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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0254話

 エヴァンジェリンの家から寮への帰り道。俺はお土産として貰った杖と本を弄りつつも内心から湧き上がる好奇心を抑えられなかった。
 そもそも転生特典に魔法の才能とあったように、俺は魔法に興味があった。それが何故か魔法とは殆ど関係の無いスパロボOGsの世界でアクセル・アルマーとして生まれた為に、もう魔法に関しては殆ど諦めていたのだが……

「まさかここでその力を手に入れられるとはな」

 もちろん、色々な世界に転移しているのだから魔法のある世界に転移する可能性も考えてはいた。だが、実際の転移先はコードギアス、ガンダムSEEDとロボット物の世界であり、転生先がスパロボOGsの世界だった影響もあって半ば諦め掛けていた。それだけに予想外の幸運と言ってもいいだろう。

「もっとも、だからと言ってブルーコスモスを許すなんて真似は出来ないがな」

 どのような手段を使ったのかは知らないが、リュケイオスを暴走させてホワイトスターとSEED世界との繋がりを断とうとしたのだろう。実行戦力では俺達に勝てないと知ったので、その根本から断とうとした訳だ。

「レモン達が大袈裟な報復行動に出てないといいんだが、な」

 SEED世界へと戻った時、ブルーコスモスはもちろん大西洋連邦も消滅していましたとかなったら洒落にもならない。

「まぁ、どのみち俺はレモン達から迎えが来るまでこの世界で待っている事しか出来ないんだが」

 それに関しても、マーカーが正常に動作していないと思われる以上はいつになるのかも不明だ。それなら、それまでの間に俺はこの世界特有だと思われる魔法に関して手に入れられるだけ手に入れておくのもいいだろう。
 そもそも、スパロボOGsの世界に転生した俺の目標は生き残る事だった。死亡フラグ満載のスパロボOGsの世界で生き抜いたのだから、そろそろ次の目標を決めてもいい筈だ。コードギアスの世界、ガンダムSEEDの世界。そして原作が何なのかは知らないが、取りあえずこの魔法がある世界。これらの世界で俺がやって来た事、そしてやりたい事。それらを考えると俺の次の人生目標は自然に決まった。すなわち『未知の力の収集』と言った所か。
 未知の力を手に入れる事により、俺の力……引いてはシャドウミラーの力もまた増すだろう。そうすれば最初の目的である生き抜くという目標に関しても自然に達成しやすくなる筈だ。まぁ、純粋に俺の好奇心や興味があるのは否定しないが。

「あら? アクセル君?」

 考え事をしながら歩いているといつの間にか女子寮付近へと辿り着いており、そこで声を掛けられる。声のした方へと振り向くとそこには千鶴と見た事のない少女が1人立っており、こちらへと視線を向けていた。

「ちづ姉?」

 その少女は千鶴へと不思議そうに尋ねる。

「ほら、言ったでしょ。彼がアクセル・アルマー君。飛び級と共学のテストケースとして私達のクラスに転校して来る事になった子よ」
「え!? で、でもあの子ってどう見ても10歳くらいにしか見えないよ? 飛び級って言っても、1年くらいのものだとばかり思ってたんだけど……」
「あらあら、夏美ちゃんったら早とちりね」
「いや、普通はちづ姉の方がおかしいんだからね。何でそうあっさり受け入れられるのかなぁ……やっぱり年の功?」
「フフフ。夏美ちゃん、何か言ったかしら?」
「な、何でも無い、何でも無いから笑顔で迫ってこないでぇっ!」

 何と言うか、千鶴とあやかのコンビも暴走役とストッパーといった感じで見ていて面白かったが、この2人も見ていて飽きないな。
 そんな風に思っていると、夏美と呼ばれた少女が千鶴を何とか回避して俺の方へとやってくる。

「私、村上夏美ね。明日からよろしく! えっと……アクセル君?」
「ん? あぁ、アクセル・アルマーだ」
「あら、夏美ちゃん。ちょっと違うわよ?」
「え? 何が?」
「明日からじゃなくて、今日からよろしくというのが正しいわね」
「へ?」

 今日から? なるほど、つまりこの少女が千鶴やあやかが昨日言っていたもう一人の同居人な訳だ。
 俺のその予測は、次の千鶴の発言で決定的となる。

「何せ、アクセル君は今日から……正確には昨日からだけど、私達の部屋で暮らすんですからね」
「えぇっ! だって、ちづ姉! その、仮にも男の子を女子寮に入れちゃって……いいの?」

 まぁ、普通は夏美の言っているのが正しいと思うが、残念な事に相手は千鶴だ。

「あらあら、男の子って言ってもそれこそまだ10歳くらいの子なのよ? もしかして、夏美ちゃん……」

 意味あり気にチラリと夏美を見る千鶴。……そう言えば、あやか同類疑惑が昨日の話から浮かんでいたな。

「そんな訳無いじゃない。でも、なんでわざわざ私達の部屋に?」
「ほら、私達の部屋はあやかが改装したおかげで広いでしょう? その関係もあるのよ」
「でも、それなら長谷川さんの部屋だっていいじゃない。私達の部屋は確かに広いけど3人部屋で、長谷川さんの部屋は1人部屋だよ?」
「そこはそれ、あやかの性へ……もとい、世話好き故によ」
「今絶対に性癖って言おうとしたよね! ……本当に大丈夫なの? あのいいんちょと同じ部屋にこの子を預かっても。その、貞操的に」
「さすがに無理矢理事に及ぼうとなんてしないと思うわ」
「だといいけど……えっと、まぁ、色々と大変そうだけど……今日からよろしくね」
「ああ、よろしく頼む」
「……君、妙に達観した言葉遣いだよね。飛び級するような子だけに精神年齢高いのかな」

