転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
機動戦士ガンダムSEED
0216話
「プラントに一度戻る?」
L4宙域を目指して発進してから数日。アスランがクサナギからアークエンジェルへとやって来たかと思うと、一度プラントに戻りたいのでシャトルを貸してくれと言ってきた。その言葉を聞いて、ブリッジにいるメンバーは眉を顰める。
「はい……アクセルさんの話を聞くに、確かに父はナチュラルを滅ぼすべき種と断じているのかもしれない。でも、それでも俺は……父を説得してみたいんです」
覚悟を決めた目でそうきっぱりと言い切るアスラン。だが、当然ながらブリッジには否定的な空気が流れている。
「私としてはあまり賛成出来んな。お前の父はパトリック・ザラとか言ったか? 今までの言動を見る限りでは、息子のお前が何を言ったとしても聞く耳はもたないだろう」
「コーネリアさん……でも、それでも……パトリック・ザラは俺の父なんです!」
肉親の情、か。
「……俺としては条件付きで賛成、だな」
「アクセル?」
俺のその言葉に、ブリッジにいるメンバーの視線が集まる。
「ここで無理に引き留めたとしても、いざザフトと戦闘になった時に迷われでもしたら俺達が危険な目に遭うだけだ。それなら今のうちに覚悟を決めさせるという意味で一度プラントに戻るというのはありだろう。……それに、幾つかやって貰いたい事もあるしな」
「やって貰いたい事、ですか?」
「ああ。まず1つ目は言うまでもなくジェネシスについてだ。開発がどの程度完了しているのかを調べてきて欲しい。2つ目はクライン派との接触だ。連合とプラントの間で休戦するにしろ、講和を結ぶにしろ、プラントの代表という立場が必要になる。お前の父親であるパトリック・ザラは強硬派だから、プラントの代表とするにはちょっと問題があるだろう。だからこそ、今のうちにクライン派……そうだな、アイリーン・カナーバ辺りと接触して貰いたい。そして3つ目、可能ならラクス・クラインの援護だな」
「ラクスの援護?」
「ああ。恐らくお前がザフトに戻った事でゴタゴタが起こり、ラクス・クラインがプラントを脱出してくる事になるだろう。その援護を可能ならして欲しい」
とは言っても、確かラクス達が脱出するのを決めたのはアスランが捕まってからだった筈だから……多分何も出来る事は無いんだろうが。ジャスティスでも持っていけば話は別だが、そんな真似をしたらパトリックに奪われる羽目になるのは間違いない。
「プラントを脱出って……」
「恐らく最新鋭の戦艦をとある人物と一緒に奪ってくる筈だ」
「とある人物?」
「ああ、アークエンジェル組にとっては懐かしい人物だよ」
「俺達にか?」
疑問を浮かべるムウに頷き、その名を口にする。
「アンドリュー・バルトフェルド」
「っ!?」
その名前が出た瞬間、ブリッジは驚愕の為か沈黙に包まれる。
「でも、バルトフェルドさんは……」
「お前が殺したか?」
「……」
「安心しろ、五体満足……という訳にはいかないが、きちんと生きてるよ。まさに奇跡の生還だな」
原作にしても、ラゴゥを撃破されて尚生き残ったのだからまさに奇跡の生還だな。本当に、どうやって生き残ったのやら。アレはローエングリンの直撃を受けても生き残ったムウ並の奇跡と呼ぶに相応しい。
「ただ、その最新鋭の戦艦が問題でな」
「何が? 最新鋭なんだから性能は高いんだろう?」
ムウの言葉に頷く。確かに性能は高い。高いんだが……
「問題は、その艦がフリーダムとジャスティスの専用運用艦だって事だ。つまりその艦に搭載すべきMSは2機共ここにある。で、これは恐らくだがラクス・クライン達もその艦に乗せる余分なMSの入手は出来ていないと思われる」
「……それは、アクセルさんの歴史の流れを知るという?」
「ああ、キラの言う通りだ。だから、そうだな……念の為にキラが護衛としてアスランを送って、ザフトに見つからない所で待機。ラクス・クラインの艦と一緒に戻って来るというのがベストだろう。念の為にメギロートを10機程持っていけ」
結局、俺のその意見が通りアスランのシャトルをキラのフリーダムとメギロートが護衛するという風に話は纏まった。ジャスティスに関してはクサナギに置いていく事になったのでカガリが大事に保管しているだろう。
……そう言えば、オーブが健在だったりM1アストレイを宇宙に持ってきていないという事もあってか、クサナギにはエリカが乗っていなかったりする。今頃はオーブでM1アストレイの改良を頑張っているだろう。
アスランがプラントに戻ってから約10日。アークエンジェルとクサナギはようやく目的地であるL4宙域へと辿り着いていた。
連絡はまだないが、既にアスランもプラントへと着いている頃か。
他にも時期的に既にビクトリアは奪還され、月基地へと連合軍が戦力を集めている筈だ。そうなると近いうちにナタルの乗っているドミニオンがここに来ると思われる。
問題は連合軍がどの程度の戦力で来るかだな。特にアズラエルはオーブ沖での戦いに参加していただけに、こちらの戦力をある程度把握している。そうなると少なくても今の連合軍の戦力では対応出来ない事くらいは分かっていると思うんだが。
グロウセイヴァー以外の機体に関しては後期GAT-Xのレイダーでなんとか対応が可能かもしれないが、それにしたってあのレベルの機体やブーステッドマンをそうほいほい用意出来る訳でもない。
