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IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~

作者:CDS
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本編
  デスサイズ 『前』

 
前書き

日が空いてすいません。

色々と忙しかったもので。

さて、一夏のクラス代表戦とレイが戦う前までを書きました。

戦闘シーンはうまく書けたかそれだけは心配ですが気に入ってもらえると嬉しいです。

さてさて、ようやくレイくんのISのお披露目です。

まあこの小説の題から分かっているでしょうけど。

ではどうぞ!

 

 

~レイside~

「なあ、箒、怜」

「何だ、一夏」

「一夏、何かな?」


僕と箒さんは一夏に呼びかけられたので返事をする。


「俺のISは?」

「「……」」


箒さんに尋ねても分かるわけないじゃん。

僕は知ってるけど何故知っているかみたいな話になるので言わない。

そしてそのまま空気が沈黙してるとヤマヤ先生が走ってきた。


「お、織斑くん織斑くん織斑くんっ!」


慌ててたのは分かるけど三度も一夏のこと呼ばなくて良いんじゃない?

その後、一夏がヤマヤ先生をからかって織斑先生に怒られていた。

そして一夏のIS、白式があるピットに移動した。

白式はやっぱり綺麗だなぁ…真っ白で。

その後、フォーマットやフィッティングは実践でということで一夏は白式を装着しピット・ゲートに向かった。

そして一夏は私の方を振り向き、話しかけた。


「怜」

「んんっ?何かな?」

「勝ってくる」

「それがフラグになって負けないようにね~」

「ぐっ!…まあ期待して待っててくれ」

「うん♪負ける方に期待してるよ♪」

「うぐっ!絶対に勝ってやる!白式!出る!」


そう言うとゲートが開き、白式が出撃した。

僕はその後、ピットのリアルタイムモニターの場所に移動して観戦していた。

そうして観戦していると千冬ち……織斑先生から話しかけられた。


「明日の試合、時間が変更になったことを話しておかなければな。午前の講義の時間にすることになった」


僕はそれにびっくりして聞き返す。


「何故放課後じゃないんです?」

「アリーナの点検作業の日と重なってな。長引かせるわけにもいかんから午前の講義の時間にすることにした」


それだけを僕に告げると織斑先生は画面に集中していた。

まあ一夏が浮かれていることを織斑先生が気づいて呟いてヤマヤ先生がからかうという珍しい場面もあったがその後ヤマヤ先生は織斑先生のヘッドロックで沈黙した。

そして試合は進んで行き、一夏も危ない場面があったがフォーマットとフィッティングが終了して助かったり等、色々白熱した戦いだ。

さて、試合は最終局面。

お互いにエネルギーが少ないから次に攻撃を直撃させた方が勝つ。

どちらに勝利の女神が微笑むかな?

僕としては一夏に勝ってほしいんだけどね。

~レイsideout~










~一夏side~

俺はフォーマットとフィッティングが終わったことをウインドウで確認した。

そして武器が変わっていた為、確認の為チェックする。

`近接特化ブレード・《雪片弐型》´

日本刀のように綺麗な曲線があるその刀身は銀色に煌めいていた。

そしてそれに呼応するが如く光が漏れだしている。

`雪片´それはかつて千冬姉が使っていたISの刀。

ん?そういえば確か千冬姉の雪片には特殊能力みたいなのがついていたとか怜が言っていたような…。

えっと、確かバリア無効化だったっけか?

ただ欠陥は確か自分のエネルギーを攻撃に転化するからエネルギー管理が大変だとか何とか……まさか !?

俺はエネルギー残量をチェックすると結構な勢いで減っていたので急いで雪片弐型を粒子化した。

だってどうやったらエネルギー漏出が止まるか分からねえからな。

それをセシリアさんは不思議に思ったのか尋ねてきた。


「武器を閉まってどうしましたの?まさか降参かしら?」

「違うさ。これも勝つための算段だ!」


俺はそう言うとセシリアさんに突っ込んだ。


「これで落ちなさいな!」


セシリアさんが再装填したミサイルみたいなビットを2つ飛ばしてきたが一個は蹴りで粉砕し、片方は踏み台にしてセシリアさんの目の前まで来た。


「なっ!」


セシリアさんはすぐにスターライトmarkⅢを呼び出そうとするが俺の方が先に雪片を呼び出し、下段から上段への逆袈裟払いを放った。

そしてその瞬間試合の決着を告げるブザーが鳴り響いた。


『試合終了。勝者、織斑 一夏』

~一夏sideout~










~レイside~

白熱した戦いの翌日の朝、また僕はアリーナのピットにいた。

昨日、試合が終わり一夏は興奮していたのかあろうことか僕に抱きつき「勝ってきたぜ。お前のおかげだ」とか言っていた。

まあ僕は嬉しいんだろうなぁと思ってされるがままになっていたんだけど箒さんと織斑先生がぶちギレて一夏をどこかに連行していった。

ん?ヤマヤ先生?

顔を赤くして「おぉ~」とか言ってただけだけど?

まあ一夏も僕だけじゃなく箒さんにもお礼を言っとかなかったのが悪いと思い放っておいた。

部屋に帰ってきた一夏はズタボロの雑巾のようだったとだけ言っておく。

さて話を戻すけど今、一夏、箒さん、織斑先生、ヤマヤ先生という昨日と同じメンバーがピットにいた。


「長岡、後10分で試合開始だ。ISを展開しろ」

「了解しました~。さて行こうか、デスサイズ♪」


織斑先生から試合開始時刻が近いということだったので、僕は待機状態のデスサイズを呼び出した。

僕のデスサイズは待機状態の時は十字架の飾りがある指輪になっている。

そして呼び出す時は僕の癖なんだけど指輪にキスして展開する。

そして今回も指輪にキスをしてデスサイズを身に纏った。

キスする時に一夏が顔を赤くしたのは気のせいだろう。


「…全身装甲(フルスキン)……」


デスサイズを身に纏った僕を見て、ヤマヤ先生がびっくりしながら呟く。

まあ珍しいからね全身装甲(フルスキン)は。

みんなも呆然としてるし。


「長岡なのか?」


聞いてくるのは箒さん。


「当たり前だよ。まあ全身装甲(フルスキン)は珍しいからね~」


織斑先生は呆然としていたがふと我に帰り、僕に告げた。


「今からピット・ゲートに移動しろ。まもなく試合が始まる」


そう言って織斑先生とヤマヤ先生はピットのモニターがあるところに行く。

箒さんは時々こちらをチラチラ見ながら向かっていった。

そうして2人きりになった時に一夏が僕に一言。


「俺は勝ったんだ。怜も勝てよ?」


そう言うとニカッと笑った。

う~ん、女の子だったら今ので惚れてるね。

メッチャ爽やかだもん。

こりゃあ女泣かせになるね。

確実に。


「面白いこと言うね一夏は。一夏に勝てたのに私に勝てないとでも?」

「ヒデェ」

「ははっ♪じゃあ行ってきます」

「おぅ。思う存分暴れてこいよ怜!」


そう言うと僕はピット・ゲートについた。


『進路クリアー、発進どうぞ』


ヤマヤ先生の声が通信で聞こえる。

それに僕も答える。


「デスサイズ、行くよ!障害は切って切って切りまくる!」


そう言うとデスサイズの足場は加速し僕はアリーナへ飛び出した。

~レイsideout~

 
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