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連邦の朝

作者:連邦士官
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第二十四話 夫婦と会議

 
前書き
マリアンヌが暴走します。


ワイアットが、思い出します。 

 
「これは、ナンセンスだ。」
ワイアットは呟いた。がしかし、今の状況はそんな事を言っても好転をしない事は、ワイアットが一番理解している事だった。

「貴方?彼女は誰ですか?不敬にもワイアットの名を使う不届き者の様ですが。」
マリアンヌは、ゆっくりと優雅にかつ優しくワイアットに説明を求めた。だが、対照的に目は妖しげな光を帯びており、ワイアットの言葉次第では魔法を会議場で放ちそうな様子だった。

「マリアンヌ?何を心配しているのだ?我が妻であり、トリステイン王族の可愛らしい淑女である、君を私が蔑ろにするとでも?王族は最も貴い意思を持たねばならぬのだぞ、君の予想している様な関係ではなく、家族の様な…」
ワイアットの言葉を遮るようにマリアンヌは吠えた

「か、家族…もうそのような…母が昔、男は王でも、民でも、よそ見をするものよ私に言い、父が泣いて謝っても、自室に入れなかったことが、有りましたがこう言う事ですか…私は同じ部屋ですら寝たことが無いのに…この女は!」
マリアンヌは彼女、ジャンヌを睨んだ。

ジャンヌは涼しげな顔をしていた。

「何をしているのだ、マリアンヌ?私は君しか見てはいないぞ。」
ワイアットはマリアンヌとジャンヌの間に入りそう言う

「ホントに本当にそうですか?疑いようもなく?」
マリアンヌはワイアットに詰め寄った

「何故、疑う必要があるのだ?女性はマリアンヌ、君しか見ていない!」
熱のこもった言葉がワイアットの口から出てきた

「嬉しい!グリーン様!」
マリアンヌはワイアットの胸に飛び付いた

「私は、私は。そこにいるおじさん達よりも魅力が無いものかと考えていました。だけれどもこのようにおっしゃて貰えるなんて!」
マリアンヌが言うとワイアットは周りを見た
皆、生暖かい目をしていた。

「陛下、まだ関係をもっていらしゃらなかったのか…マリアンヌ様もそれは心配しますでしょう。もう大丈夫そうですが。」
エスターシュが始めにそう言うと次々に

「陛下。夜の作法を教えましょうか?」
ニタニタしながらグラモンが冗談を言った

「昔から、知っていてヴァリエールおじ様と私に優しく微笑んでくれたあの子が…
ヴァリエールは精神的に叩きつけられていた

「お世継ぎは、この様子だと近そうですな。」
モンモランシが言うと間髪入れずにマザリーニが

「陛下次第でしょうな、マリアンヌ様はあんなに求めていらしゃるので。」
と言った

マザリーニの言葉を聞いたマリアンヌは
「ま、マザリーニ!ち、違います。そう言うのではないのです、それにわ、私は…王族として当然の義務のそう!世継ぎを!義務です、王族の。」
マリアンヌは早口になったり、口ごもったり、焦ったりともかく耳まで真っ赤にして、目も止まることなくグルグル回ったり、下を向いたりせわしなかった。

「マリアンヌ様は、子作りの仕方をご存知で?」
エスターシュは爽やかな表情でマリアンヌをからかった

「そ、それは…わ、私のそれにぐ、グリーン様のあれがそ、そうなるとこ、子供が出来るのでしょう?」
マリアンヌはくちごもったりしながらエスターシュの問いに答えた

「そうですね。しかし、私が知るところによると、女性は初めての最初はすごーく凄く痛いとか皆はどう聞いた?」
エスターシュは爽やかな笑顔から最後の方は口が裂けるほど口元を吊り上げていた

「そ、そうなのですか?」
マリアンヌは少し、エスターシュの話で怯えながら聞いた

「確かにエスターシュの言う通り、痛いらしいですな。」
マザリーニあ面白がって怯えなるマリアンヌに言った

「痛いらしいですよ。マリアンヌ様。」
グラモンも微笑んでそう言った

「姫様が、あの可愛かった…姫様が…」
ヴァリエールはまだ呟いていた、ヴァリエール夫人がいたら頭を叩かれているだろう

「陛下なら、何でも知っているので大丈夫そうですが…」
モンモランシは冷静に分析していた。

「私は、何故この場にいるのだろうか?」
コルベールは呟いた。

「私は、陛下の特別では…」
ジャンヌはジャンヌで衝撃を受けていた。

「これ迄で、この話題は終了だ。エスターシュ、全く悪ふざけが過ぎるぞ!マリアンヌが怯えているでは無いか!」
やっと立ち直ったワイアットがエスターシュに言った

「お許しください、陛下。マリアンヌ様が余りにも前王に、似ていらしていたためについ。」
エスターシュは悪びれずそう言った

「まぁいい、マリアンヌに心配をかけたのは、私だからな。」
ワイアットは最近、あることを忘れていたのを思い出した。
紳士らしくするのを…
紳士は常に冷静に等を紅茶が飲めない上に激務だから仕方がないかもしれないが

「ところでそちらは?」
マザリーニの問いが空気を変えた

「言われて見れば、誰でしょうか?」
マリアンヌはそう言った

「あぁ、彼は…エスターシュも説明を手伝ってくれ。そこにあるそれを持ってきてくれ。」
ワイアットの長い会議は本題の新たな会員の説明に入ろうとしていた。 
 

 
後書き
本当は、一話で収まるはずがマリアンヌの暴走が止まらずに…
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