「となると……連合お得意の物量しかないか?」
「アクセル?」
思わず口に出してしまった為か、隣にいたレモンがこちらへと視線を向けてくる。
その様子に何でもないと首を振ってモニタに映っているメンデルを見る。
コロニー・メンデル。キラとカガリの生まれた場所であり、ムウの父親が己のクローンを作り出す為に資金援助をしてクルーゼが産み出された場所、か。
この話はいつ説明すべきか。恐らく後1週間もしないうちにエターナルが。そして数日後にはエターナルを追ってクルーゼ隊が。そして最後にフリーダムやジャスティスのNジャマーキャンセラーを狙って連合軍がここに集まる。となるとエターナルが到着した後で、尚且つクルーゼ隊が来る前に説明をするのがベストか。
デスティニープランについては時間的余裕が無さそうだし、この際諦めるのも手だな。そもそもこの戦争を第三勢力である俺達が終わらせれば、ザフト……と言うか、デュランダルにしてもそうそう好き勝手は出来ないだろう。証拠となる物はなくても、デュランダルが議長になった後にはそれっぽい事を意味有り気に匂わせるだけで牽制としては十分な筈。
良し、方針は決まった。
「さて、じゃあメンデルでキラ達が戻るのを待つとしようか」
「そうね。アークエンジェル前進。メンデルのドックに入港します」
マリューの命令に従い、アークエンジェルとクサナギはメンデルのドックへと向かった。
「で、これからどうする?」
ドックに無事入港が完了した後、クサナギにいるカガリから通信が送られてくる。
「まずは、このメンデルのドックの機能を生き返らせないとな。特にキラ達がザフトから奪ってくる戦艦は調整が不十分な筈だから、このメンデルに到着してからすぐに調整出来るようにしておいた方がいい。……レモン、量産型Wを出してくれ」
「分かったわ。このドックの設備を復旧させるのね?」
俺が頷くのを見たレモンは、早速ブリッジの通信装置を使ってどこかへと通信を送っている。量産型Wに命令しているのだろう。
「それと、しばらくは大丈夫だと思うが念の為にメギロートでこのメンデル周囲の偵察をしておきたい所だな。正面だけを警戒していてもメンデルの裏口から入ってこられて挟み撃ちというのは避けたい」
「分かった。メギロートはクサナギに積んであるのを使うが構わないな?」
キサカの言葉に頷く。一応このアークエンジェルにも多少のメギロートは積んであるが、今回の遠征に持ってきたメギロートの殆どはクサナギに積み込まれている。それに、いつまでも俺達がメギロートを動かす訳にもいかないから、クサナギ側でもある程度は慣れて欲しい所だ。そう考えると、メギロートの偵察活動に関してもそれなりに意味があるのかもしれない。
「今出来るのはそのくらいか。後はキラ達がメンデルに着くまでは特にやる事はないな。事態がいつ動くか、か」
「なら、宇宙戦に慣れるという意味でも訓練を行いたいのだが構わないか?」
「……あぁ、なるほど。構わない」
考えるまでもなくコーネリアは宇宙というのが今回が初めてなのだ。つまりは無重力状態での戦闘に関してもシミュレーションでやってはいるのかもしれないが、生身で体験したのはまだ数度となる。
「ムウとディアッカも連れていってくれ」
「あ? 俺もか?」
「コーネリアは宇宙自体が初めてだが、ムウはMAはともかくMSでの宇宙戦闘は経験がないだろう? 慣れる為にも少しでも動いておけ」
「じゃあ、俺はなんで?」
「お前は付き添いだ。ザフトのエリートなんだろう?」
「……その口車に乗ってやるよ」
微妙に持ち上げられたのが嬉しかったのか、思いの外素直に頷くディアッカ。煽てに弱いとか、意外に扱い易い所があるな。
ただ、ディアッカに付き添い……と言うか、宇宙戦の指導を頼んだのは良い選択だったと思う。元々宇宙で活動をしていたクルーゼ隊の一員なのだから、コーネリアやムウにとっては良い指導役となるだろう。
俺やレモンが出ても良かったのだが、いざという時の事を考えるとこの艦の最大戦力である俺はアークエンジェルに残った方がいいし、レモンに関しては量産型Wへの指示やこの世界特有の技術に関する研究――PS装甲に興味を持っているらしい――で忙しい為に手が離せない。
「へぇ、さすがコーネリアね。この短時間であっという間に順応してる」
画面のモニタでは宇宙を自由に移動しているラピエサージュの姿がある。それを見てマリューが思わずといった様子で口を開いた。
確かに宇宙で機体を動かすのはまだ数度目だというのに、既にコーネリアは無重力空間で自由にラピエサージュを乗りこなしている。
ムウにしても、特に苦労もなくストライクを動かしているのはさすがにエンデュミオンの鷹というべきか。
「こいつら、本当にナチュラルかよ」
そうぼやいているのは2人の教官役である筈だったディアッカだ。多少のコツを教えただけで自由自在に宇宙で動き回っているのを見て、どこか諦めにも似たような表情を浮かべている。
そんな風に行動しながらも、俺達はメンデルでエターナルがやってくるまでの時間を潰していた。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:205
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:294
ページ上へ戻る