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おいでませ魍魎盒飯店

作者:卯堂 成隆
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間幕:Ir de tapas (軽食屋巡り)
  Canard a l'Orange  / 鴨のオレンジソース

 
前書き
(・x・)ノ【コラム:ir de tapas】

 ほんの少しだけ現実の話をしよう。
 あなたは"イル・デ・タパス"という言葉をご存知だろうか?

 灼熱の国スペインの夕食は遅い。
 彼等は太陽がはるか地平の向こうに消えた午後九時を回ってから夕食を食べる習慣がある。
 そのため、黄昏と共に仕事を終えた彼等は、夕食までの時間を仲間と共に"バル"と呼ばれる軽食屋に赴き、"タパス"や"ヒンチョス"と呼ぶ軽食を摘みながらすごすのだ。
 それは仲間との親睦を深める時間であり、肩を並べてタパスをハシゴすることを、"タパス巡り(ir de tapas)"と言う。
 

 
 一日の終わりというものは、いつも平穏でありたいものだ。
 願わくば、暖かい食事。
 安らかな寝床。
 宵のひと時を共に談笑で過ごす人がいれば、まさに無上の喜び(Mas Que Nada)であろう。

 だが、仕事を終えたキシリアを待っていたのは愛憎渦巻く修羅場だった。

「ちょっと、キシリア! アタシと言う者がいながら、女を連れ込むってどういうこと!?」
 おそらく二階の自室から外の様子を伺っていたのだろう。
 玄関の扉を開けるなり先ほどの台詞と共に飛び出してきたのは、目のやり場に困るぐらいの豊満な美女――フェリクシア・マンティコラス・ジャシバーバ。
 その正体は、魔獣の頭に"大"とつくほどに強大な魔獣"人喰い(マンティコア)"である。

「しかも密着したわね! 女の……若い小娘の臭いがするわっ!! この私をさしおいて!! あぁあ憎い! この乳臭い臭いが憎いわぁっ!!」
 人化を解いて、たちまちその姿を巨大な有翼の雌獅子に変えると、フェリクシアはキシリアの体を巨大な肉球のついた両腕で抱きかかえ、フンフンとその鼻面を胸や腹の辺りを嗅ぎまわった。
 そして自分の縄張りを主張するかのように頭を擦りつけて自分の匂いで相手の匂いを上書きしようとする。
 ちなみに乳臭い原因はカリーナのにおいではなく、彼女が食べていたアイスクリームが主であるが、嫉妬に狂った彼女はそこまで頭が回らない。

「なんだフェリクシア。 帰宅していたのか」
 キシリアの相方を自称するフェリクシアだが、実はかなり多忙な生活を送っているため、家にいることがあまり無かったりする。
 ちなみに、その職業はなんと弁護士!
 その外見、性格、言動の全てが彼女をそれ以外の職にしか見えなくしているが、けっしてもぐりなどではない。
 もっとも、キシリアが人であった頃の世界の弁護士とはかなりやることが違うため、この世界の住人ならば彼女が弁護士だといわれれば、それでアッサリと納得してしまうのではあるが……。

「こいつらはこれからしばらく一緒に暮らすことになるカリーナとクリストハルトだ。 あとその舌は引っ込めろ! 皮膚が擦り傷だらけになる!!」
 妄執を伴って飛んできたピンクの凶器に、たまらず絶叫するキシリア。
 (やすり)のような舌で顔をなめまわそうとするフェリクシアを、キシリアは両手を使い渾身の力で押しのけようとするものの……なにぶん外では非力な屋敷妖精である。
 彼女の腕力ではまず逃げることは適わない。

 ドラゴンの鱗ですら焼き菓子のように削り取るソレを、とっさに首を捻って避けたものの、ヤツがその程度で諦めるはずも無く……
 はたしてキシリアはいつまで回避できるか?
 マルは一回に賭けて、ポメは二回に賭け、テリアは当たる前に誰かが止めに入るに賭けていた。
 クリストハルトはフェリクシアが自力で正気に戻るところに賭けようとして、フェリクシアの目を見て、そして賭けに参加することを断念した。

 そして結果は全員ハズレ。
「落ち着けボケライオン。 つーか、これでも喰って目を醒ませ」
「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
 結果として、キシリアが懐から出した凶悪唐辛子(ハバネロ)をフェリクシアの口の中に放り込むことで、事態は一端の収束を迎える。

 ――だが。
「きいぃぃぃぃぃっ! アタシの愛は受け入れられないっていうの!? 嫉ましい、嫉ましいわ! そんなに若い女がいいの? ねぇ、若ければそれでいいの!? こんなに貴女を愛して尽くしているのにっ!!」
 片手に井戸水の入ったコップを持ちつつ、フェリクシアは現在も独りよがりに暴走中である。
 どこかで聞いた事のあるようなダメな女の台詞を連発する彼女だが、周りの人間は彼女の台詞にいくつ地雷があるかなど、もはや多すぎて数える気にもなりはしない。

