自由の灯り
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第十八話
前書き
オリキャラ設定合わせてついに二十話いきました!
読んでくれてる方は本当にありがとうございます!!
オリキャラは設定の時の会話を覚えてません
「することないな~」
「なら今すぐ愛の言葉を言うですぅ~♪」
「断る、まだ少し待て」
「う~~~」
ヴェントとキャナルは他愛もない会話をしていると、ホールの方が騒がしいのに気付き二人でホールに向かうことにした。
ホールにはアンジュ、リッド、ファラの三人と見馴れない男性と少女がいた。
「アンジュ、誰だそいつら?」
「あ、ヴェント君にキャナル、さっき大学で勉強しに行ってた、アドリビトムのメンバーのキール君とメルディが帰ってきたの」
「メルディだよう!」
「僕はキール・ツァイベルだ、よろしく」
二人の自己紹介を受けると、ヴェントとキャナルも自己紹介をし、キャナルがいきなりヴェントの腕に抱きついてきた。
ヴェントは振りほどこうとするががっちり固定されてキャナルは離れようとしない。
「因みにヴェントはあたしの旦那ですぅ~♪」
「っな!いきなり何言ってる!まだ告白もしてないだろ!」
「ふ~~ん、告白するんだ~」
ヴェントはしまったという顔をするがアンジュたちにはしっかり聞かれたらしく、リッドはヴェントの肩に手をポンポンと叩き、アンジュとファラは笑みを浮かべながらヴェントを見て、キールは目を反らし、メルディは首を傾げている。
しばらくするとアンジュが口を開く。
「ねえ、ヴェント君、今ここでキャナルに告白しちゃえば?」
「おぉ~~、アンジュいいこと言うですぅ~♪」
「できるわけないだろ!」
ヴェントは顔を赤くしながら拒否をすると、キャナルが涙目の上目づかいでヴェントを見てくる。
そしてさらに一言。
「ヴェントはあたしが嫌いなんですぅ?」
「っぐ・・・・」
キャナルが嘘泣きをしながら演技をしているのには気付いているが、キャナルの涙には弱いらしくヴェントはいろいろ考えてる内にキャナルを抱き締めていた。
キャナルは嬉しそうに微笑むとヴェントを強く抱き締め返して、ヴェントは覚悟を決めることにした。
「・・・嫌いなわけないだろ、大好きだ・・・」
「ヴェント~♪」
「キャナル俺と付き合ってくれ!」
もうアンジュたちが居るのも忘れてヴェントは叫ぶとキャナルは少し顔を赤くしながら「はいですぅ」と答える。
しばらくするとアンジュが拍手をしてきて、ヴェントは一瞬で顔が真っ赤に染まる。
「おめでとう二人とも、今日はお祝いね♪」
「・・・完璧に忘れてた」
キャナルから離れると左手で顔を押さえるヴェントをリッドとキールが少し顔を赤くしながら励ましの言葉をかける。
「それじゃ、告白も終わったしキール君とメルディ、『オルタ・ビレッジ』の研究はどうだった?」
「まあまあだ、完成はまだ難しいがいつか必ず実現させてみせる」
「おるた・びれっじってなんですぅ~?」
聞き慣れない単語にキャナルは首を傾げながら質問すると、キールが答えてくれた。
因みにヴェントはまだ恥ずかしさから立ち直っていない。
キールの説明は『持続可能な社会』の研究、『星晶』採掘しないで人々が生活する社会が『オルタ・ビレッジ』だといい、説明が終わるとキャナルは目を輝かせる。
「すごく素敵ですぅ~♪」
「はいな!皆幸せ、皆仲間!皆友達になれる村!」
「実現させるのは難しいけど、アドリビトムでお金を貯めて『オルタ・ビレッジ』を各地に作って大国に消費された村の人たちを移住させるのがアドリビトムの目的なの」
「だったらこれからも沢山頑張るですぅ~♪」
キャナルが張り切ると、そのままヴェントにのしかかる。
ヴェントはバランスを崩すとそのまま倒れこんでしまう。
そのまま文句を言おうとしたがキャナルがヴェントの胸に顔を埋める。
