| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

勝負はこれからだ! 既に勝負はついている

グライナルリーゼズ総指令室

「ああ、神は何処まで人類を試す・・・。雷の使徒は第3新東京市に向って進行中・・・。奴らに殲滅できるものではないというのに・・・」
「おいシンキ」

シンキは何故か旧約聖書を胸に抱いて、神父服を着ながら中央にある大型モニターを見ながら十字を切っていた。

「愚かなネルフに勝つ手段などありはしないのに・・・。其処まで神は人類を貶めようとするのか・・・良いぞもっとやれ」
「・・・。地獄で反省しろシンキ。神のだんz「うわ~!!?タンマタンマ!!ごめんなさい!!!」・・・。ふざけた事を言うからだ」

                  茶番乙

ついでに第五使徒襲来。唐突だな、嫌本当に



国際連合直属非公開組織 特務機関NERVネルフ、最近その必要性の無さを随分指摘されている組織である。っというかぶっちゃけグライナルリーゼズがいるのだからネルフの存在価値は無に等しい。戦力も試作機(プロトタイプ)で実践投入の予定も無く、肩部ウェポンラックという装備が大急ぎで付けられて、何とか戦闘で使えるようにした零号機。実験機(テストタイプ)で零号機よりも戦力になるが、キラとシンの力によって人間には動かす事が出来なかった初号機。そして、正式採用戦闘型の参号機になる訳だが・・・。その参号機は第四使徒によって胴体から真っ二つになっていた。現在修復作業中だが正直言うと、一から作るほうが早く手安く済むレベルの損傷だった。

そしてその参号機に搭乗していたサードチルドレンの碇 シンジは、ネルフスタッフによって救出された時には腹部から大量の出血と胴体が辛うじてくっ付いているという重症だったが、本人は使徒の力を持っているからか、異常な治癒力によって2週間で復活。そして一応もう一人パイロットはいる。ファーストチルドレンの綾波 レイ。だがシンクロ率がシンジより低いのと搭乗出来る機体の問題で本部待機状態。

そんなネルフに進行していていたのはクリスタルのような青いボディの正八面体の使徒である。簡単に言えばピラミッドを二つくっつけたようなフォルムをしている。


今のネルフは使徒との交戦の優先権を保有していない。理由は簡単、無能すぎるから。これだけで納得がいくだろう。今までの使徒殲滅戦でどれ程の被害が出ただろうか、想像しただけで頭が痛くなる。第四使徒戦で兵装ビルの73%壊滅、エヴァンゲリオン参号機大破。これだけでどれだけの国が吹き飛ぶ被害額になるだろうか。因みに既にネルフ側についている国は全く言って良いほど無い。ほとんどがグライナルリーゼズ側に周っている。当然である。今まで大して被害も無く、すぐさま使徒を殲滅している。これではどちら側につくかと言われれば明白だろう。そして今回はグライナルリーゼズが先手を取ることになった。 

輸送機内部、カタパルト

『シンキ君、発進許可が下りたけど今回はなんのシルエットで行くのかしら?』
「奴は今までの使徒よりも得体が知れません。ですのでフォースシルエットでお願いします。機動性重視で攻めて行きます」
『了解』

シンキは既にコアスプレンダーに乗り込んでおり、内部で管制官とやり取りをしていた。そしてそのやり取りも終わり、機体チェックも終わり気を引き締めると、モニターに再び光が灯った。シンキは誰だ?と思ってモニターを見てみるとシンキはゲッ!!?っと声を上げた。そには柔らかく波打つ金髪に大きめの目の美少女。

『シンキ!今日は私と一緒だよっ!』
「うげっ、マジ!!?」
『マジだよマジ。俺も出るから問題ないだろ』

そう声と共にもう一つのモニターにも光が灯った。そこには刃物のような鋭い目つきをし、黄緑の髪をした青年がいた。めんどくさそうにヘルメットを被りながら口を開く

『おいステラ、いい加減ヘルメット付けろ。もう直ぐ出撃だぞ』
『は~いスティング。ねぇシンキ!これ終わったらいっぱいいっぱいしようね!』
「か、勘弁してよステラ!!」

シンキはステラの言葉に恐怖を覚えながらもヘルメットを被る。かなり怖がっているようだ

『おいステラ。いい加減にしろ、それとシンキ、ステラ泣かせたら承知しないからな』
「そ、そんな~!!・・・はぁ・・・そう言えばアウルは?」
『あいつの機体だと今回は場が悪いだろ。だから留守番だ』
「はぁ・・・んじゃ行きますか」

シンキはなんだかがっかりしながら顔を引き締めてモニターを切った。

「シンキ・ナンブ、コアスプレンダー出撃します!!」

シンキは一気にスロットルを開いて、輸送機から飛び出した。その後を追う様にチェストフライヤ―とレッグフライヤーが飛び出す。それと同時に別の発進口が開き始める。

『カオス、ガイア発進準備完了しました!タイミングはスティング君とステラちゃんに渡します!』
「了解、スティング・ナンブ。カオス出る!!!」
「解った。ステラ・ナンブ。ガイアいくよ!!!」

コアスプレンダーの後のパーツ達の後に飛びだしたのは2機の巨人だった。二つの目、二本の角を持つ特徴的な頭部に直線的なフォルム。特殊な兵装を持っているが、インパルスと同系統の機体である事は直ぐに理解出来た。スティングが操るは『カオス』。ステラが操る機体は『ガイア』と呼称された機体であった。

カオスはすぐさま使徒に向って飛行を始め、コアスプレンダーは素早くパーツドッキングを済ませて、シルエットフライヤーが運んで来たユニットと合体した。ユニットは四枚の赤い翼が十字に展開した。それと同時にインパルスの機体色が変わった、胸部は蒼に、腹部は赤に見事なトリコロールへと変貌した。ガイアは山中に着地してから、軽くジャンプして空中で変形し、四速歩行型の形態へと変化した。ガイアは四本の足で大地を蹴り、黒い疾風のように駆け抜けて使徒へと向っていた。使徒は一番早く接近するガイアに狙いを定めたのか、側面から光線を発射した。その速度はシンキたちの機体に備え付けられているビーム以上の速度だったが、ガイアはその攻撃を読んでいたのか華麗に宙返りを決めて回避し、背部に2門装備されたビーム砲を連射した。

ビームは使徒に向っていくが、当たる寸前でATフィールドに阻まれ本体に当たる事は無かった。だがガイアはビームを連射し続けた。使徒はそれを防御する事に徹した。がそれが間違いだった。インパルスとカオスはすかさずガイアの攻撃を防いでいるATフィールドの真逆に回って、そこへビームを集中させた。使徒も其処にフィールドは張っていたようだが脆く、フィールドは呆気無く敗れた。ビームは本体に直撃し、使徒は煙を上げて落ち始めた。そしてガイアはバーニアを全開にして使徒に接近した。背面の姿勢制御ウイングを展開し、前面にビームを出力し、使徒を叩ききった。使徒は鮮やかに着られ、真っ二つになった。そしてインパルスとカオスはダメ押しに持てる限りの全火力を使徒に叩き込んだ。そして使徒は・・・。十字の炎を上げて大爆発を起こした。

インパルスは長時間飛べないガイアを回収してカオスと共に輸送機に帰還し、輸送機は素早く第三新東京市から姿を消した。 
 

 
後書き
今作では、ステラ、スティング、アウルはキョウスケの義理の子供達となっています。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