「おーい、俺も一緒に暮らすんだが。 むしろ普通はそっちを問題にしないか?」
 完全に無視される形になったクリストハルトが声をかけてみるが、返事は無い。
 冷静に考えると、あまりにも生態の違いすぎるケットシーを除けば、この家は女所帯である。
 そこに男であるクリストハルトが寝泊りするのは見過ごせない問題であるはずなのだが、すでにフェリクシアは完全に自分の世界に入り込んでいた為、その問題性に気づいてもいなかった。

 おそらく、その怪しささえ漂う美しさ故に拒絶される経験がなかったのであろう。
 その結果、大切なのはいつも自分だけ。
 そして自分は愛されるのが当然であると疑いもしない唯我独尊モードの自分主義。
 その成れの果てである彼女は、自分勝手な愛を押し付けつつ、常に努力が報われないと不平をわめき散らす鬱陶しい存在になっていた。
 実は傍から見ていてこれほど愛されにくい存在も数少ないのだが、気づかないのは本人ばかりなり。

「落ち着けそこの300歳代。 わめき散らす女ほどみっともない生き物はないと思うぞ。 散る花はさっと散るからこそ美しいのだ。 ついでにまだ咲いていると思ってるのか?」
 おっと、ここでキシリア選手、会話の大暴投!
 これは見事なデットボール!!
「だから無視すんなって。 寂しいから! いい加減にしないとそのデカい乳揉む……カリーナ、とりあえず落ち着け。 話し合おう」
 スタンドでは、盗塁しようとしたクリストハルト選手がカリーナ監督によって奥へと引きずられていったようです。
 さぁ、会話が混沌としてきました。
 ここはフェリクシア選手の反応が気になるところです!
「散る!? いやあぁぁぁぁぁぁっ!! 散るのは嫌よっ!! 別れないからっ! 絶対に別れないからっ!! 散って土に返るぐらいなら、ドライフラワーになっていつまでも窓辺で生き残ってやる!!」
「そうそう、ミミズだってオケラだって俺だって生きてるんだ。 だから見ないフリはやめような。 イジメよくない」
 おおっと、ここで定番の逆切れ!
 フェリクシア選手、いつもながら見事なキレっぷりです。
 ここはヤンデレまで一直線か?
 そしてクリストハルト選手、すかさず盗塁の如く会話に割り込んだ!
 しかしまたもや見事にスルー!! またしても届かないっ!!

「ドライフラワーって、古くなると色あせるし埃がつくから案外もたないよな。 やっぱり花は生花に限るわ」
 決まった、キシリア選手の必殺"毒舌カーブ"!
 フェリクシア選手のいちばんデリケートな部分にストライク!
 あまりのえげつなさに観客一同思わずあいた口がふさがらない!!
 これは立ち直れないか? 立ち直れないか!?
 ああぁーっと、フェリクシア選手ついに泣きながら失踪した!
 ゲームセット!!
 なお、ここまでの解説はおはようからお休みまで貴女の暮らしを見つめるストーカー……ではなく、世界の、貴女の愛玩動物マルが人間口調でお送りしましたニャ。

「見事なまでの鬼畜ぶりだな。 ついでに俺の存在も思い出してくれると嬉しいのだが」
「諦めるニャ。 あの人たち(・・)、自分の都合の悪いことは一切見えないから」
 こちらも、実はひっそりとしょぼくれていたクリストハルトの肩を、意外と苦労人なテリアがポンポンと叩く。
 その隣を、「ひどい、ひどいわ!」と、子供じみた態度でフェリクシアがバタバタと通り過ぎた。
 やがて彼女の足音は、二階の階段を駆け上り、バタンとドアの閉じる音と共に収束を見せた。
 その跡をゆっくりとキシリアが追いかける。
 まったく慌てていないところを見ると、この二人の関係はおそらくいつもこんなものなのだろう。
 リア充だが、正直あまり羨ましくない。

「はいはい、からかっただけだからそんな拗ねるな」
「……嫌よ! もっとちゃんと謝ってよ! 私、傷ついてるんだからっ!」
 ドア越しに語りかけるキシリアの声に、構ってオーラ全開で答えるフェリクシア。
 本人がまじめで必死であるほど笑えてしまうのは、聞き手がヒネているからだろうか?

