なのは一途のはずがどうしてこうなった?
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第三十四章 再起の整列者
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ミウラ・ケイタの入院生活は五日間であった。
一日目。
昼頃起きる。シャマル先生からの各局員への通達。
高町なのは、及び他メンバーが泣き怒り。
その日の面会時間後、高町なのは再び。
両手が使えないので、上に乗る形でテンカウントを取る。
負傷していた為に緩めであった。
二日目。
朝からユーノに嬲られる。
ティアナが勘違いしてネタにされる。
昼、俺の身体を洗う作業でシャマル先生が暴走。
疲れて寝る。
夕方、はやてとシグナムに襲われる。
三日目。
下半身の違和感で起床。
フェイトの奉仕で目覚める。
朝からいい汗をかく。
慰めのつもりだろうか。
昼、俺の身体を洗う作業で何故かヴィータが石鹸になっていた。
夕方まで石鹸臭くなる。
夕方、ティアナとスバルに襲われる。
四日目。
再び下半身の違和感で起床。
なのはの奉仕で目覚める。
朝からいい汗をかく。
昼、俺の身体を洗う作業で何故かユーノが頬を赤らめながら色々拭いてくれた。
不覚にも下半身が元気になる。
ふて寝した。
夕方、ギンガとエリオとキャロに見舞いされた。
普通って素晴らしい。
五日目。
再び下半身の違和感で起床。
はやての奉仕で目覚める。
朝からいい汗をかく。
昼、俺の身体を洗う作業でティアナとスバルに明るい所で全てを見られた。
不覚にも反応したモノに二人が暴走。
夕方、なのはにご飯を食べさせてもらう。
夜、セインという侵入者に肝を冷やした。
何故かトーレ、クアットロが一緒だった。
迎え撃つつもりでいたが、その、うん。
三人とも全裸だった。
三人に輪姦された。
目的がわからん。
いや、タダの性欲処理なのだろう。たぶん。
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気だるさが残り、身体の一部が若干痛いが動ける様になった。
うん、腕とか、肋骨周りの痛さは全くないな。
下半身の一部の痛さは、使い過ぎの代償だ。
現場に戻ると色々と分かることがある。
キャロが、覚醒したらしい。
竜召喚士で巨大な真竜・ヴォルテールをだして、ガジェットを一掃したと。
完全に操れるようになれば、相当の召喚士になれると思う。
竜召喚と補助魔法、それに最近覚え始めた射撃魔法。
手が付けられなくなりそうだ。
将来有望だが、エリオ頑張れ。
ティアナはまあ通常運転よりも随分頑張ったらしい。
幻術で色々とガジェットを誘導してはスバル、ギンガで撃破。
エリオは敵側の少女を気にして暴走。
いや、ヴィヴィオを取り返す為に必死だったんだと思う。
冷静さを欠けた状態での戦闘行為がどれだけ危険なのか見舞いの時に言い聞かせたから今後は大丈夫だと思うが。
「どいつもこいつも、全く……」
俺が落ち込んでないか気にし過ぎだ。
その結果、暴走し過ぎだ。
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これは、ミウラ・ケイタが病院に運ばれて数時間の出来事である。
八神はやては、機動六課メンバーを招集してミウラ・ケイタの容態を告げた。
「とりあえず、命に別状はありません。しかし、右腕と左の鎖骨を骨折しているため両腕が動かせない状態です。さらに、肋骨も何本か折れているので動けません。魔力の過度な使用により疲労困憊の状況で現在は眠っています。よって、ミウラ・ケイタ教導官の事情聴取は起きてからとなります」
ホッ、と機動六課メンバーに安堵が生まれる。
正直、見た目で言えば瀕死に見えたミウラ・ケイタの安否は全員が気がかりだったのだ。
全体への報告が終わり、八神はやてのもとには10年来の親友と、新人メンバーが集まっていた。
「実際、どうなの? はやてちゃん?」
彼女である高町なのはが問う。
それは、不安を解消するためである。
八神はやての報告に虚偽がないかの問であった。
「ん。右上腕骨不完全骨折、左鎖骨完全骨折、右肋骨4番5番複雑骨折及び左肋骨7番完全骨折や。魔力の方は、ギリギリいっぱいまで使い切ってる。その辺のサジ加減は絶妙やけど……、切り傷とかやけどとか、刺し傷の多さで瀕死に見えたわけで。先刻言ったとおり命に別状はないよ……。精神的な問題は別としてな」
それは、ヴィヴィオを連れられてしまったという事実がミウラ・ケイタにどのような影響を与えるのかを示していた。
高町なのは。
気丈に振舞っているが、10年来の親友であるフェイト・テスタロッサ・ハラオウン、八神はやては相当無理していると感じていた。
溺愛していたと言って良い、愛娘を想う母親がこうも無理しているのであれば、父親として娘を想っていたミウラ・ケイタも無理をしてしまうと、容易に予測ができていた。
だからこそ、八神はやては心を鬼にした。
「部隊長権限で命令します。ミウラ・ケイタの側に必ず誰かいること、そして、落ち込まないようにどんな手を使っても慰めること」
エリオ・モンディアルと、キャロ・ル・ルシエはなるべく側にいようと互いに話し合い、その他の女性メンバーは八神はやての発言に頬を染めた。
この時の高町なのはは心其処に在らずという状態で、命に別状は無いと聞いた辺りから話を聞いていなかったのだ。
娘を奪われ、大切な婚約者が傷つけられて。
その内、婚約者が無事と聞いて心底安堵して、話を聞いていなかったのは仕方のないことであった。
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落ち込む先。
起き上がる先。
配点:(再起)
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