IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
ゴーレム襲来
前書き
どうも、またまた投稿が遅れました。
すいません!
本当は日曜の予定だったんですが、友人宅で闇鍋パーティーをして見事に死屍累々の状況になりまして、投稿出来ませんでした。
闇鍋なんてするもんじゃないですね。
ではどうぞ!
~一夏side~
試合当日になり、俺は今ピットにいた。
だが俺はすでに燃え尽きていた…。
「一夏!シャキッとしろ!」
「そうですわ!シャキッとしてくださいな!」
箒とセシリアが何か言っているが俺の耳には入らない…。
こんなに燃え尽きていた理由は怜だ。
あれから怜はことごとく俺を無視した…。
鈴に謝ったら大丈夫かと思い、謝りに行こうとすると「そうやってまた傷つけるんだ~。へぇ~」とその時だけ怜が毎回反応して俺を白い目で見る。
その度に俺のライフはガリガリ削られて今の俺には精神のライフがゼロだった。
そんな俺を見かねたのか千冬姉が声をかけてきた。
「やる気がないなら棄権しろ。そうでないならシャキッとせんか!」
俺はそれを聞いて棄権も良いかも知れないと思った。
「そうだよな千冬姉、こんな調子の俺じゃあな…」
「いや、本気というわけでは……一夏、棄権するつもりなのか?」
俺が本気で落ち込んでいてどうにもならない様を見て千冬姉が珍しく狼狽えていた。
織斑先生って呼んでないのに怒らないし。
まあそんなことよりも棄権することを伝えよう。
「千冬姉……俺、この試合を棄k『~♪』ん?何だよ、メール……って怜から !?」
俺はすぐにメールボックスを空けて内容を見た。
『こんにちは一夏。こっちもムキになってしまってゴメン。だけど一夏にちゃんと考えて欲しかったんだ。まあ一夏のことだから何のことだか分かってないだろうからちょっとだけ教えてあげるよ。酢豚を味噌汁に置き換えたら分かりやすいと思うよ。私は鈴お姉ちゃんのピットにいるけど一夏も応援させてもらうよ。頑張れ♪by,怜』
この内容を見て俺は何故かさっきまでのやる気のなさが吹き飛んでいた。
「棄権か。まあ仕方ない、私がそのことを伝えて「いや、ゴメン。俺、行く」くる……一夏?」
千冬姉の言葉を遮り俺は告げてピット・ゲートに移動して白式を展開した。
『えっと、織斑くん大丈夫ですか?』
「大丈夫です山田先生。いけます!」
俺がそう告げるとゲートが開いた。
『先程まで私のことを織斑先生と呼ばなかったことは今回だけは勘弁してやる。勝ってこい』
『進路クリアー、発進どうぞ』
「白式、出る!」
俺はそう告げてアリーナに出撃した。
~一夏sideout~
~レイside~
今ちょうど鈴お姉ちゃんと一夏が戦っている。
でもこの戦いでは絶対に決着はつかないようになっている。
何故かというとどちらかが勝利となる一撃を入れようとすると無人ISが乱入する手筈になっているからだ。
昨日、束から連絡があって知った。
僕的にはどうでもいい問題だったので介入するつもりは今のところない。
まあ束は『いっくんはまだ操縦に慣れてないだろうから練習相手だよ♪運が悪くなければ死なないから大丈夫♪』とか言ってたので一応準備はしている。
いや、だって運が悪かったら死ぬってね?
友達が死ぬのは嫌だし、何より一夏には生きてもらわなきゃいけない。
僕の目的の為にも。
そう考えていたらアリーナが揺れた。
どうやら無人機がようやく乱入してきたみたいだ。
さて、束に頼まれていたことでも適当にしときますか。
アリーナに教師、上級生チームが入ってこないようにアリーナの出入口全てにロックをかけて、プロテクトをかけておくか。
まあこれで最低でも30分は持つでしょ。
さあさあ、一夏達はどうしているのかニャ?
モニターでチェックすると鈴お姉ちゃんと一緒に攻撃を仕掛けているけど甘いニャ~。
それにしても……ん?
あっち側のピットに箒とセシリアさんがいない?
