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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
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第1-6 激闘!

「2人共!相手は、強敵だが2人が連携すれば勝てない相手ではない!さっきの、コンビネーションを忘れずにやるんだ!残りの1機は、俺に任せろ!」
「「了解です!」」

和也は、モンスターの攻撃を最小限の被弾だけでしのいでいた。和也は、ビームライフルを何発か命中させていたが相手の装甲は厚く中々倒れなかった。

「やっぱり、硬い!何か・・・ッ!」

和也の視界の端に弦が爆散させなかったザクが見えた。和也は、ミサイルを命中させて相手が怯んだ隙にザクの元へと走り出しそのままザクを掴みモンスターへと向かって投げつけた。

「・・・ッ!?」

ザクは、見事敵に命中してその勢いのまま相手を押し倒して下敷きにした。モンスターは、直ぐにザクを退かそうとしたが和也は既に次の行動に移っていた。

「これで、倒れろ!!」

和也は、ミサイルとビームライフルを同時にザクに向かって発射した。両方ザクに命中すると、ザクは爆発し更には、残っていた火薬にも引火して大きな爆発となった。流石のモンスターもダメージが蓄積してたらしくザクの破片と爆発には耐えられなく爆発していった。

「よし!後1機!!」





美穂達は、マシンガンを同時に撃ちモンスターとの距離を取っていた。しかし、マシンガンの弾では敵の進行を足止めするのも難しく徐々に距離が詰められてきていた。

「ぜ、全然聞いてない!」
「だ、だったらバズーカで!」

智恵理は、バズーカ砲を取り出して狙いを定めて放った。
バズーカは、モンスターに命中して煙で見えなくなった。

「や、やった?」
「ッ!智恵理ちゃん!まだだよ!」

すると、煙の中から加速してきたモンスターが接近してきた。智恵理は、咄嗟の反応が出来ず接近を許してしまいモンスターに捕まってしまった。

「しまった!」
「智恵理ちゃん!!」

モンスターは、ジム改の右腕を引きちぎり掌からビームサーベルに似た武装を展開してジム改を貫こうとしていた。

「ッ!?」
「させない!!」

美穂は、無意識の内にガンキャノンを接近させて近距離から240mmキャノン砲を相手の頭部へと狙いを付けて発射していた。

「うわぁぁぁぁぁぁっ!」

キャノン砲が命中するとモンスターは、怯んでジム改から離れる。美穂は、そのままロッオンしたままキャノン砲の弾が無くなるまで発射した。
モンスターは、キャノン砲の雨を近距離から受けては厚い装甲でも耐えることは出来ずそのまま爆散した。

「はぁ、はぁ、はぁ。だ、大丈夫?智恵理ちゃん。」
「う、うん。ありがとう。美穂ちゃん。」
「2人共!無事か!」

そこへ、和也が合流した。2人の機体はボロボロでこれ以上の戦闘は無理に近かった。

「はい。美穂ちゃんが助けてくれたので。でも、これ以上の戦闘は・・・」
「私も、無理したせいで機体が思うように動きません。」
「分かった!君達は、そのままキャリーベースに戻るんだ。後は、俺達で何とかする。」

美穂と智恵理は、言う通りにキャリーベースへと向かって行った。和也は、MA形態に変形して弦達の応援に向かった。



「Gを渡せ!」

ザフト兵士は、ジンに装備されているパルルズ改をヴィクトリーガンダムに向かって発射する。

「クソッ!コロニー内でそんなもの使うんじゃない!」

弦は、パルルズ改を回避するが目標を失ったビームは地面を抉りコロニーへの被害は大きくなっていった。

「これ以上は、コロニーが持たないよ!」
「先ずは、アイツらから倒さないと!」

未央は、ミサイルランチャーでジン達をロックオンして発射していった。しかし、ジン達も手持ちのマシンガンで幾つかのミサイルを落としていったが1機はミサイルが命中して墜ちた。



アスランは、ストライクに接近して通信を繋げた。モニターには、やはり親友であるキラ・ヤマトが移っていた。

「アスラン!どうして君が・・・!」
「同じコーディネイターの君が何故地球軍にいる!?何故、ナチュラルの味方をするんだ!?」
「君こそ何でザフトになんか!?何で戦争をしたりするんだ!?戦争なんて嫌だって、君だって言ったじゃないか!」
「状況も分からないナチュラルがこんなものを造るから!」