「仕方が無いだろ? かわいいと、ついからかいたくなるのが男の性なんだし」
「そ、そんな言葉に騙されないんだから! これでも、私弁護士なのよ!?」
 色恋沙汰に法律は何の役にも立たないのだが、自分の立場を理由に頭がいいとおもっている人間は、意外と愚かであることが多かったりする。
 事実、キシリアの話術に乗せられて次々と不満を口にすることで怒りのエネルギーを消費させられていることにも気づかない。
 ――怒りと言うものは人の気力と体力をひどく消耗させるため、長時間維持することは存外に難しいものである。

「はいはい、じゃあ何をしたら許してもらえるのかな?」
 そして、相手が気力を使い果たし、疲れ果てたところで釣り糸をたらす……なんとも狡猾な交渉術だ。

「だから許さないって言ってるでしょ!?」
 まるで子供をあやすような口調で語りかけるキシリアに、噛み付きそうな口調で答えるフェリクシア。
 だが、彼女の気力が尽きかけていることを確信したキシリアは、さらに餌を追加する。

「そうだな、テンチャーの肉があまっているから、美味しいフレンチでも作ろうかと思ってるんだけど」
「……いらない」
「ほんとに? 味には自身があるんだけどな」
 閉ざされたドアの向こうで、お腹の虫が鳴く音がした。
 ――よし、勝った。
 キシリアはこっそりと心の中で呟く。

「最近、暑くなってきたし……焼いたテンチャーにオレンジのソースをかけた料理なんかどうだろう? 体の中を涼しくしてくれるから、今の季節にはぴったりだと思うな」
「そ、そう……それはよかったよね! それは、と、とてもおいしそうだわ。 でも、貴女と一緒には食べたくないの!」
 そのヒステリックな声は、まるで幼子が駄々をこねるかのように投げ遣りで拙く、彼女の我慢が限界まで来ていることを物語っていた。

家鴨のオレンジソース掛け(Canard a l'Orange)ってのは、フランスという遠い国の、ボルドーという地方の定番料理で、その地方で取れる最高のワイン……特にサン・テミリオン産の赤ワインととても相性がいい料理でね」
 脳裏に浮かぶのは、ボルドーの川沿いに延々と続く葡萄畑の光景。
 今は二度と帰ることの出来ない遠い故郷。

「鴨肉の癖のある味わいをオレンジの穏やかな甘さと控えめな酸味が魔法のように滋味に変えてくれるんだ。 それこそ、絞め殺してわざと癖と臭いを強くした鴨を使うぐらいに」
 単一の素材では食材として不完全でも、別の食材と組み合わせることでそれぞれの個性が魅力に変わる……それこそが料理を行っていて一番不思議に思うことだ。
 キシリアは、それを個人的に"神の采配"と呼んでおり、フレンチの世界でも……特にワインの世界でマリアージュと呼ばれる概念である。

「でも、オレンジ自体もけっして脇役に徹しているわけじゃなくて、ちゃんとその個性が引き立っている。 けど、結局は鴨肉だけじゃ癖が強すぎて輝けないし、オレンジだけじゃ物足りなくて料理として成立しない」
 ――さぁ、あと一息。

「まるで、恋人や夫婦のような関係だと思わないか? 酷い性格の俺と、ダメな性格の君との組み合わせ。 ずいぶんと癖の強い食材だけど、混ぜてみたら案外相性がよいかもしれないだろ? 少なくとも俺は相性がいいと思ってるがな」
 心に質量があったなら、きっと揺れ動く音が微かに聞こえただろう。

「今回の仕事用に用意しておいたワインが、味見したら思った以上に美味しかったんだ。 これがサン・テミリオンの赤に良く似た味わいで、鴨と合わせると最高なだけど……乾杯する相手がいないと寂しいんだよね」
 ――あいつらじゃ、ダメなんだよ。
 甘い声で囁いて、ドアにそっと耳を当ててみれば、トクトクと早鐘を打つ音が微かに聞こえる。
 きっと、ドアを背にして泣いていたのだろう。
 少しやりすぎたのかもしれない。

「あと、今夜はいい天気だから星が綺麗だと思うんだ。 夕飯はベランダでどうかな?」
 ドアの向こうで、ガタリと身じろぎをする音が聞こえた。

「……サン・テミリオンが何かはわからないけど、あ、アナタがどうしても食べてって言うなら、ちょっとだけ食べてあげてもいいわよ。 で、でも、美味しくなかったら承知しないんだから!」
 きっと、意味もなく拳を握り締めて振り回しているに違いない。
 ドアの向こうで、顔を真っ赤にしている光景を思い浮かべ、キシリアはそっと微笑んだ。

本日のお勧め(プラ・ド・ジュール)ご注文、承りました」
 それだけを告げると、キシリアはそっとドアから距離をとった。

「……ごめんね。 面倒な女で」
 本当は自分の馬鹿さ加減もよく判ってるんだけど、こればっかりは生まれた性分だからしょうがないの。
 でも、こんな私を知ってて苛めるあなたもひどいと思うよ?
 キシリアの気配が離れたとを確認すると、フェリクシアは誰にも聞こえないよう、小声でそっと囁いた。

