ロザリオとバンパイア〜Another story〜
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第1話 転生の成功と出会い
□□転生□□
陽一side
空が開く…
それ以外に言葉が見当たらない。
青くて…どこまでも広がっている…空が…ぱっくりと開いた。
そこから…
“ひゅ〜〜〜どさっっ”
簡単に書いてはいるが地面にクレーターが出来る程の落下衝撃だった。
『いててて…… ん?ここは……』
1人の少年が下りて(落ちて?)きたのだが、問題なく立ち上がった。
(頭が霞む……。俺はいったい何が……?)
……空から落ちてきたはずなのに、怪我ひとつ無いようだっだ。
しばらく考えていた…
落下の衝撃で軽く記憶が飛んでいるのか?
『…俺 なんでこんなところに?ってか、見たこともないところなんだけど…』
むぅ…っと考える…。
『…俺、確か…死んで…それから、妙なひと?にあって…』
徐々にではあるが…
思い出してきた!
『ッ!!』
そして、全てを思い出した。
『そうだ!たしか女神の姉さんに転生してもらったんだった!で、ここは?・・・ッとその前に能力確認確認!』
はっきりと思い出す。
転生…それは生まれ変わりのようなものだろう。
自分自身じゃないような感覚に見舞われている…
ということは、何か異能を授かっているはずだろう。
そう…≪悪魔≫の力を…
名だけだったら悪者みたい… 苦笑
しかし…実際悪魔の力ってどうやってるのかわからない。
頭をかしげていると…
『おおっ 頭の中で思い浮かべたら能力が浮かんできた!しかも俺が知ってる自然系なら全部使えるみたい!!』
ということに気づき、1人はしゃいでいた♪
『おほん……じゃ まず! むむむむっ!かあ!!なーんちゃって!こんなん言わんでもいいんだけどね。』
とりあえず、テンションは滅茶苦茶高いみたいだ。
普段は絶対やらないであろうことをやっていると言う自覚もあった!
だけど…
一人ノリツッコみもぬなしい。
なので、さっさとやめて、力を確認する。
記念すべき第一発目は…
【マグマグの実 (溶岩人間)】
…100%名前をパクるのもどうかと思うけど…
『そう言えば、≪赤犬ことサカズキ≫好きだったんだよね!…実の名前…俺てっきり、ヴォルヴォルの実(ヴォルケーノからです♪)だと思ったんだけど…外れたのが、ちょっと残念だったけど… まあ、それはいっか… 早速…』
そして…集中する…
体の内部から熱く煮えたぎってゆくのがよくわかってくる…
“ボコボコボコボコボコ……………”
意識を右の腕にもってゆくと…
片方の腕… いや肩から腕にかけて全てドロドロのマグマとなっていく。
辺りには溶岩の、マグマの熱気により黒煙を出していた。
それらは…膨大な力を内包しているかのように…圧縮されていた。
そして暴れているそれを開放する!
“ドゴオオオオオオオォォン!!!”
『……………。』
いや…まあ…うん…。
思わず放心してしまう。
簡単に言えば本気の右パンチのノリで放ったんだけど。
…一応的の岩をねらったんだけど…跡形も無い…。
溶けちゃってるし…っていうか…こんなに、威力があるって思わなかったから………
『………ううーん快感!!!俺すげえ!!』
自分自身に酔うってよく言ったりする人いるけど…
その時は意味わかんなかったけど、今はわかる!!! 苦笑
あ…でも、技名パクッちゃだめだよな!何か考えとこっと!
自分自身に酔っていた(苦笑)時…
背後に近付くものに気付かなかった。
「だれだ!!」
そして、突然声が聞える…
……マズイ。
そういえば…女神さんに転生先の場所をリクエストしたのは…
朱染城だった!
陽一 side out
「貴様何者だ!!ここは朱染家の領土。不法に侵入しあまつさえは先ほどの衝撃音。 それはわれわれに対する攻撃とみなすぞ!」
殺気を放ちながらそう言い放つ…
相当な…殺気だろう…
いや、殺気なんて向けられたことないから…わかんないか。
(彼ら……バンパイア、だよな?目もなんか赤いし…。)
関わるの…めんどくさいけど 冥王であるアカーシャさん達とは 仲間になりたいから…。
『いきなりで申し訳ない。…君たちへの攻撃のつもりも敵意も無い。俺の眷属がこの辺りに逃げ込んでな。それをとらえていたんだ。気づけば領土を侵していた。此処に詫びよう。』
とっさの考えにしてはうまく言ったな!なかなか悪くないかな?多分。
「それを信ずる証拠が無い。その眷属とやらはどこにいるというのだ?」
やっぱいきなりは信じてくれないかな。ううむ。
よし…
『……証拠になるかはわからないが、そこにいるぞ?』
指差した先は。
まだかなりの熱気を纏い赤みを帯びた岩石だった。
「な なんだこれは?? 火?いや 違う溶岩……かッ!」
男たちは…一斉に注目する。
『悪いな、 眷族を突き出して吐かせれば良かったんだがな、そこにいるとは言ったが 溶かしたから原型を留めてない、信じてくれるか?』
ジャックは軽く申し訳なさそうな顔を作った。
バンパイア男side
―――一体……何だ?この男は……?
この辺りを支配する熱気。
初めは衝撃音で気づかなかったが この尋常じゃない熱気はまさしく溶岩のそれだ。
人間であれば近づいただけで 皮膚は焼け爛れてしまうだろう。
そもそも、それ以前に溶岩を使う力なぞ聞いたこともない。
【天災に匹敵する力】
≪妖力を力に変換する≫
我らバンパイア(5人います。)でも 溶岩なんぞを食らえばひとたまりもない。
物理的に防ぎきれるものでもないのだ。
いったいどう出ればいいか……一茶様に知らせに行くか?あるいは……。
『……俺からは絶対手は出さんぞ!でも攻撃してくるなら話は別だ。だから後者はおススメはできない!………俺としては朱染家とは仲良くしたいんだが。』
「!!なっ」
再び衝撃が走る。
考えを読まれたたのだ。
『館の主は一茶というのか?よし!連れてきてくれ!ああ 主相手につれてくるってのは無礼だな。よし 手数だが案内をしてもらえないか?』
「………。」
いったい……どうすればいいのだ…?
バンパイア男side out
男たちは陽一の声に全く反応せずこの溶岩の力を完全に警戒していた。
ため息を一ついれ。
(やれやれ どうしたもんかな?まあ マグマの力をいきなり出したのがまずったな……ん?)
「何をしてるの?」
緊迫した空気(緊迫してたのは主に5人のバンパイアたち)を破ってくれたのは 若い姿の女性だった。
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