子虎迷走記
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第9話 距離の縮め方 前編
前書き
サモンナイト5発売記念っ!!
これ投稿したらさっそくプレイだ!!
では、前半ギャグ、後半シリアスな最新話どうぞ。
2014年1月5日に本文の最初の文を少し加えました。
前の話から色々と不自然な続き方だったのでこれで少しは自然な文になったかと……
あれから数日。
「うわあああああ!!」
「ギャウウウ!!」
俺達は、いつもどおりの朝を迎えた。
いや、ちょっとだけ変わったかな?
なんかさ、前より毎日が楽しいんだ。
皆と、レックス達と居られる事が嬉しいんだ。
「ギャウ」
そんな俺を見てレックスが嬉しそうに笑っている。
顔に出てんのかな?小虎なのに……
ちょっと尻尾でぺちぺち叩きながら青空教室に移動する。
青空教室。
「ギャオウウウウウウ!」
だから俺には文字は書けねぇぇぇぇ!!
くそう……
かりかりと切り株を引っかきつつ羨ましそうに皆を見る。
レックスが苦戦しているマルルゥを見てる間、ウィルが皆に勉強を教えている。
そういえばウィルが委員長になったんだった、そのせいかな?ちょっと面倒見が良くなったみたいだ。皆の兄ちゃんって感じだな。
皆と少しずつ打ち解けてるみたいで良かった良かった。
そしてしばらくして鐘が鳴り、授業終了。
皆が帰っていくとアルディラがやってきた。
なんでも以前助けた少年が意識を取り戻したとか。でも何か問題があるようだ。
ウィルの授業があるので済ませた後に行く事になった。
さ、船に戻って授業だ!
……俺はまた出来なかったけどね。
出来なかったから走り込みしてきたよ!
途中から走るの楽しくなっちゃったよ!
俺もう完全に子虎か!?
そして寄り道メイメイの店。
レックスが授業の訓練について悩んでいるとメイメイがいいとこ教えてあげると集いの泉に連れて行かれた俺達。
そして泉の前でメイメイが呪文を唱えた瞬間淡い光が辺りを包んだと思ったら泉に門が出来ていた。
なんでも無限回廊っていう世界の狭間にある空間でありとあらゆる世界で試練を受けられるらしい。
奥に行けばいくほど強敵が待ち構えているとか。ほどほどが一番だ。
と言う訳で。早速訓練開始だぜ!
俺も参加できる訓練だよひゃっほー!!
ようやく、ようやくだよ!俺がまともに授業を受けられるの!
早速ウィルを呼んで行こーぜ!!
それから船にウィルを呼びに行くと何故かカイル達まで着いてくる事になり皆で無限回廊へ。
俺の新技見せてやんよ!!
「ゆ、ユエ!どうしたのそれ!」
「ガウウー」
「そういや、前にもなってたな。かっこいいぜ!」
「頼もしい限りです」
などと喋りつつも敵を葬る。
俺達は容赦なく無限回廊で暴れまくった。
ふぅ!いいストレス発散だったぜ!
その後はスカーレルとおいしそうな話をしたりミスミにもふられたりヤッファにメイトルパの古い種族を教えてもらったりしつつ寄り道祭り。
そして芋畑。
暴れるジャキーニ、抑えるオウキーニ、止めようとするマルルゥ。穴だらけの畑とひどい惨状だった。
なんでもヘルモグラって奴のせいらしい。
育てた先から食べられおちおち土いじりもできないとぼやくジャキーニ。
なんかもう完全に陸での生活に慣れちゃってるなジャキーニ。
畑に火をつける!などと乱心しているジャキーニを必死に止めるオウキーニ。
レックスが見張って懲らしめようと言い始めたので俺はある物を探した。
「ん?ユエこれ、どこからもってきたの?というか何に使うの?」
「ギャウウ!」
懲らしめるために決まってるだろ!もぐら叩きじゃあああああ!!
ここでルールを紹介しよう!
カリカリ……(ルールを地面に描いて説明している。文字は伝わらないので絵で)
ピンクモグラ1点。茶モグラ2点。ボスモグラ(黄)4点。遠慮なく叩け!
テテ-1点。可哀想だから叩くなよ!