アスランは、ビームライフルでストライクの戦闘能力を削ごうとしていた。しかし、キラはその攻撃を避けてイーゲルシュテルンで応戦した。

「その程度の攻撃で、フェイズシフトは抜けない!!」

しかし、実弾攻撃はGシリーズに搭載されている特殊装甲によって弾かれていった。

「だったら、ビールサーベルなら!」

フリットがビールサーベルで斬りかかる。

「甘い!」

しかし、アスランは爪先に設置されたビールサーベルでフリットの攻撃を防いだ。

「そんな所にビールサーベル!?」
「邪魔をするな!」

そこへ、アムロもビールサーベルを振りかざして迫っていく。

「隙あり!」
「クッ!」

しかし、アスランは驚異的な反応速度でアムロの攻撃を回避して距離を取った。しかし、その隙にキラが向かってきていた。

「アスラン!」
「キラ!何故だ!何故だ君が・・・!」
「あの艦には友達が乗ってるんだ!それを落とすと言うなら、例え君だとしても!」

キラは、ソードストライクの最大の武器である対艦刀シュベルトゲペールでイージスに斬りかかった。

「クッ!キラ・・・!」

アスランは、回避したがシュベルトゲペールの刃は僅かにイージスの機体を切り裂いていた。アスランは、キラ、アムロ、フリットの3人に囲まれていた。流石に、3機のガンダムとやりあうのは不利であった。

「これ以上は無理か・・・撤退する!」
「アスラン!?」

アスランは、反転して撤退していった。キラは、追いかけようとしたがイージスの方が機動力が上だったため追い掛けることが出来なかった。



「生意気何だよ!ナチュラルがMSなど!」

ミゲルは、残りのジンを統率してマシンガンを一斉に弦隊に浴びせていた。弦達は、シールド防御していった長時間の戦闘によりダメージが蓄積していっていた。

「クソッ!エネルギーがレッドゾーンになってきた。そろそろ、ビームシールドが展開出来なくなる!?」
「こっちも、弾が無くなってきたよ!このままじゃ・・・!」

そこへ、ジン達に向かってビームライフルが向かっていく。ミゲル達は、飽和攻撃を中断して回避していった。
弦達の前にはMS形態になったリゼルが守るように降り立つ。

「大丈夫か!?」
「な、何とか・・・だが、こっちのエネルギーが無くなりそうだ。」
「(クッ!俺1人で3機を相手できるか?)」
「私も援護します!鷺ノ宮隊は、下がってください!」

通信が、急に入り後方から1機のMSが飛んできた。そのMSのスピードは驚異的に速くあっという間に到着した。

「オーバーフラッグカスタム!?と言うことは、肇なの!?」
「はい。」

オーバーフラッグカスタムと呼ばれるMSは黒を中心とした機体であったがフライトユニットの出力ユニットが少し大きなユニットになっていた。

「肇!下がって!その機体危ないんでしょ!」
「分かってます。ですが、今この状況を打開するにはこの機体も必要なんです。それに、大丈夫です。私はそんなに柔じゃないですよ。」

オーバーフラッグカスタム。それは、オーバーフラッグと言う機体のフライトユニットを大型に変え各部強化を施すことでオーバーフラッグの2倍近くの速さを誇ることのできるある人物と同型の機体であった。

「鷺ノ宮弦・・・だったか?後は、俺達に任せて後ろへ下がれ。」
「だけど!」
「彼女の事はオレに任せろ。見たところ、その機体は人体への考慮が少ない機体とみた。彼女には、無理はさせない。約束する。」