 む、そうか。この世界に来た当初は多少言葉遣いもそれらしくしていたんだが、魔法使いの襲撃を受けた時にそんな余裕が無くなったからな。それ以降はずっとこのままで通して来たから既に違和感は余り無い。

「あれ? 何持ってるの?」

 夏美が俺の持っている本と杖に興味を引かれたのか、そう尋ねてくる。
 千鶴もまた、笑顔で成り行きを見守っている。

「ん? あぁ。これはエヴァンジェリンからお近づきの印にと貰ったものだ。いわゆるオカルト本みたいな感じだな」

 オカルト本、という単語でピンと来たのか納得した様子の千鶴。逆に夏美は魔法の事を知らないだけに意外そうな表情をしている。

「へぇ、アクセル君ってオカルトとかに興味があるの? ……まぁ、子供ならそれもおかしな話じゃないのかな? と言うか、何でエヴァンジェリンさん?」
「ほら、昨日夏美ちゃんの演劇部に行ったでしょ? その帰りにアクセル君が迷っている所に出くわして、その時にエヴァンジェリンさんも偶然その場に居合わせたのよ。それでそのまま一緒に学園長室に行って……という流れね」
「へぇ、クラスの殆どと関わろうとしないエヴァンジェリンさんがねぇ。余程この子が珍しかったのかな?」
「さて、その辺は俺もあまり分からないが……それよりも、そろそろ部屋に戻らないか? さすがに外で話をしていると寒くなってきた。風邪を引いてもなんだしな」
「そう言えばそうね」

 何せ今は1月。まさに寒さの真っ盛りと言ってもいい季節だ。その状態でわざわざ寮の外で話をするというのは、俺はともかく普通の女子中学生である2人にとっては厳しいだろう。
 頷いた千鶴の後を追うように、俺達は女子寮の中を進んでいく。

「そう言えば昨日から他の住人の姿を見てないが……それなりの人数がこの寮にはいるんだよな?」
「え? うん、もちろん。でも、今日は冬休みの最終日だからね。きっと宿題とか新学期の準備で忙しいんだと思う」
「フフフ、うちのクラスは色々と忙しい子が多いから。冬休みも色々とあっただけにそのツケを今払わされているのかしらね」
「そうねぇ。特にアスナは今頃木乃香さんに泣きついてるんじゃない?」
「確かにそれはありそうね」
「アスナ?」

 聞き覚えのない名前に、思わず尋ねる。
 いや、転校生である俺にしてみれば殆どの名前が聞き覚えのない名前になるんだろうが。

「そう。神楽坂明日菜。うちのクラスでも中心的な位置にいる人で……いいんちょとは喧嘩友達って感じかな。バカレンジャーのリーダーでもあるけど」
「バカレンジャー?」
「まぁ、簡単に言えばクラスでも成績の悪い人達の総称よ」

 バカレンジャー、ねぇ。
 そんな風に話ながら歩いていると、やがて部屋へと辿り着く。

「ただいま、いいんちょ……って、何コレ!?」

 最初に部屋に入った夏美が驚きの声を上げ、何やらショックを受けている。
 その様子に何となく嫌な予感を覚えつつも、部屋の中を覗くと……

「うわ……」

 そこには何と言うか、予想外の光景が広がっていた。
 いや、あやかの嗜好を考えるとそれ程不思議でもないのだろうが。
 まず目に入ってきたのは、あやかの寝室と思われる場所からはみ出ている天蓋付きのベッド。それにいつの間にか居間の家具に関しても高価そうなものへと一新されている。

「うわ、いいんちょ本気だよこれ」
「あらあら、あやかったら」

 唖然とする夏美に、いつもの様子を崩さない千鶴。そして呆然と部屋の中を眺めている俺。

「お帰りなさいまし、アクセル君。千鶴さんと夏美さんもお帰りなさい」

 俺達の声が聞こえたのか、部屋の奥、俺のものと思われる天蓋付きベッドが入ってる部屋からあやかが出て来て俺達を出迎えてくれた。

「いいんちょ、これはちょっとやり過ぎじゃない?」
「あら、アクセル君が住むんですもの。このくらいは当然ですわよ。それよりも外は寒かったでしょう? 夕飯の用意が出来てますから食事にしましょう」
「あら? あやかが作ったの?」
「いえ、家具の配達を家の方に頼んだ時に料理長にお願いしましたの。アクセル君は和食に興味があるようでしたので、お寿司を準備しましたわ」
「え? いいんちょの家の料理人が握ったお寿司?」

 嬉しそうに声を上げる夏美。話を聞くに、あやかの家はかなりの大金持ちであり、いわゆる財閥という奴らしい。そして当然それ程の家に雇われている料理人は相応の腕であり……

「寿司か」

 ふと思い出すのは以前オーブ沖での戦いの後に行われた戦勝パーティで食べた寿司。あの時はまさかオーブに寿司があるとは思わなかった為に、我ながら自覚できる程のハイテンションになったものだった。

「さ、明日はアクセル君の転入初日でもありますし、身内だけのささやかなものですが前祝いといきましょう」

 あやかが俺の手を引き、部屋へと上げる。
 こうして俺の転入前日の夜は過ぎていった……
 尚、結局部屋に関してはあやかの寝室に入りきらなかった為に半分程あやかと同じ部屋で生活する事になったのを記しておく。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:625
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    ???
    ???

撃墜数:376 
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