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ハイスクールD×D 蒼き凶鳥

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原作前
第一章 大戦期
  第十五話

 
前書き
最近定期テストや模試があり、全然更新できませんでした。
一応不定期になっても、オリジナルのエンディングも設定はできているので蒸発はしません。 

 
俺が二度目のビームスマートガンを撃った直後、後ろにいた悪魔、天使、堕天使の連合軍からも凄まじい攻撃が行われた。
攻撃がおさまったあとには巨大なクレーターと、ほぼ無傷といっていい二天龍がいた。
「やっぱ、そう簡単にはやられてくれないか……」
こちらの攻撃を受けて二天龍はやる気満々だ。
こちらを睨みつけながら赤き龍帝が口を開く。
『天使や悪魔、それに堕天使が揃って何のようだ?』
するとマオー様が笑みを浮かべながら答える。
「いやね、君たちが暴れすぎているから……、いい加減倒しちゃおうかなってね」
その言葉に白い龍皇は怒り狂う。
『ほざけ!! たかが神や魔王の分際で我らを倒すだと!!!!』
「あらら、怒っちゃった? とりあえず各員、戦闘開始だ!!」




俺はSガンダムの強化装備の一つである[ディープストライカー]を装備し、その特徴の一つであるアーガマ級メガ粒子砲をぶっ放す。
そのビームは二天龍を引き離し、連合部隊の主力は白龍皇に向かい、俺は赤龍帝と相対する。
『悪魔一人で、この俺と戦うつもりか? 随分と舐められたものだな』
「まぁそう言うなよ。案外、お前を倒しちまうかも知れないぜ?」
『そこまで言うのなら、やって見せろ悪魔!!』


手持ちのビームスマートガンで牽制しつつ、再度メガ粒子砲を撃つ。
赤龍帝はすさまじい速度で飛び、軽やかにビームをかわす。
直後、これまで戦った竜たちとは比べものにならないほどの威力のブレスを放つ。
俺はディープストライカーの鈍重そうな見た目からは想像できないほどの機動性でブレスをかわす。
「さすがは赤龍帝……、そこらへんのドラゴンとは格が違うな」
『ふんっ、当たり前だ。俺は天龍だぞ、弱いわけがないだろう』
「まぁ、確かに……ね」


俺はチラリと白龍皇の方を見る。
そこでは連合部隊と激しい戦いが行われている。
作戦会議で決められ、俺に課せられた任務はただ一つ。
二天龍を相手に、戦力を二分して倒すことは難しい……。
そのため、連合部隊は二天龍のどちらかに集中する。
そしてその間もう片方の天龍は。
この俺が、足止めする……!!


「マオー様も無理難題を押し付けてくれるよ、まったく!!!!」
そう愚痴をこぼしながら突撃する。
『なにっ!?』
赤龍帝が驚くのも無理はない。
俺が行ったのはただの突撃である。
言い換えれば、体当たりだ。
しかしながら、このディープストライカーという大質量の鋼鉄の塊が高速で体当たりされれば、その威力はバカにならない。


体当たりが直撃し、装甲越しに赤龍帝の全身の骨が軋む音が聞こえる。
そのまま赤龍帝は後ろに吹き飛び、俺は最大出力のメガ粒子砲を放つ。
態勢を整えようとしていた赤龍帝はかわすことができずにビームが直撃する。
爆発が晴れると傷を負い、憤怒の表情でこちらを睨みつける赤龍帝がいた。
『やってくれたな。この俺に単体で傷を負わせるとは、白いやつ以来だよ』
「そりゃ光栄だ。天龍さまに褒めていただけるなんてな」
再度俺たちは向かい合う……。


『貴様、名はなんと言う?』
唐突に赤龍帝は聞いてくる。
「いきなりなんだ? 人に名前聞くのなら、まず自分からだろ」
俺は若干呆れながら言い返す。
『ははははははははっ!! 確かにそうだな、ひさしぶりに強いやつに出会えて嬉しくってな。 だが、俺にもプライドというのがある。 互いに名を言い合うのはどうだ?』
「なんという面倒くさいプライド……。 しかし、確かに面白そうだな。 いいぜ、やろう」
数秒間ほどにらみ合いが続き。
『我が名は赤龍帝ドライグ!! 好きに呼べいっ!!!!』
「俺の名前は鏡夜・N・ハルファスだ!! 鏡夜って呼んでくれて構わないっ!!!!」
こうして悪魔と龍は再度激突する。




三十分ほど戦い続けているといきなり白いブレスが目の前を通り過ぎる。
ブレスのやってきた方に目を向けると傷を負いながらも、いまだ元気そうな白龍皇とそれを追いかけるマオー様がいた。
『悪魔一人に随分と苦戦しているようだな赤いの』
『なに、こいつはかなり強くてなついつい夢中になってしまう』
なんかドライグと白龍皇が話し始めたので、俺もマオー様に話しかける。
「どういうことだ、マオー様。 俺が引き付けてる間に一体は倒すはずだっただろう?」
そう言うとマオー様は気まずそうに、
「いや~、予想してたよりも随分と強くってさぁ~。 決着つかなかった」
「つかえねぇなこのマオー様!?」
しかし俺が、いや俺たちが言いたい文句はそれではない。
「『ところでマオー様(白いの)』」
俺とドライグは顔をうつむかせながら、できるだけ平坦な声で言う。
「な、なんだい鏡夜君?」
『そうだぞ赤いの、様子がおかしいぞ?』
「『お前ら……、俺とドライグ(鏡夜)とのバトルを邪魔すんじゃねぇ!!!!』」
「『えっ、怒るとこそこ!?』」
俺とドライグが怒りを口にするとマオー様と白龍皇は凄く驚いている。


「まとう鏡夜君、君はこの三十分ほどでなにがあったの!?」
『そうだぞ赤いの、頭でも打ったか!?』
ものすごく心配されている……。
「バカを言うなマオー様。 俺たちはおかしくなどなっていない」
『そうだ鏡夜の言うとおりだぞ白いの。 俺たちは互いに戦い、戦友という仲になっただけだ』
ドライグが自信満々に言い放つ、戦友……いい響きだ。
「戦友!? 赤龍帝と戦友だって!? 鏡夜君、僕はもうわけがわからないよ!!」
マオー様が頭を抱えている、そんなに驚くことだろうか?
『この俺が言うのもなんだが赤いの、こいつは敵だぞ』
『何をいう白いの、そんなことはわかっている。 当たり前のことを言うな』
ドライグと白龍皇も言い合いを始めている。


「とりあえず鏡夜君、最初の目的は覚えているよね?」
正気に戻ったマオー様が質問してくる。
「当たり前だろうマオー様。 二天龍を倒すんだろう?」
「そうだよ鏡夜君。 決して二天龍と友達になることが目的じゃないからね」
マオー様はなぜか俺に言い聞かせるように言ってくる。
「そんなことはわかってる。 で、なにが言いたい?」
「うん、作戦のAプランが失敗したからね。 これからはプランBの、なんでもありの乱戦でケリをつける!!!!」
そうマオー様が言うと、いつの間にか再集結していた連合部隊が姿を現す。
「はぁ、やっぱりこうなるわけね」
俺はディープストライカーのまま二天龍と向かい合う。
『ふん、面白い。 ならば第二ラウンドといこうか!! 鏡夜!!!!』
「上等っ!!」



二天龍迎撃作戦 第二局面突入
 
 

 
後書き
次で二天龍編は終わらせます 
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