和也は、弦の顔をしっかりと見つめた。弦は、その顔を見返して決断し機体を操作する。

「・・・分かった。あまり無理しないでくれよ。」

弦は、残りの2人を引き連れてキャリーベースに帰艦していった。

「さて、整備士の君はあまり無理をしないで俺のフォローしてくれ。」
「大丈夫です。私は、整備士ですがMSの扱いは慣れてます。」

すると、肇はオーバーフラッグカスタムを操作して突撃していった。狙いは、隊列から少し離れた1機であった。

「お、おい!」
「バカめ!突撃してくなんて!」

ジンは、マシンガンを発射する。しかし、肇はマシンガンの弾を次々と回避していきプラズマソードを抜き取る。

「な、何ぃ!?」
「メインモニターさえ!」

肇は、ジンの頭部めがけてプラズマソードで斬りつけた。メインモニターを破壊されたジンは、バランスを失い後ろに倒れていった。

「へぇー。」

和也は、肇の動きを見て感心した。そして、自分も負けずにもう1機のジンに向かってビームライフルを発射していく。

「何て正確な射撃なんだ!」
「ナチュラル風情が!」

被弾していくが戦闘続行には問題なくジン達もマシンガンで応戦していった。

「私もいることをお忘れなく!」

そこへ、肇はロケットランチャーで弾幕を張った。

「クソッ!」
「今だ!」

和也は、弾幕が止み敵機の足が止まるのを見るとブースターを一気に吹かして接近していく。

「先ずは1機!」

和也は、ミサイルを叩き込み1機撃墜する。そして、ビームライフルの出力を変えてロングビームサーベルとしてミゲルに向かって斬りかかる。

「コイツには、こういう使い方もある!!」
「バ、バカな・・・この俺が・・・!」

そして、ロングビームサーベルはミゲルが乗るジンを両断した。後残るのは自称騎士と名乗るマシュマーのみであった。

「行くぞ!」

エネルギーガンで射撃しながら接近してきた。和也達は、シールドで防御したり回避して攻撃を防いだ。

「なんの!これならどうだ!!」

マシュマーは、続いて連装ミサイルポットを展開して発射する。

「和也さん!私がミサイルを落として道を切り開きます
!」
「お、おい!」

すると、肇はオーバーフラッグのブースターを全開にしてリニアライフルで次々とミサイルを落としていった。しかし、オーバーフラッグカスタムは安全面を無視したチューニングをされていたため肇にかかる負担は大きかった。

「(後、1つ!)」

すると、突然目眩が襲ってきた。肇の身体は限界にきていた。目眩のせいでミサイルに狙いを定めることが困難になってしまいこのままだと直撃コースだった。しかし、

「ッ!?」

フラッグに直撃する前にリゼルのビームライフルが最後の1つを撃ち抜く。

「大丈夫か!?」
「はぁ、はぁ、はぁ。だ、大丈夫・・・です。」

そう言う肇だったが明らかに辛そうな顔をしていた。

「休んでおけ。後は、俺がやる!」

和也は、直ぐにマシュマーに向かって突撃していった。しかし、和也のリゼルも残りのエネルギーは少なくなっていた。

「(ミサイルの残弾0。ライフルのエネルギー残量も僅か。速攻で決める!)」
「接近戦で挑むか!なら、私も騎士として答えよう!!」

すると、マシュマーは射撃武器を捨てて拳を構えて突撃してきた。その行動は和也にとっても好機であった。

「(ビームライフルの出力をサーベルに変更!)これで終わらせる!」

和也は、ロングビームサーベルと通常のビームサーベルを持ち2刀流にしながら迎え撃つ。
そして、互いが斬り合う音と共に2機がすれ違うと互いに着地する。その後、ガルスJのボディがズレていき爆散する。

「み、見事!!」

マシュマーは、最後に称賛の声を出しながら消えていった。これにより、戦闘が終了した。






「戦闘が終了を確認しました。オーバーインパクトは、今回起こることはなかったですよ。」
「そうか。で?彼らの様子は?」
「今回の戦闘でかなり消耗してるみたいですよ。でも、なんで彼らなのですか?動きを見てもそこまで優秀な部隊とは言えないですけど・・・」

先程までの戦闘を遠くから見ている人物がいた。彼女の任務は言われた部隊の観察であったが見たところ、リゼルと先程乱入した黒い機体以外警戒するところは少ないと見えた。

「君にとってはそうかもしれないが、彼らは今後必ず力を付けるだろう。私は、それを知ってる。」
「・・・あなたがそう言うからには何かしら理由があると思いますが・・・で?私は、これからどうするのですか?」
「引き続き彼らを監視してくれたまえ。可能であれば彼らの部隊に潜入してくれても構わない。」
「・・・了解しました。デュランダル議長。」 
 

 
後書き
オーバーフラッグカスタムの仕様は、グラハム・エーカー専用のオーバーフラッグカスタムと同じ仕様となってます。実際には無い機体ですが、専用機も開発できるオーバーワールドなのでこんなこともありかなと思い出してみました。 
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