「そのぐらい手間がかかるほうが可愛いよ」
 ――ひゃあっ!?
 思いもよらずかえってきた返事に、フェリクシアの心臓が飛び上がる。

 よくよく考えてみれば、屋敷妖精であるキシリアにとっては、この家そのものが耳であり目であるのだ。
 どんなに小声で囁いた声も、この家の中にいる限り、彼女に聞こえないという事はありえない。
「キシリア! き、聞き耳を立てるのは卑怯よ! 個人情報保護に違反しているわ!!」
 だが、その声にキシリアがこたえることは無かった。

「うわー たらしだ。 よくあんな恥ずかしい台詞真顔で言えるよな」
 一連の様子をつぶさに見ていた野次馬から、呆れたような声が上がる。

「あー あれはきっと体が女だからいえる台詞ニャ。 前世は男らしいけどニャ」
 そうでなくても、アレは危険すぎて手を出す気になれニャいけど。
 そう呟くのはポメ。
 何気に兄弟の中では一番色を好む性格である。
 まぁ、体格が違いすぎる人間相手に、彼等が本気で欲情することは出来ないのだが。

「げっ、マジかよ!? もったいねぇ……」
 ポメの口から語られた衝撃の真実に、クリストハルトの眉間に皺を寄った。
 彼の好みからするとちょっと胸と年齢が足りないが、それでも十分そそる外見である。
 男として、また雄としては非情に残念な情報だ。

「ハルト、ちょっと話がある」
「い、痛っ! カリーナ、食い込んでる! 俺の太股に爪が食い込んでる!!」
 その後、クリストハルトがどうなったかはようとして知れない。

 ただ、今日の記録として残すべき文章はただ一つ。

 一番星の輝く空の下、大きめに作られたベランダの上で、新しい家族を迎えての晩餐は最高だった。 
 

 
後書き
(゚∀゚)ノ[薬膳ちょこっとメモ No.6]

『赤ワイン』
 言わずと知れた葡萄の果汁の醗酵物の赤いほう。
 別に白いのの三倍濃いわけではありません。
 あまりにも研究が進みすぎて奥が深いので、うっかり足を踏み入れるとえらい事になります。
 同時にヨーロッパ系の料理を学ぶなら避けては通れない壁です。
 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。

 変な冗談はさておき、薬膳でもその様々な薬効が知られています。
 えぇ、健康にはよい飲み物です。
 ……でも、年齢制限があるから未成年者は飲んじゃダメだよ!
 お酒は七五三を過ぎてからっ!!
 ……あれ? 何か間違ってる?

【性 味】酸、甘、渋、辛 / 温
【帰 経】心臓、肝臓、脾臓
【働 き】
 1.体の中を流れる気を整えて流れやすくします。 体がだるくて元気が無いときに効果的です。
   でも、気が流れやすくなったからといって魔法が使えるようになるわけではありません。
   もしも魔法が使えるようになってしまった場合は速やかに寝ることをお勧めします。
   そして魔法が使えるようになっても、空は飛ばないでください。
   きっと翌日は二日酔いになるでしょう。
 2.陽気を増幅、つまり体を暖めます。
   外出などで体が冷えた時にはこのような食材をとりましょう。
   風邪の予防にも効果的です。
   でも暖かくなったからといって服を脱いではいけません。
   文明を忘れないでください。
 3.肝臓にたまった鬱を解除することにより、気分が良くなります。
   実は、漢方において肝臓って鬱病と関連する臓器なんです。
   で、鬱を改善することによって肝臓と関連している体機能も向上し、その結果として生殖能力能力アップ、目力アップ! そして出来ちゃった婚……にはならないようにしましょうね。
 4.心を安らかにし、ストレスを緩和します。
   でも、安心して上司の悪口は言っちゃダメです。 無礼講なんてウソだから!!

【禁 忌】
 1. 酒類全般の禁忌ですが、体内の陰の気が不足している【陰虚】と呼ばれる状態のときは使用を控えてください。
   具体的な症状としては、「のぼせやすい」「すぐに喉が渇く」「寝汗が多い」「手足が火照る」「排便が硬くて兎のフンのような状態」といった状態が【陰虚】の特徴です。
 はい、今の自分の状態ですね。
 ……すいません。 鴨料理のソースで使った赤ワインの残り味見しました。
 だって、喉が渇いていたんだから仕方が無いじゃないですか!
 ちなみに料理酒なので美味しくなかったです。
 うーん、こいつをつかって出来上がった鴨料理のソースはおいしかったんだけどな。 
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