「もちろん、ヴェントも協力するですぅ~♪」
「だからってのしかかるな!」
キャナルを押し退けると、ヴェントはようやく立ち直り、医務室に向かおうとするが、アンジュの一言で歩みを止める。
「それじゃ例の生物変化の話の情報は聞いてきたかしら?」
「ああ、聞いてきた。僕たちが街で聞いたのは生物に変化が現れた場所には赤い煙の様な物が現れたらしい、その後、生物変化が起きるらしい」
その場に居た全員が赤い煙という単語に不思議に思うと、メルディが続きを説明してくれた。
「はいな、その赤い煙もほんの数日現れただけな、今は消えてしまってるようだよ」
話によると、オルタータ火山の『星晶』採掘が終わったばかりの様なので、アンジュはこれを依頼として準備をし、ヴェントとキャナルが依頼を受けると、準備とディアの様子を見にいくため医務室に足を運ぶ。
ヴェントは医務室に向かう前に、アンジュからディアが意識を取り戻したと聞き、安堵の笑みを浮かべていた。
医務室の目の前に到着すると、そのまま扉をあけ中にはディアとカノンノが居た。
「あ・・・ヴェント」
「よう、どうした?なんか言いたいことでもあるのか?」
「い、いや、なんでもないよ」
ディアは頭痛で聴こえてきたヴェントの声が気になったが、まだよく分かっていなかったので、笑って平然とした態度をとる。
一瞬ディアの行動を不審に思ったが、先程の説明もあるため、ヴェントは今まで起きたことをディアに説明する。
「そっかぁ・・キールとメルディが帰ってきたんだね」
「それじゃ今ヴェントに抱きついてるのがキャナルさん?」
「はいですぅ~、それとあたしは呼び捨てで構わないですぅ~、さっきはヴェントに愛の告白を受けましたですぅ~♪」
キャナルが言った言葉にカノンノは顔を赤くしながらヴェントを見ると、その後「おめでとう」といい俯く。
「はぁ・・何でこんなに早く告白するはめに・・・」
「それと今からあたしとヴェントは依頼にいくのでバイバイですぅ~」
「あ!おい!まだ話が・・・」
そういい残すと抵抗するヴェントの服を掴みそのまま医務室を出ていく。
ディアとカノンノは静かになった医務室で黙りこんでいると、カノンノが口を開いた。
「ディア・・・」
「うん?どうしたの?」
「えっと・・・・その・・私と・・」
カノンノが恥ずかしそうに喋っているのに不思議に思い、一度カノンノの顔を覗きこんでみた。
ディアとカノンノの顔が間近に迫ると、カノンノの頭の中はパニックに陥った。
「カノンノ??」
「うぅ・・・また依頼に行こうね」
カノンノが笑いながら言うと、ディアも微笑みながら頷く。
しかしカノンノはディアから顔を反らすと泣きそうな声で、ディアに聞こえないよう呟く。
「・・私のいくじなし・・」
しばらくすると、カノンノはディアがアリアに告白されたのを思いだしどうするのか聞いてみることにした。
もしディアがアリアと付き合ったらどうしようと思う不安がカノンノの脳裏によぎる。
「ディアは・・アリアさんに会ったら、付き合うの?」
「え?うーん、よくアリアさんのことわからないから断るよ」
「そっかぁ」
カノンノはホッとしながら胸を撫で下ろすと、ディアが大きな欠伸をしたのディアを寝かせて布団を掛けてあげる。
布団をかけて一度離れようとするがディアがカノンノの手を握ってきた。
「カノンノ、わがままいっちゃうけど、このまま側にいてくれない?寝るまででいいから」
「ディア・・うんいいよ」
カノンノは優しく微笑むとディアの頭を撫でながら、ディアが眠るまで側に居た。
ディアは安心した笑みを浮かべながら、眠りに落ちた。
続く
後書き
終わりました
今日の話で20いきました!
文章力ないですが読んでくれると嬉しいです
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