中には入れないようにはしてるけど何かと邪魔されたら面倒だなぁ。
でもいっか。
放っておいても。
さて一夏はどうやってゴーレムを倒すのかニャ~?
そう思っていたら束からの連絡があり、それを聞いて僕はニヤリと笑った。
~レイsideout~
~一夏side~
「くそっ!」
「何なのよアイツの動きは!」
一撃を入れたと思ったらギリギリで避けられるのが四回も続き、俺と鈴は少し苛立っていた。
「鈴、残りのエネルギーは?」
「180よ。アンタは?」
「210だ。流石に厳しいか…」
俺達は残りのエネルギーを言い合ってため息をついていた。
あまりエネルギーが残っていない状態で相手のシールドを突破して機能停止させなければならないというのは確率的に絶望的だ。
数字でいうと確率的に大体4~7%らしい。
「で、どうする鈴?逃げるか?」
「冗談言わないでくれる?それに怜も心配なのよ。怜はピット・ゲートの近くで閉じ込めれてるって通信で言ってたわ。もしピットに逃げて流れ弾が直撃したら専用機を持っているにしても大変なことになるわよ」
「何だって !?」
俺はそれを聞いて雪片を握り直した。
「怜もロックを開けようとしているみたいだけどプロテクトがかけられてて時間が結構かかるって言ってる。どうする一夏?」
「どうするって言われても……ん?」
俺は不思議に思ったことがあったので鈴に尋ねる。
「あれ?アイツ攻撃してこないぞ?」
「え?そういえばそうね」
俺達が不思議に思っていると敵ISが鈴が出てきた方のピットをジッと見ていた。
そしてそのまま腕を上げてエネルギーを集束しだした。
ヤバイ!
俺は敵に突っ込みながらすぐに怜にプライベートチャンネルを開いて「危ないからすぐにISを展開して逃げろ!」と言おうと思ったのだが、鈴も同じ行動をしようとしたみたいで同時にプライベートチャンネルを開こうとしたのでエラーが表示されてもう一度プライベートチャンネルを繋ごうとした時に敵ISから高出力ビームが発射されて鈴が出てきた方のピットを破壊した。
「「怜ー!」」
俺と鈴は叫んで必死にオープンチャンネルもプライベートチャンネルも開いて応答を呼び掛けたが返事は返ってこない。
俺と鈴はその事実を確認すると二人で敵ISに突っ込んで行った。
「よくも怜をー!」
俺は雪片を思いっきり振りかぶり振り下ろす。
簡単に避けられる。
だが鈴がその回避した先に先回りして鈴は青竜刀を振り回す。
「アンタをさっさと倒して怜を救助しなきゃいけないのよ!さっさと倒れなさい!」
だが必殺の間合いでも有り得ない反応速度で回避する。
鈴は衝撃砲で追撃し、俺も雪片で追撃するが嘲笑うかのように軽々避ける。
その姿にドンドン苛立ちが募り、俺達の攻撃は乱雑になる。
そしてエネルギーが尽きそうになった時にアリーナのスピーカーから大声が響き渡った。
「一夏ぁ!怜の救助にはセシリアが向かっている!だから何としてもそんな屑を早く倒してくれー!」
俺と鈴はその声で少し冷静になり動きを止めた。
そうして敵ISを見ると今度は箒に向かってビーム兵器を撃とうとしていた。
その時に俺は咄嗟に鈴に声をかけた。
「すぐに最大出力で衝撃砲を撃て!早く!」
「え?当たらないわよそんなの?」
「良いから早く!」
「わ、分かったわよ!」
鈴はすぐに衝撃砲を最大出力で撃ち出した。
俺はすぐに射線上に出てその衝撃砲を背中で受ける。
受けると同時に瞬時加速を作動させて衝撃砲のエネルギーを取り込んで一気に排出し物凄い速度まで加速して相手に肉薄した。
中に人が乗っていてもコイツだけはゆるせない!
そして俺はそのまま雪片を相手に振り下ろした。
~一夏sideout~
後書き
さて、ゴーレムの話は次回に持ち越しました。
次回の更新は金曜か土曜くらいを予定してます。
では!
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