なのは一途のはずがどうしてこうなった?
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第九章 俺のなのはがこんなに……
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休暇一日目の朝。
高町なのはとミウラ・ケイタは二人で市街のホテルに泊まっていた。
日が昇ると同時に二人は繋がったまま行為を止めること無く互いに求め合っていたのだ。
戦果として合計で6回の攻防が繰り広げられ、丸一日を使って戦闘は行われたのだ。
休暇二日目の昼。
互いに食事の休憩を挟みながら繋がっており、三大欲求の2つを満たしていた。
不敗の二つ名を持つ男は初めて負けを認める事となる。
だが、戦果に傷はつかない。何故なら、非公式の戦闘行為であるから。
休暇三日目の夜。
エースオブエースは男に不覚を取り敗北を得る。
互いに弱点を知り尽くしたのだ。
エースオブエースの弱点は首筋から背中、臀部周辺と太ももの根元から上である。
あらゆる攻防を繰り広げた結果、不敗の男は後ろを取り攻める事がエースオブエースに取っての最大の弱点と知ることになるのだ。
一方、男の弱点は胸にある突起であり、本来は排泄する為の機能を持つ箇所を攻められる事が何よりの恥辱であり、同時に弱点であったのだ。
互いに休暇を終え本来の仕事に戻った際、女はより美しく、女の色気を醸し出していた。
男のほうは栄養を搾り取られた植物のような枯れ具合であったが、どこか満足気であった。
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「うーん。久しぶりの仕事に感じるの」
高町なのははたった3日の休暇であったが、充実したものであったと確信を得る。
「さて、新人さんの準備なの!」
それは機動六課に必要な人材を集める為の重要な下準備であるのだ。
戦闘系技能の将来的な伸びしろを持つ原石。
それを見極めて人材を集める。
八神はやての夢である自分の部隊を持ちたいとう夢を叶えるため、充実した気力で仕事を再開した。
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仕事の効率を取るか身の安全を取るか。
天秤に乗せられた案件は考えるまでもなく身の安全を取る方に傾いていた。
しかし、退路を完全に確保した状態であるのなら話は別である。
つまり、ミウラ・ケイタはシャマルが支配する空間の医務室に足を運んでいた。
「つまり、栄養ドリンクで効果が高いものが欲しいってことね」
「ああ……」
俺は医務室の扉の向こうにいるシャマルに話しかけていた。
退路上に立ち位置を配置しているので、逃走ルートは完璧だ。
「それにしてもケイタ君。医務室に入ったら? そんな場所で立ち話もなんだし、治療を求める相手の診断もせずに取り敢えず栄養ドリンクをと言われても私、困っちゃうわ」
その微笑みには癒しの力が込められているように感じた。
「俺は困らないし、急ぎの用件があるから、適当に栄養ドリンクをくれると助かる。時間がかかるのなら俺は立ち去る」
最大の警戒心を払う。さすがにコレ以上彼女であるなのは以外の女性と関係を持つ事はしたくない。
外見年齢は22歳相当で姉属性を持つ相手は俺に取って難敵である。
完全に防御を主軸とした戦い方をされると攻略しにくいタイプであり、作戦指揮や参謀までこなせるので厄介である。
そして、唯一俺達の中で外見年齢が高く、皆の姉的存在を担当しており、全員に説教のできる人物でもある。
俺自身、過去何度も説教されながら治療を受けるという体験をしている。
「まあまあ、なら早めに済ませましょうねぇ」
シャマルは微笑んだままで、不気味な雰囲気を醸し出していた。
撤退!
「ここは通さん……」
「ザフィーラ、テメェ!」
盾の守護獣だ。
シャマルが姉ならば、こいつは兄的な役割だ。
最近は犬モードが多い。そしてその犬は忠犬であった。
盾である魔術を広げて医務室に押し込む形で俺を追い込んだ。
同時に、扉が自動的に閉まった。
「私の役割は守りと癒し。けど、時には計略を働かせることだってあるのよ?」
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医務室というには程遠い魔法の仕掛けが施された部屋の中。
男は薬を盛られていた。
それは医務室の管理人である女性が独自に開発した栄養ドリンクEXであり、その効能は元気になる事である。
それは男の望むものであったが、せっかく充填した物を吐き出していた。
女は姉である役割として寝かした男に跨り上下に腰を動かしていた。
その上で自身の身体を見せつけるように背を仰け反っていた。
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結局、疲れは余計に溜まり、虚ろな眼で死んだように働く彼を誰もが畏怖した。
「仕事の鬼……!」
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翌週に控えた機動六課新人の試験の為、高町なのはとミウラ・ケイタは打ち合わせを行っていた。
「スバル・ナカジマとティアナ・ランスターか……。どうも二人には縁があるらしい」
ミウラ・ケイタの言葉に高町なのはは頷く。
「スバル・ナカジマって、確か私達が昔助けた娘だよね?」
ミッド臨海空港の大規模火災事故の際に姉と共に助けた娘だ。
「姉が居たはずだ。確か俺が助けた方だな。まあ、良い所は全部フェイトが持っていったが……。それにしても、シューティングアーツの使い手か。それにティアナ・ランスターと言えば、ティーダの妹か」
スバル・ナカジマとティアナ・ランスターには縁がある。その二人に俺も縁があるようだ。
ティアナ・ランスターの兄であるティーダ・ランスターとは昔に仕事で一緒だった事がある。
優秀な射撃型魔導師で、あの時の次元犯罪者を確保するときにも年下である俺の意見を素直に聞いてくれた好青年という印象がある。
ならばその妹にも期待が持てる。
「兄と同じく射撃型魔導師か。スバル・ナカジマは近接戦闘系。良いコンビになりそうだな」
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夢と目標。
準備と未来。
配点:(新人)
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