの少女の考えていることもわかる。
少女も“俺と一緒”だ、と。
少女もこの世界に“絶望”しているのだ、と。
いや、違う。少女は、―――――――俺以上の天才だ、と。
そう悟った俺は少女に近づくのをやめた。怖くなったから。俺の心が畏怖を感じたから。
それから1年。少女も“検査”を受けていたが結果はやはり“測定不能”。
そんな時少女は、・・・いや、俺もその少年に会って、惹かれた。
誰にでも向ける変わらない“空っぽな笑い”。そんな少年と少女の会話が聞こえる。
「・・・ほん、と・・・・空、っぽ・・」
その言葉を聞いた少年が初めて表情を変えた。そして、少女の、白の目を覗き込み。
「・・・よろしくな、白」
その言葉に何を感じたのか、白は目を見開き、“新しい存在理由”を見つけたような顔をしていた。
「なあ、白。ゲーム・・・しないか?」
唐突にその言葉は投げられた。
最初は完全に白が圧勝していたのだが、徐々に少年が白を追い込んでいく。
・・・・・結果20戦行われて10勝10敗だった。
「こんなイカサマ紛いのことしかできない兄ちゃんだけど・・・これからよろしくな、白」
そんな言葉を投げられた白は
「な、まえ・・・」
その言葉に少年は気づいたように喋りだす。
「そういえば言ってなかったな。俺の名前は、空。改めて、よろしくな」
その言葉に白は
「ん。よろ、しく、にぃ」
そのやりとりに俺は・・・・・心が疼いた。
この天才共とゲームがしたい、と。
俺は心の疼きを抑えながら、いつかこの兄妹とゲームができる日を待ち遠しく思うのだった。
後書き
今回はここまでです。
白「にぃ、どこ?どこ、なの?」
し、白?どうしたの?
白「にぃぃぃぃ、ごめん、な、さい」
えっ?えっ?
空「どうした妹よ!」
いきなり出てくんなし!
白「にぃ!!!!!!!!」
抱きついてんじゃねえよ腐れ兄弟!
空「白、大丈夫だったか?この男に何もされなかったか?」
は?俺が何もする――
白「しろ、を、おか、そう、と、した」
は?え?なに?
空「・・・覚悟はいいな?腐れ外道」
いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
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