ペンタ君タイムロス。いいか?絶対叩くなよ?絶対だ!!
なお、俺も特殊参加するよ!
説明終了!
こらっ!モグラだらけのイモ畑!!~ドカーンもあるよ!~始まるよ!
……さあ、モグラ狩りの時間だ!
そして時は過ぎ……
畑には多くのモグラの死体が……
「転がってないからね?死んでないからね?」
思考読むな!やはりエスパーかこいつ!?
……まあ、モグラの死体は冗談だけどさ。
でも死屍累々じゃん!ほぼ死体だよ!
明らかに半殺し以上に叩きのめしたもんね!
「俺がやったことにしてる!?ほとんどやったのはユエなのに……」
ほとんどという事はレックスも少しはやったって事だぞ?
「……っう。ちょっと気合入っちゃって」
俺達がこんな風に会話していると……
「会話が通じてるみたいです……すごいですよ先生さん。私にはユキユキさんが何言ってるかわかんないですよー」
「大丈夫、ワシ等も分からん」
「そらあたりまえかと思いますけどなぁ……」
とか三人はモグラ達を突っつきながら話していた。
……さて、色々あったがモグラ叩き終了!
報酬としてジャキーニ達から新鮮な野菜をもらった。
今夜の晩飯に使おう!
寄り道しまくったしそろそろ少年の話を聞きに行くか!
中央管理施設。
どうやら少年は体に異常は無いものの記憶が混乱しているらしい。
で、機界の者では感情などの心因的なものを治すのは難しいとの事なので俺(喋れないが)とレックスが呼ばれたって訳だ。
まあ、やってみるだけやってみようぜ?
と言う訳でレックスと俺は少年、イスラのいる部屋に入った。
「具合はどうですか?イスラさん」
「ギャウ?」
俺達が声をかけると顔をこちらに向け君達は?と聞いてくる。
「俺はレックス。で、こっちはユエ。ユエが君を見つけて俺がここまで連れてきたんですよ」
「君達が、僕を……」
「ギャオウ」
それから俺達はイスラと話をした。
「ありがとうございます。君達は、僕の命の恩人だ」
そうお礼を言われるとむずかゆいぜ……
レックスもそんなに大げさにお礼を言われてもと少々困り顔。
少ししてイスラはどうしてあんな所に倒れていたんだろうと記憶を思い出そうとするもイスラと言うのが自分の名前とか小さい頃とか昔の事くらいしか思い出せず、最近の事はさっぱり覚えていないんだとか……
すみませんと謝るイスラ。
部屋はなんともいえない空気が漂う。
うう、こんな時は外に出るに限る!
レックス!外出ようぜ外!
「ギャウウ!」
「うわ!何するんだユエ!……え?外に出るの?……それいいね!イスラさん俺達と外に出かけませんか?」
「外に?」
それからレックスが有無を言わさずイスラを外に連れ出した。
ほんと行動力あるよなレックスって。
俺もレックス達の後を追った。
それから俺達はイスラを島中連れまわした。
途中……
「ちょ、ちょっと待ってください!い、息が……」
とイスラがバテた。
仕方ねぇな。今回だけだぞ?
「う、うわ!ゆ、ユエさん……ですか?」
「ガウ!」
「え?ついでに俺も乗せてくれるって?」
「ギャオウ!」
俺は前の戦いで新たに得た新技でレックスとイスラを乗せて走った。
それから色々駆け巡って一旦集いの泉で休んでから戻る事になった。
そしてその途中で……
「!?」
ここ、昨日まで普通の森だったよな?
何でこんなひどい事になってんだ……
森は荒れまくっていた。
明らかに自然に出来たものではない荒れ方に俺達はすぐさま護人に知らせるべく、イスラをラトリクスに戻し、駆けた。
ざわざわと何かの這い寄る音が森の中に密かに響いているのを聞きながら……
後書き
不気味な終わり方をしました。
地味にユエが新技……前の話にちらっとでていましたが、まあ、ちゃんとした描写は次回。
実はゲーム版で言うこの6話は私のトラウマです。
初めて3をプレイした時、間違って戦闘の所でセーブして倒せなくて詰んじゃったんですよね……
次回はそのトラウマの原因さんのお出ましです。
では!サモンナイト5やってきます!
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