ソードアート・オンライン~紅紫の乱舞~
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SAO編
リンクスタート‼
前書き
今回からSAOに入って行きます。
何ヶ月か過ぎてβテストは終了し、さらに何ヶ月か過ぎてSAOの正式サービスの日がやって来た。
βテスターは優先購入権利があるので簡単に手に入った。
そして、現在時刻は12時だ。
正式サービスの1時間前で、昼飯中だ。
紅希「ふぉんふぉにやふのふぁふゅうきぃ?」
木綿季「SAOならやるよ〜。あと、食べなから喋らないで」
自分でも良く言ったことが分かったなと思ったが、そう言われたので、口に入ってた食べ物を飲み込んで話を続けた。
紅希「だって、嫌な予感がするんだ」
だが、これは原作知識であって予感ではないとは言えない。
木綿季「それでもいくの!」
ユウキがどっちを選ぼうと俺は行くと決めていたからいいがな。
かなり話しながら昼飯を食べ終わったから、スタートまで残り20分しかなかった。
そこから皿洗いをして、木綿季と別れて自室に向かい、母さんにメールを打つ。
『母さん、木綿季とSAOやってくる。何かあっても木綿季を連れて帰るから、待っててね。』と送信!した所でナーヴギアを被る。
1時丁度になったと同時に叫ぶ。
紅希「リンクスタート!」
データはβテストの時のを使うから設定を飛ばした俺は、SAO第一層のはじまりの街に転送された。
コウ「うわ、すげーな。」
この世界の全ては無限の蒼穹に浮かぶ巨大な石と鉄の城でできている。
職人クラスの酔狂な連中がひと月がかりで測量した結果、基部フロアの直径はおよそ10kmあり、世田谷区がすっぽり入ってしまうらしい。
その上に無虜100に及ぶ階層が積み重なっているというのだから、茫漠な広大さは想像も絶するとの事だ。
総データ量など推し量るだけ面倒だ。
内部には幾つかの都市と多くの小規模な街や村、森と草原、湖まで存在する。
上下のフロアを繋ぐ階段は各層にひとつのみで、その全てが怪物のうろつく危険な迷宮区画に存在している為、発見も踏破も困難だが、一度誰かが突破して上層にある都市に辿り着けば、そこと下層の各都市にある≪移転門≫が繋がる為、誰もが自由に行き来できる様になる。
そして、城の名はアインクラッド。1万人ものプレイヤーがいることになる。
俺は早く合流しようと木綿季らしき人を探す。
少し時間がかかったが、見つられたので声を掛ける。
コウ「ユウキ?」
ユウキ「コウ?」
言い忘れていたが俺のキャラネームはコウで、木綿季は原作通り、ユウキだ。
姿は面倒だったので、現実のままだ。
コウ「そうだ。じゃあパーティー申請とフレンド申請するからなー」
ウィンドウを開きパーティー申請とフレンド申請をユウキにする。
するとユウキの前に確認ウィンドウが出るが、ユウキは躊躇無く2つにOKを押す。
ユウキ「改めてよろしくね」
コウ「あぁ、よろしくな。で、武器屋に装備を買い行こうぜ」
ユウキ「うん!」
此処の武器屋は表通りより裏通りの武器屋の方が安いのだ。
武器屋(防具もあるが)に着くと、まずは防具を選ぶ。
武器は次の村の中のクエストで少しの間十分闘える武器をゲットできるから武器は
初期装備のままでいいのだ。
武器があとでとなると次は防具だからな。
そこで俺は気になったことをユウキに聞いてみた。
コウ「俺は武器をこれにしたが、ユウキはどうした?」
ユウキ「曲刀?」
コウ「おう!刀に似てるしな。」
ユウキ「えーとボクはこれにしたんだ!」
コウ「やっぱ片手剣か。」
ユウキ「うん!」
そのあとはお互い買える中で良い性能の防具を買った。
外見は弱そうだが心強い防具だ。
それと、神に言ったユニークスキルはちゃんとある。
これを使うために曲刀を使って刀スキルを取るのだから。
コウ「防具も買ったことだし、フィールドにモンスター倒しに行くか!」
ユウキ「うん!いっぱい倒そうね!」
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フィールドに着くと、感を取り戻すために青イノシシ、フレンジーボアを狩りまくった。
慣れて来ると弱点をついて早く倒す事ができた。
因みに今のレベルはユウキが2で、俺が3だ。
そんなときに突然後ろからこんな事を聞かれた。
?「なあ、おめぇらβテスターか?」
ソードスキルを自由に使いこなしていたり、あっさり敵を倒していたから俺とユウキをβテスターだと答えを出したのだろうとすぐさま理解した。
声からしてクラインだろうからどうでもいいけど俺は振り向いて答えた。
コウ「そうだけど?」
クライン「いきなりすまんな。だがまずは自己紹介だ。俺はクラインで、あっちがキリト。よろしくな!」
コウ「俺はコウで、こいつはユウキ。よろしく。」
ユウキ「ユウキだよ。よろしくね!」
キリト「キリトだ。よろしく。」
βテスト時代はずっと情報収集や、戦闘の練習をしていたので、キリトと会うのはこれが初めてだ。
実際に見てみるとアバターを凄いイケメンにしてるなーと思った。
コウ「で、俺らに何のようだ?」
クライン「実は、こっちにいるキリトもβテスターで、ソードスキルを教えてもらっていたんだが、なかなかできなくてなあ。」
キリト「悪かったな。」
コウ「とりあえずソードスキルのやり方を教えて欲しいと?」
クライン「あぁ、そうだ。」
コウ「ユウキ、いいか?」
一応確認をしておく。
ユウキ「ボクなら別にいいよ」
コウ「了解っと言う事で、OK」
クライン「おぉ!サンキューな!」
どう説明するか悩みに悩み、結局能力を使って言われた通りにする。
コウ「じゃあ早速、こうやって構えてそこで一回溜める。あとはソードスキルが発動するからそれに体を預ければ良い。後はシステムがアシストしてくれるからな」
クラインは頷くと、曲刀を中段に構えた。
すう、ふー、と深呼吸をしてから、腰を落として右肩に担ぐように剣を持ち上げる。
そこから規定モーションが検出され、ゆるく弧を描く刃がぎらりとオレンジ色に輝く。
クライン「りゃあっ!」
太い掛け声と同時に、これまでとは打って変わった滑らかな動きで左足が地面を蹴った。
しゅぎーん!と心地良い効果音が響き渡り、刃が炎の色の軌跡を宙に描いた。
片手用曲刀基本技《リーバー》が、突進に入りかけていた青イノシシの首に見事に命中し、少し減っていたHPを吹き飛ばした。
ぷぎーという哀れな断末魔に続いて巨体がガラスのように砕け散り、クラインとキリトの目の前に紫色のフォントで加算経験値の数字が浮かび上がったようだ。
クライン「うおっしゃあああ!」
と、叫んでいる声が草原中に響き渡った。
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